4年前に会社を辞めてから、芸術分野に関心を持つようになった。
絵画では、東山魁夷とシャガールに特に惹かれてきた。どちらも実物を見ていると、何か魂にしみいるような感動を覚える。本当にこれは何かと思ってしまう。
東山魁夷に関しては以前ブログに書いたが、シャガールについてもその自叙伝を読むと興味ある記述に出会う。
「私の芸術は、おそらくは常識からはずれた芸術であり、燃え上がる水星であり、画布の上にほとばしり出た私の青い魂なのだと私は考えていた。」 (シャガールわが回想 朝日選書 三輪福松・村上陽通訳 156P)
「個人的には、私は科学的な傾向は芸術にとって喜ぶべきものと考えていない。印象派も立体派も私には無縁のものだ。芸術はとくに魂のあり方なのだと私には思われる。全ての人の魂は神聖なもので、・・」(シャガールわが回想 朝日選書 三輪福松・村上陽通訳 162P)
シャガールは熱心なユダヤ教徒の家に生まれたが、彼の信じて見えたものは何であったのだろうか?東山魁夷が熊本城で見たものと共通するように思える。
科学の時代、そしてそれが行き詰まった現在、東山魁夷やシャガールはこれから大切なものを教えてくれているようだ。
フリージアの純粋な美しさに触れつつ・・
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