投石日記

日野樹男
つながれて機械をめぐる血の流れ生は死の影死は生の影

2013年03月31日(日)

2013年03月31日 | 記錄

◎季節の變はり目は腎臟の壞れた私の體にはいつもきついのだが、中でも今の時期はつらい。今年は特に日ごとの氣温差が大きくて體がうまくついていつてくれないやうだ。何がどうといふほどはつきりとした體調の異變があるわけでもない。ただ氣分的にだるく何にも集中できないのでだらだらと時間をつぶすだけの日日が續いてゐる。實は透析の方でも、しばらくあまり大きく變化のなかつた血液檢査の數値がここにきて異常を示してゐる。細かい數字を見ても覺えられないし理解もできないのでこれも主なところはグラフにしてある。そのうち「リン」は手元に記錄のある範圍では最高値となりグラフの線が急角度に上昇、「カリウム」も高止まり狀態。今すぐにどうなるといふ話ではないがこれが續くといづれ大變なことになる。酒量はやや減り氣味なのだが毎日酒を飮む習慣は止められない。「粗食が一番の藥」が基本だつた私の食生活に亂れが生じ、酒の勢ひもあつて燒肉を腹一杯食べるなどといふ愚行を演じてしまつた。一應「人生最後の燒肉」と名付けておいたのでこれはもう二度としないつもりながら、一旦緩んだ生活を立て直すのはやはり大變だ。嫌なことが續いたので氣らしの意味もあつたものの、命がけの氣らしなどといふのは傍迷惑この上ない行爲だらう。何だか今が人生でこの上なく大事な時期のやうな氣がしてゐる。ここできちんと覺悟を決めて本氣で生活を立て直さないと後戾りできないところへ踏み込んでしまひさうだ。などと、同じことをこれまで何度も口に出しこのブログにも書いたこともあるのだが、今度こそ眞劍にならないと次がない。それにこれまで經驗がなく酒や「透析」にも直接關係はないと思ふが、最近普通に步いてゐて膝が妙に痛い。知らない間に痛めただけの一過性のものか、それとももつと深刻なことに繋がるのか、今のところはよく分からない。無茶な生活を續けた擧句に腎臟を壞して密かに泣いた日のことを思ひ出して、まだ自分の足で步ける今の生活を失はないやうに改めて努力しなければいけない。