第二次カザンーサラブル会戦
81ターン目
このターン、ロシア軍はなかなか活発に動きました。もうすぐトルコ軍左翼を突破できそう、っていうことがわかったんですかね?
まずは空軍の動きから。ロシア軍爆撃機によって、カザンの陸軍基地が破壊されてしまいました。増援部隊、再編中の部隊、計7部隊(機械化歩兵が1つあったので)が撃破されてしまうという大損害。これだけは想定外の損害でした。破壊されちゃったものは仕方がないので工作部隊と戦闘工兵で修復を開始。83ターン目に復旧しています。
あと敵空軍で言うこととしては、エカテリンブルクからSu-25が2部隊、飛んできていることでしょうか。この後も何度もSu-25は飛んできており、小規模ではあるものの飽和攻撃のような状況となっています。シリア戦線のことがあるのでちょっと怖いですね。
とりあえずトルコ空軍は、トルコ軍中央にいるロシア軍ヘリ*4とその上空にいる爆撃機をこのターンに到着したトルコ空軍第二陣を使って撃破。また、第一陣の爆撃隊を用いてサラブルにかかる橋を破壊しました。どうやら、第三梯団到着前に破壊できたようです。これで戦力比はこちらのほうが有利かな? まぁ、北から増援が来られたらどうしようもないですが。
陸軍は、ロシア戦車隊がトルコ軍左翼を突破しつつあります。突破に使われている敵戦戦車は7部隊(実数は60両くらいですね)、その後ろに4部隊の戦車隊がいます。この4部隊は、一度後方に下がった部隊と新しく到着した部隊の2種類がいるみたいですね。一度後方に下がった部隊は、どうやら、サラブル(小都市)で燃料を補給しているようです。弾数消耗している割に燃料はほぼ満タンなやつがいますから。
また、砲兵部隊はほとんどがその長射程を生かして、サラブル周辺に展開してそこから火力支援を行っているようです。
敵の弱点は一目瞭然、第一線の戦車隊と後方の戦車隊、砲兵隊の間隙ですね。ただし、この弱点は一時的なもので、次のターンには後方の戦車隊によってふさがれる可能性もあります。そのため、現在の段階での反撃は危険なものがあると思います。下手すると挟み撃ちですから。後続する戦車隊も突破点にとりついたあたりで、反撃に移りたいところです。
ともかく、作戦は第二段階作戦へと移行しました。まずは敵の衝力を弱め、本当に突破されるようなことのないようにしないといけません。とりあえず、MLRS*2の射撃で戦車、戦車駆逐車を20両強破壊しました。これによって敵の戦車隊はおよそ40両弱になりました。これで、後方の戦車隊が合流してもそう簡単に突破はできないはずです。
82ターン目
敵はトルコ軍左翼をかなりの損害を出しつつも突入中。第三段階、すなわち逆襲への移行へ向け、予備を前面に出すなど、このターンで一応準備を整える必要があります。これはもともと予定していた行動なのですんなりといきました。
後は反撃のタイミングをいつにするかですね。敵の弾数は残念ながら余り減らせませんでした。そのため、逆襲のタイミングは、敵の弾数はまだまだ残っているけど敵の戦力は少ないであろう83ターン目か、敵の弾数は減らせるけど兵力は多くなっているであろう84ターン目かのどちらかということに。
まぁ、その辺はそのターンになった時に決めるしかないだろうと思ってこの段階では決めていません。
83ターン目
まだ敵戦車の弾数はあんまり減っていませんが、敵の砲兵による攻撃がほとんどなくなったため、攻撃に移っても砲兵の砲撃で大損害を被ることはないだろうと思い、第三段階へ移行。
ただ、もともとは包囲網の形成と同時に無力化された敵戦車を正面から攻撃、撃破するつもりだったのですが、まだ敵戦車は無力化されていません。なので、敵戦車とは正面から戦わずに、1ターンのうちに包囲網を形成、逃がさないようにしたうえで殲滅する計画に切り替えました。
作戦計画は上の通り、L字に近い陣形を築く敵部隊の屈折点に火力を集中して突破口を形成、そこに2個旅団を投入してT-80U*36両、9K330*10両の包囲を狙う、というものです。同時に、最右翼の1個旅団は迂回、包囲機動には関わらずに東進してサラブルの占領を目指します。
結果、1ターンで上のような包囲網を形成し、さらに包囲した部隊を減らすことに成功しました。
森に機動を阻まれサラブルを攻撃する部隊はあまり進めていません。まぁこれは予想できたことですし、次のターンには包囲網の維持は機械化歩兵に、被包囲部隊の殲滅は1個旅団に任せてその他の部隊はすべてサラブル方面への攻撃機動を開始するので特段問題はないでしょう。もうすでに攻撃ヘリ全てがサラブル攻撃の援護のために、後方の部隊を攻撃しています。
ここで役に立った部隊は兵員輸送ヘリと搭乗していた特殊部隊(画像のA)。戦車の移動力の関係上、本来このターン中には包囲網を閉じることはできず、3ヘックスもの間隙ができてしまうはずでした。2ヘックスまでの間隙はZOCで防げるので問題はないですが、3ヘックスとなると真ん中の1ヘックスにはZOCは届かず、脱出の隙を与えてしまうことになります。そのため、ここに空中機動歩兵を投入し、 1ターンの間、包囲網の一部を担わせることにしました。機動力とはあるとはいえただの歩兵、しかも2部隊しかおらず、使い道に困っていた空中機動歩兵ですが、今回の戦いで思わぬ使い道を見出せました。これはかなりの収穫といってもいいかも。
84ターン目
このターン、流れが変わったと見たのか、ただ単純に部隊が大量にいるところにトルコ軍が踏み込んだためか、かなりの反撃を受けました。しかし、結局全滅部隊は出ず、逆にトルコターンの攻撃で敵部隊をほぼ壊滅させました。まだ数部隊歩兵とかが残っていますが、そんなのはすぐ撃破できるわけで、このターンを持ってこの作戦(会戦)は終了、ということにします。次は北部への援護態勢の構築と後退配備式の防衛線の構築ですね。
ところで、この戦線では敵の空挺部隊が妙に生き生きと動いています。主戦場を回り込むようにウファあたりから後方へ突入しようとしたりとか… 空挺部隊ルーチン、何か変わったんですかね? その割にはシリア戦線では大した活躍してなかったですが… まぁ、なぜか我が軍の真後ろに回り込んだのに降下はしなかったので、ただの偶然かもしれません。
次に構築する防衛線。この編成の基本通り2個旅団で前線は十分支えられるはずです。予備は1個旅団で十分だと思われるので、この戦線に投入されていた軍団単位の予備2個旅団はすべてキーロフ方面に回します。これでようやく、キーロフで戦い続けている3個旅団をいったんニジニ ノヴゴロドに下げて再編できるはずです。
また、川を使えるということで、その利点を生かすために自走ロケット砲はサラブルにかかる橋を射程に収める位置に布陣し、敵が橋を修復するようならすぐに破壊できるような態勢を整えておきます。
さらに、ここはエカテリンブルクから近いので敵の空軍がかなりの量飛んできます。それへの対策として長距離SAMを3,4部隊配置しようと思っています。
まとめ+反省点改善点とか
敵味方損害表(単位:両)
新戦術の記録的な意味も込めて敵味方の損害を数えていました。味方のどの部隊の損害が多いのか見ていけば補充用予備部隊の生産を考えるときに役立つかもですし、この戦術を改良するときに役立つかもですから。
見ていると、81ターン目、左翼が完全に後退したターンでの損害が多いですね。その代わり、火力部隊によってそれ以上の敵戦車、戦車駆逐車を撃破もしていますが… この部分の損害を少なくすることもこれからの改良で重要となってきそうです。
この作戦の意味はあったのか
上の表は敵の戦力がほぼ壊滅した段階での結果です。つまり、多少ペルミのあたりに退却した部隊がいるとしても、あの表に乗っているロシア軍部隊が今回戦った部隊のほぼすべてってことです。見て分かる通り、作戦を通して戦った敵の戦力はT-80U*14部隊、2S25*2部隊、2S7*3部隊、9A52*3部隊ほどでした。戦車、戦車駆逐車数では我が軍の15部隊を1部隊だけとはいえ凌駕しており、こちらが最初から攻撃に出るとしたら砲兵の援護は敵のほうが重厚でしょうから、かなりの苦戦を強いられたと思います。航空隊だって数も十分でないまま敵空軍と戦う羽目になっていたことでしょう。
そう考えると、後の先をとる、という選択肢は間違ってないんじゃないかなぁ、と思っています。久しぶりに作戦計画自体は満足できる内容となりました。
火力部隊の運用について
自走ロケット砲*2~3、自走砲*3~4の集中運用っていうのは相当な破壊力ですな。5部隊程度の戦車隊であれば一方的に1ターンでほぼ撃破できます。後の先をとろうとする時は、変な小細工なしで敵の攻撃正面の目の前にこいつらを置いておくだけでも十分かもしれませんね。そうすれば、敵が毎ターンかなりの部隊を失うことになりますから、部隊数不足によってかなり早く攻勢限界点を迎えると思います。
あとは、これは罠の仕上げ役として用いてもいいかもしれません。要するに、これらの射程内に敵部隊をおびき寄せ、それを射撃で撃破する、って感じです。今までは包囲のみを罠の仕上げとして考えていましたが、それにこだわる必要はないですしね。
空中機動歩兵の扱いについて
今まで使い道なく基地に放っておいたり、占領したい建物が多い時に普通の歩兵として使っていたりしただけだった輸送ヘリと搭乗特殊部隊ですが、今回ようやく使い道を見出せました。平野部ではたいして使い道ないかもですが、今回のような林・丘陵地帯では包囲時にそれなりに使えるかもです。
機動の中での包囲について
今回、後の先をとるのと別にもう1つやりたかったことがこれです。
今まではドイツ攻略戦でも、ワルシャワ包囲戦でも、包囲の前提は"作戦開始から終了まで敵がその場所にとどまること"でした。基地ごと包囲するということはすなわちその部隊が基地から動かないことが前提条件だ、というわけです。しかし、最近のCPUの進化で敵が一定の場所にとどまっているようなことはまずないようになってきています。そしてそれが今までの作戦計画があまりうまくいかなかった原因でもあると思います。
対して、今回最後にやってみた包囲網は、作戦当初からあのあたりに包囲網を形成することは考えていました。しかし、もともとそこに敵がいたわけではなく、83ターン目の反撃時に居た位置を見て、それで包囲計画を決め、実行したものです。敵が作戦を開始した77ターン目から、包囲網が完成した83ターン目までその場所にとどまることは、当然のことながら前提ではありません。むしろ敵がトルコ軍左翼に機動してくることを前提としています。
こういった作戦中の動きの中で行う包囲は、1,2ターンで包囲網を完成させられるようなものでなければ難しいため、包囲できる敵はどうしても少なくなってしまいます。また、動きの中で行うということは作戦準備の期間はあまりないということです。それだけ包囲網の完成までには微妙な操作を要求されます。
このように欠点も当然ありますが、この手の包囲はこれからのCOM相手に機動戦を行う上で避けては通れない道なんじゃないかなぁ、と思っています。そのため、その演習が今回できたことはなかなかの成果だと思っています。今回の作戦時の規模くらいの包囲を作戦の動きの中でぱっと行えるようになれば、かなり作戦は面白く、かつ損害の少ないものとなるのではないでしょうか。
接敵態勢について
今回は作戦が失敗して、退却が終わった直後の状態から作戦を立て、戦闘隊形を整え、発動しなければいけませんでした。この状況だと十分に罠を作り上げ、仕掛けを練り上げることができません。そのため、仕掛けを作っている段階で敵の攻撃が始まり、敵に主導権を渡した状態で作戦を始めることになってしまいました。
完全に自軍が主導権を握った状態で作戦を発動するためには、敵主力を発見してから2ターン、できれば3ターンは戦闘隊形を整える時間が欲しいですね。そのためには10~15ヘックス先で敵を見つける必要があります。また、罠、仕掛けの主役となる前衛と、主力の間には3~5ヘックスほどの間隔が欲しいです。そうすればまず敵は前衛と接敵し、その次のターンとかに主力を接敵するようになるため、前衛を使って陣形を欺瞞したりがしやすくなるはずです(演習マップではそうでした)。
したがって、
[敵主力]/[味方偵察機]← 10ヘックス →[味方前衛]←5ヘックス→[味方主力]
のような感じの態勢をとって進軍し、戦闘に臨みたいですね。要するに、偵察機が味方主力から15ヘックスほど離れたところで敵を発見し、その段階で戦闘隊形に移れる、というような。この辺はこれからの課題でしょうか。
予備部隊投入時期について
前記事で敵戦車の弾が切れたら、と書きましたが、これは今回の戦いで机上の空論と分かりました。実際のマップ攻略ではまずほとんどの敵の戦車が一気に弾切れになるようなことはあり得ませんから。演習マップにおいて後続の部隊がいない上に戦線の幅が広かったため、敵戦車が同時に弾切れになるようなことが起こったようです(詳しい原因書くと長くなりそうなので省略)。
そのため、敵戦車の弾数ではなく、何か別の基準を考える必要があります。これは何度も予備を使う作戦を行ってみないとどうとも言えない部分ですが、現在考えている基準は、敵戦車の衝力がなくなったら、というものです。
抽象的ですが、ようするに敵味方の戦車がぶつかって、そして戦線が膠着したら、とも言える基準ですね。衝力を失った=敵の攻勢限界点、と捉え、戦線が膠着して敵の攻撃に衝力がなくなった段階で予備投入の機会と考えるわけです。これを基準に、柔軟性を持たせるために敵砲兵の射撃の具合や、敵戦車の減り具合などを見つつ臨機応変(適当?)に判断、という感じでしょうか。
この基準を使う場合には、早い段階で反撃に移るために、障害物(地形でも、部隊でも)によって敵戦車の移動速度を下げ、それによって戦車の持つ衝撃力を下げることが重要となるでしょう。
81ターン目
このターン、ロシア軍はなかなか活発に動きました。もうすぐトルコ軍左翼を突破できそう、っていうことがわかったんですかね?
まずは空軍の動きから。ロシア軍爆撃機によって、カザンの陸軍基地が破壊されてしまいました。増援部隊、再編中の部隊、計7部隊(機械化歩兵が1つあったので)が撃破されてしまうという大損害。これだけは想定外の損害でした。破壊されちゃったものは仕方がないので工作部隊と戦闘工兵で修復を開始。83ターン目に復旧しています。
あと敵空軍で言うこととしては、エカテリンブルクからSu-25が2部隊、飛んできていることでしょうか。この後も何度もSu-25は飛んできており、小規模ではあるものの飽和攻撃のような状況となっています。シリア戦線のことがあるのでちょっと怖いですね。
とりあえずトルコ空軍は、トルコ軍中央にいるロシア軍ヘリ*4とその上空にいる爆撃機をこのターンに到着したトルコ空軍第二陣を使って撃破。また、第一陣の爆撃隊を用いてサラブルにかかる橋を破壊しました。どうやら、第三梯団到着前に破壊できたようです。これで戦力比はこちらのほうが有利かな? まぁ、北から増援が来られたらどうしようもないですが。
陸軍は、ロシア戦車隊がトルコ軍左翼を突破しつつあります。突破に使われている敵戦戦車は7部隊(実数は60両くらいですね)、その後ろに4部隊の戦車隊がいます。この4部隊は、一度後方に下がった部隊と新しく到着した部隊の2種類がいるみたいですね。一度後方に下がった部隊は、どうやら、サラブル(小都市)で燃料を補給しているようです。弾数消耗している割に燃料はほぼ満タンなやつがいますから。
また、砲兵部隊はほとんどがその長射程を生かして、サラブル周辺に展開してそこから火力支援を行っているようです。
敵の弱点は一目瞭然、第一線の戦車隊と後方の戦車隊、砲兵隊の間隙ですね。ただし、この弱点は一時的なもので、次のターンには後方の戦車隊によってふさがれる可能性もあります。そのため、現在の段階での反撃は危険なものがあると思います。下手すると挟み撃ちですから。後続する戦車隊も突破点にとりついたあたりで、反撃に移りたいところです。
ともかく、作戦は第二段階作戦へと移行しました。まずは敵の衝力を弱め、本当に突破されるようなことのないようにしないといけません。とりあえず、MLRS*2の射撃で戦車、戦車駆逐車を20両強破壊しました。これによって敵の戦車隊はおよそ40両弱になりました。これで、後方の戦車隊が合流してもそう簡単に突破はできないはずです。
82ターン目
敵はトルコ軍左翼をかなりの損害を出しつつも突入中。第三段階、すなわち逆襲への移行へ向け、予備を前面に出すなど、このターンで一応準備を整える必要があります。これはもともと予定していた行動なのですんなりといきました。
後は反撃のタイミングをいつにするかですね。敵の弾数は残念ながら余り減らせませんでした。そのため、逆襲のタイミングは、敵の弾数はまだまだ残っているけど敵の戦力は少ないであろう83ターン目か、敵の弾数は減らせるけど兵力は多くなっているであろう84ターン目かのどちらかということに。
まぁ、その辺はそのターンになった時に決めるしかないだろうと思ってこの段階では決めていません。
83ターン目
まだ敵戦車の弾数はあんまり減っていませんが、敵の砲兵による攻撃がほとんどなくなったため、攻撃に移っても砲兵の砲撃で大損害を被ることはないだろうと思い、第三段階へ移行。
ただ、もともとは包囲網の形成と同時に無力化された敵戦車を正面から攻撃、撃破するつもりだったのですが、まだ敵戦車は無力化されていません。なので、敵戦車とは正面から戦わずに、1ターンのうちに包囲網を形成、逃がさないようにしたうえで殲滅する計画に切り替えました。
作戦計画は上の通り、L字に近い陣形を築く敵部隊の屈折点に火力を集中して突破口を形成、そこに2個旅団を投入してT-80U*36両、9K330*10両の包囲を狙う、というものです。同時に、最右翼の1個旅団は迂回、包囲機動には関わらずに東進してサラブルの占領を目指します。
結果、1ターンで上のような包囲網を形成し、さらに包囲した部隊を減らすことに成功しました。
森に機動を阻まれサラブルを攻撃する部隊はあまり進めていません。まぁこれは予想できたことですし、次のターンには包囲網の維持は機械化歩兵に、被包囲部隊の殲滅は1個旅団に任せてその他の部隊はすべてサラブル方面への攻撃機動を開始するので特段問題はないでしょう。もうすでに攻撃ヘリ全てがサラブル攻撃の援護のために、後方の部隊を攻撃しています。
ここで役に立った部隊は兵員輸送ヘリと搭乗していた特殊部隊(画像のA)。戦車の移動力の関係上、本来このターン中には包囲網を閉じることはできず、3ヘックスもの間隙ができてしまうはずでした。2ヘックスまでの間隙はZOCで防げるので問題はないですが、3ヘックスとなると真ん中の1ヘックスにはZOCは届かず、脱出の隙を与えてしまうことになります。そのため、ここに空中機動歩兵を投入し、 1ターンの間、包囲網の一部を担わせることにしました。機動力とはあるとはいえただの歩兵、しかも2部隊しかおらず、使い道に困っていた空中機動歩兵ですが、今回の戦いで思わぬ使い道を見出せました。これはかなりの収穫といってもいいかも。
84ターン目
このターン、流れが変わったと見たのか、ただ単純に部隊が大量にいるところにトルコ軍が踏み込んだためか、かなりの反撃を受けました。しかし、結局全滅部隊は出ず、逆にトルコターンの攻撃で敵部隊をほぼ壊滅させました。まだ数部隊歩兵とかが残っていますが、そんなのはすぐ撃破できるわけで、このターンを持ってこの作戦(会戦)は終了、ということにします。次は北部への援護態勢の構築と後退配備式の防衛線の構築ですね。
ところで、この戦線では敵の空挺部隊が妙に生き生きと動いています。主戦場を回り込むようにウファあたりから後方へ突入しようとしたりとか… 空挺部隊ルーチン、何か変わったんですかね? その割にはシリア戦線では大した活躍してなかったですが… まぁ、なぜか我が軍の真後ろに回り込んだのに降下はしなかったので、ただの偶然かもしれません。
次に構築する防衛線。この編成の基本通り2個旅団で前線は十分支えられるはずです。予備は1個旅団で十分だと思われるので、この戦線に投入されていた軍団単位の予備2個旅団はすべてキーロフ方面に回します。これでようやく、キーロフで戦い続けている3個旅団をいったんニジニ ノヴゴロドに下げて再編できるはずです。
また、川を使えるということで、その利点を生かすために自走ロケット砲はサラブルにかかる橋を射程に収める位置に布陣し、敵が橋を修復するようならすぐに破壊できるような態勢を整えておきます。
さらに、ここはエカテリンブルクから近いので敵の空軍がかなりの量飛んできます。それへの対策として長距離SAMを3,4部隊配置しようと思っています。
まとめ+反省点改善点とか
敵味方損害表(単位:両)
トルコ軍 | ロシア軍 | |
---|---|---|
77ターン目 | 2S25*10 9A52 スメルチ*3 | |
78ターン目 | M-42*10 AIFV*3 | 9A52 スメルチ*7 T-80U*35 |
79ターン目 | 戦闘工兵*14 コブラARSV*10 補給車*2 M-42*6 | |
80ターン目 | AIFV*10 レオパルド2*10 戦闘工兵*10 | T-80U*20 9A52 スメルチ*4 |
81ターン目 | レオパルド2*22 大型補給車*2 コブラARSV*11 M-42*8 K-9*8 AIFV*15 戦闘工兵*10 工作部隊*2 | T-80U*16 2S25*10 |
82ターン目 | コブラARSV*6 レオパルド2*5 | T-80U*2 |
83ターン目 | レオパルド2*5 M-42*9 | T-80U*23 2S6M ツングースカ*23 9K330 トールM1*40 2S7 ピオーン*13 BRM-3 ルィス*10 |
84ターン目 | AIFV*7 戦闘工兵*8 レオパルド2*9 M-42*3 特殊部隊*4 コブラARSV*3 | T-80U*41 9K330 トールM1*14 9A52 スメルチ*8 2S7 ピオーン*9 民兵*6 海兵隊*3 |
新戦術の記録的な意味も込めて敵味方の損害を数えていました。味方のどの部隊の損害が多いのか見ていけば補充用予備部隊の生産を考えるときに役立つかもですし、この戦術を改良するときに役立つかもですから。
見ていると、81ターン目、左翼が完全に後退したターンでの損害が多いですね。その代わり、火力部隊によってそれ以上の敵戦車、戦車駆逐車を撃破もしていますが… この部分の損害を少なくすることもこれからの改良で重要となってきそうです。
この作戦の意味はあったのか
上の表は敵の戦力がほぼ壊滅した段階での結果です。つまり、多少ペルミのあたりに退却した部隊がいるとしても、あの表に乗っているロシア軍部隊が今回戦った部隊のほぼすべてってことです。見て分かる通り、作戦を通して戦った敵の戦力はT-80U*14部隊、2S25*2部隊、2S7*3部隊、9A52*3部隊ほどでした。戦車、戦車駆逐車数では我が軍の15部隊を1部隊だけとはいえ凌駕しており、こちらが最初から攻撃に出るとしたら砲兵の援護は敵のほうが重厚でしょうから、かなりの苦戦を強いられたと思います。航空隊だって数も十分でないまま敵空軍と戦う羽目になっていたことでしょう。
そう考えると、後の先をとる、という選択肢は間違ってないんじゃないかなぁ、と思っています。久しぶりに作戦計画自体は満足できる内容となりました。
火力部隊の運用について
自走ロケット砲*2~3、自走砲*3~4の集中運用っていうのは相当な破壊力ですな。5部隊程度の戦車隊であれば一方的に1ターンでほぼ撃破できます。後の先をとろうとする時は、変な小細工なしで敵の攻撃正面の目の前にこいつらを置いておくだけでも十分かもしれませんね。そうすれば、敵が毎ターンかなりの部隊を失うことになりますから、部隊数不足によってかなり早く攻勢限界点を迎えると思います。
あとは、これは罠の仕上げ役として用いてもいいかもしれません。要するに、これらの射程内に敵部隊をおびき寄せ、それを射撃で撃破する、って感じです。今までは包囲のみを罠の仕上げとして考えていましたが、それにこだわる必要はないですしね。
空中機動歩兵の扱いについて
今まで使い道なく基地に放っておいたり、占領したい建物が多い時に普通の歩兵として使っていたりしただけだった輸送ヘリと搭乗特殊部隊ですが、今回ようやく使い道を見出せました。平野部ではたいして使い道ないかもですが、今回のような林・丘陵地帯では包囲時にそれなりに使えるかもです。
機動の中での包囲について
今回、後の先をとるのと別にもう1つやりたかったことがこれです。
今まではドイツ攻略戦でも、ワルシャワ包囲戦でも、包囲の前提は"作戦開始から終了まで敵がその場所にとどまること"でした。基地ごと包囲するということはすなわちその部隊が基地から動かないことが前提条件だ、というわけです。しかし、最近のCPUの進化で敵が一定の場所にとどまっているようなことはまずないようになってきています。そしてそれが今までの作戦計画があまりうまくいかなかった原因でもあると思います。
対して、今回最後にやってみた包囲網は、作戦当初からあのあたりに包囲網を形成することは考えていました。しかし、もともとそこに敵がいたわけではなく、83ターン目の反撃時に居た位置を見て、それで包囲計画を決め、実行したものです。敵が作戦を開始した77ターン目から、包囲網が完成した83ターン目までその場所にとどまることは、当然のことながら前提ではありません。むしろ敵がトルコ軍左翼に機動してくることを前提としています。
こういった作戦中の動きの中で行う包囲は、1,2ターンで包囲網を完成させられるようなものでなければ難しいため、包囲できる敵はどうしても少なくなってしまいます。また、動きの中で行うということは作戦準備の期間はあまりないということです。それだけ包囲網の完成までには微妙な操作を要求されます。
このように欠点も当然ありますが、この手の包囲はこれからのCOM相手に機動戦を行う上で避けては通れない道なんじゃないかなぁ、と思っています。そのため、その演習が今回できたことはなかなかの成果だと思っています。今回の作戦時の規模くらいの包囲を作戦の動きの中でぱっと行えるようになれば、かなり作戦は面白く、かつ損害の少ないものとなるのではないでしょうか。
接敵態勢について
今回は作戦が失敗して、退却が終わった直後の状態から作戦を立て、戦闘隊形を整え、発動しなければいけませんでした。この状況だと十分に罠を作り上げ、仕掛けを練り上げることができません。そのため、仕掛けを作っている段階で敵の攻撃が始まり、敵に主導権を渡した状態で作戦を始めることになってしまいました。
完全に自軍が主導権を握った状態で作戦を発動するためには、敵主力を発見してから2ターン、できれば3ターンは戦闘隊形を整える時間が欲しいですね。そのためには10~15ヘックス先で敵を見つける必要があります。また、罠、仕掛けの主役となる前衛と、主力の間には3~5ヘックスほどの間隔が欲しいです。そうすればまず敵は前衛と接敵し、その次のターンとかに主力を接敵するようになるため、前衛を使って陣形を欺瞞したりがしやすくなるはずです(演習マップではそうでした)。
したがって、
[敵主力]/[味方偵察機]← 10ヘックス →[味方前衛]←5ヘックス→[味方主力]
のような感じの態勢をとって進軍し、戦闘に臨みたいですね。要するに、偵察機が味方主力から15ヘックスほど離れたところで敵を発見し、その段階で戦闘隊形に移れる、というような。この辺はこれからの課題でしょうか。
予備部隊投入時期について
前記事で敵戦車の弾が切れたら、と書きましたが、これは今回の戦いで机上の空論と分かりました。実際のマップ攻略ではまずほとんどの敵の戦車が一気に弾切れになるようなことはあり得ませんから。演習マップにおいて後続の部隊がいない上に戦線の幅が広かったため、敵戦車が同時に弾切れになるようなことが起こったようです(詳しい原因書くと長くなりそうなので省略)。
そのため、敵戦車の弾数ではなく、何か別の基準を考える必要があります。これは何度も予備を使う作戦を行ってみないとどうとも言えない部分ですが、現在考えている基準は、敵戦車の衝力がなくなったら、というものです。
抽象的ですが、ようするに敵味方の戦車がぶつかって、そして戦線が膠着したら、とも言える基準ですね。衝力を失った=敵の攻勢限界点、と捉え、戦線が膠着して敵の攻撃に衝力がなくなった段階で予備投入の機会と考えるわけです。これを基準に、柔軟性を持たせるために敵砲兵の射撃の具合や、敵戦車の減り具合などを見つつ臨機応変(適当?)に判断、という感じでしょうか。
この基準を使う場合には、早い段階で反撃に移るために、障害物(地形でも、部隊でも)によって敵戦車の移動速度を下げ、それによって戦車の持つ衝撃力を下げることが重要となるでしょう。