ぐうぐるの

■グーグルの地圖に貼りたるわが寫眞その日その時たしかにそこに

こどくしに

■孤獨死に友ありき蠅生まる

かくまでも

■かくまでも愛しきものか赤き血がわが身を出でてまた戾り來る

ひやつぴきを

■百匹を喰らへば二百眼の球がついてくるなりちりめんじやこは

せんさうが

■戰爭が大好きなどとその少年銃をかつげばが喰へると

なのはなの

■菜の花のあつけらかんと黃色くてこの明るさはわれを狂はす

はるのやみ

■春の闇ふくよかなれば子をはらむをんなを思ふ種なきわれも

わがともの

■わが友の蝶がへてくれしこと進化はいづれ蝶につづくと

ことさらに

■ことさらに光あびせて夜櫻や花とはあるいは恥部かもしれず

ふるしんぶん

■古新聞讀みて目とめし小學生自殺せしとよ生きて今何歳

くわうさくと

■黃砂來と窓を閉め切り見るテレビシルクロウドの砂塵を映す

2013年04月07日(日)

◎膝の痛みは特に問題なかつたやうだ。最後まで殘つてゐた立ち上がるときの痛みも完全に消えた。もつとも何時どのやうな原因で痛めたのか何の自覺もないといふのもある意味怖い話だが、歳を取るとかういふこともえてくるのだらうと思ふしかない。

さけよりも

■酒よりも煙草をやめむと決めたれど透析しつつ戀しきけむり

もしかして

■もしかして二日醉ひにや透析のベッドにありてわれ搖れてをり

たちつくす

■立ち盡くす老年つくしほどの矜恃