イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

炭の文化を忘れていませんか?

2007-03-01 | 第二章「五感と体感」

先日、伊勢の赤福さんに寄ったときに、火鉢があった。火鉢に手をかざすこと、本当に何年ぶりであろうか?炭の暖かさがとても心地よかった。炭の形状と赤く炎を出さず燃え、そして灰になる様をじっと見ていると、心が休まる。

私が幼かった戦後のころは、暖房といえば炬燵と火鉢であった。そして町の炭屋さん忙しく働いていたのを覚えている。

日本は一昔前は、森、炭の文化にどっぷり浸かっていたのだ。検索エンジンで調べてみると、どうも30万年前でも日本で使われていたという情報がある。勿論日本の奈良以降の記録にも炭がでている。東大寺の大仏鋳造も大量の炭が使われた。

伊勢神宮の大木を沢山見たばかりであるが、日本の古代への関心が高まり、現在青森の三内丸山遺跡関係文献を読んでいる。今から5500年前に現れて、人口500人以上といわれる集落を1500年継続してきた文化は大変興味深い。

三内丸山遺跡には巨大な柱の跡があり、トーテムポールではないかとも言われている。巨木信仰という面で考えると興味深い。

また研究論文の中には、環太平洋の当時の文化圏という観点から、日本の新潟だけでなく、アラスカのネイティブ、トリンギット族、ハイダ族などとの関係を論じているものもある。

幼少のころアラスカのシトカで、トーテムポールの前で佇ずみ、静かに見入った体験もあり、これらの研究が深まっていくことを期待している。

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