暖冬の春、家のベランダで不思議な存在感で咲いているのは黄色いガーベラである。花言葉をWikipediaで調べると「崇高美」「神秘」とある。
向日葵のようにしっかりとした存在感があり、しかも控えめでもある。いろいろな色もあり、女性に人気のある花と聞く。
そういえば、4年前に長年勤めた会社を退職した時にいただいた花束の中にもガーベラがあった。退職の当日まで忙しく働いた会社は、今から思えばガーベラの花のように「神秘」があった。
若いときから勤めた会社の思い出は、一緒に仕事をした方々、特に若くして亡くなった方々や今は病に伏していたり、亡くなった方々へ思いが大きい。
愛社精神というのは、今から20年30年前は一般的であった。会社自体がひとつの修行の場であり、奥深いところもあった。私の父も、16年前に亡くなったが、直前まで病に関わらず仕事をしていた。
寄らば大樹といった防衛機制的な愛社精神はどこか変であるが、同僚や家族を大切にする愛社精神は普遍的な気高いものだと思う。
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