古代日本国成立の物語

素人なりの楽しみ方、自由な発想、妄想で古代史を考えています。

北海道一周 車中泊の旅 ⑪

2020年10月24日 | 旅行・車中泊
2020年10月5日、いよいよ最終日となりました。「道の駅なとわ・えさん」での朝は車を打つ雨の音で5時半頃に目が覚めました。残念ながら前夜からの雨が残る最終日となりました。ワンコの散歩に出ると、道の駅のすぐ裏に海岸が迫っていたので驚きました。向こうの方にこれから登る恵山が見えます。




準備を済ませて6時半頃に出発しました。 海岸沿いに5分ほど走って左折すると山に登る道に入ります。途中のゲートは6時に開くことを事前に調べていたので問題なし。たぶん一番乗りです。鹿の糞らしきものが道路のあちこちにあったので、車が走らない夜になると鹿が出てくるのだろうと話をしていると、目の前の斜面に鹿が現れました。最終日に野生の鹿に遭遇できたことが何だか嬉しかった。



山頂近くの駐車場まで10分ほどですが、そこで見た光景はまさに登別温泉の地獄谷の様相でした。木々のない地肌むきだしの状態で白い湯気?煙?が立ち上っています。ここで奥さんが画期的なパノラマ動画の撮影方法を思いつきました。車で駐車場を一周しながらフロントガラスの向こうを撮影するというものです。あとで見るとなかなかの出来栄えでした。 



少し山を下ったところに津軽海峡を見渡すことができる展望台があるので寄ってみましたが、例によって残念な結果でした。晴れていれば遠く下北半島を望むことができるようです。恵山に登った目的の半分は達成できたのでまあ良しとしよう。このあとはいくつかのポイントを考えていましたが、雨のためにすべてキャンセルしてゴールの函館を目指すことにしました。






途中で雨があがったのですが気持ちはすでに函館に跳んでいるので、本州と最も近い場所とされている汐首岬で写真を撮るだけにして、そのまま函館に直行です。




約40キロ、1時間ほど走って8時20分頃に函館に到着しました。ついに、まるまる10日間をかけて北海道一周を達成しました。達成感いっぱいです。そして、もともと11時半に出港するフェリーを予約していたのですが、赤レンガ倉庫街などを見て回ろうと考えて、14時半出港の便に予約を変更していたので時間はたっぷりあります。とりあえず、入庫後30分無料の函館駅前の駐車場に車を入れて腹ごしらえです。前日に長万部で買った「かにめし弁当」をふたりで分けて食べました。



赤レンガ倉庫が9時に開くので車を近くの駐車場に移してワンコとともに散策に出ました。風が少し強く吹きつけますが、太陽が見えて気温が上がってきたので寒さは感じません。











敦賀や舞鶴の赤レンガ倉庫も行ったけど、ここが一番楽しい。30分ほど散策をした後、いったんワンコを車に戻して、あちらこちらのお店をのぞきながらショッピングです。釧路で魚貝、恵庭で野菜、そしてこの函館では頼まれていた白い恋人などのお菓子を買い込みました。イートインコーナーでは安くて新鮮な刺身やお寿司を見つけて我慢できずに買ってその場で食べ、函館でやり残していたラッキーピエロにも入りました。一番人気のチャイニーズチキンバーガーのセットと照り焼きバーガーを注文して、海の見える席で食べました。どう考えても朝から食べ過ぎです。








赤レンガ倉庫を中心に函館の港町の雰囲気を満喫して車に戻り、奥さんのリサーチ結果で最後に行こうと決めていたアンジェリック・ヴォヤージュというスイーツ屋さんに向かいました。ところが、お店に着いてみると休業になっていて、最後の最後に悔しい思いをしました。 よく考えるとこのお店の場所は初日の深夜にやってきた八幡坂の近くです。もう一度チャーミーグリーンの老夫婦の気分になって車で坂を下りました。そして、スイーツを諦めきれず、赤レンガ倉庫のパン屋さんで見ていた5個1000円のショートケーキを買うために再び赤レンガ倉庫に戻って無事にゲット。





以上で函館の予定を終了、つまり北海道での予定をすべて終了して、フェリーターミナルに向かいました。14時前に到着して乗船手続きをしてワンコの散歩も済ませて、車中で買ったばかりのショートケーキも食べて、いよいよ乗船です。あっという間の10日間で北海道を満喫しました。そして「また来るぞ」とつぶやきながらフェリーに乗り込みました。風が強くて船は大揺れで、波しぶきが船室の窓を打ちつけます。船中で残りのケーキも食べつくし、オンタイムの18時半に青森に到着。





ガソリンを満タンにして、ここから東京までまっしぐら。最後まで安全運転を心がけ、何度も休憩しながら東北道から首都高に入り、ついに都内に戻ってきました。そしてガソリンも何とか持ちそうと思った矢先に給油サインが点灯。高速上での万が一の失態を回避しようと、かなり手前で首都高を下りて給油しました。結果、下道を走って都心を抜けることになったため、自宅に到着したのが予定を2時間以上も過ぎた7時前になってしまいました。それでも無事に帰って来れて何よりです。次の北海道は内陸部をゆっくりと時間を気にせずに回ることにします。




以下に、今回の行程、天気、宿泊地、走行距離をまとめました。全部で4800キロも走って何事もなかったのはある意味で奇跡的です。睡魔に襲われることが何度もありましたが振り返ってみると、すぐに休憩を取らずに無理をしたこともあり、本当に何もなくて良かった。天気は、道内で一滴も雨が降らなかった日が半分の5日間だけでしたが、逆に5日間もあったことに感謝します。

9月24日 東京→青森→函館(曇)
 …午後に出発、船中泊     734㎞
9月25日 函館→ニセコ(曇→雨)
 …道の駅ニセコ・ビュープラザ 438㎞
9月26日 ニセコ→留萌(晴→曇)
 …道の駅るもい        330㎞
9月27日 留萌→紋別(雨)  
 …紋別港オートサイト     476㎞
9月28日 紋別→相生(雨→晴)
 …道の駅あいおい       249㎞
9月29日 相生→斜里(晴)
 …道の駅うとろ・シリエトク  278㎞
9月30日 斜里→納沙布(曇→晴)
 …北方領土資料館駐車場    313㎞
10月1日 納沙布→士幌(晴)
 …道の駅ピア21しほろ    397㎞
10月2日 士幌→日高(晴) 
 …道の駅みついし       306㎞
10月3日 日高→伊達(雨→晴)
 …道の駅だて歴史の杜     317㎞
10月4日 伊達→函館(曇→雨)
 …道の駅なとわ・えさん    231㎞
10月5日 函館→青森→(雨→晴)
 …徹夜で走行          69㎞
10月6日 →東京(曇) 
 …早朝に帰宅         726㎞
--------------------------------------------------
合計             4,866㎞


最後に、北海道を車で走っていて気が付いたことや気をつけたいことを以下に記して終わりにします。

・思った以上にスピードが出ているので、いつもの調子でブレーキを踏むと思ったところで止まれない。
・まっすぐな道を調子に乗って走っていると、右左折する場所がわかりにくくて行き過ぎてしまう。
・それなりにスピードが出ている自分よりもスピードを出している車に追い抜かれることが何度もあった。
・ガソリンは決して高くなかった。(どこもだいたい120円前後から130円前後でした)
・その中でもOKAMOTOは安く、表示価格より10円安いのは何故でしょう。(最低価格は109円でした)
・数十キロの間、スタンドがないことがあるので早い目の給油を心がけた。
・洗車の予洗いができるスタンドがあった。(全部がそうかはわからない)
・道路沿いのいたるところにパーキングがあって、いつでも休憩がとれる。
・市街地でない限り、ご飯屋さんは日没すぎると開いていない。
・ネット情報の閉店時間よりも早く閉まっている店もあった。(お客さんがいないと閉めるのかな)
・そういえば、今回のルート上でファミレスをほとんど見なかった。
・それでもセイコーマートがあるから最低限の安心感がある。

以上、終わり。







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北海道一周 車中泊の旅 ⑩

2020年10月23日 | 旅行・車中泊
北海道へ渡って早くも10日目、残すところあと2日となりました。この日はさすがに疲れが溜まってきたのでしょうか、「道の駅だて歴史の杜」での目覚めはいつもより1時間遅い7時過ぎとなりました。ワンコの散歩に出るとあれだけたくさんいた車の半分くらいがすでに出発していました。焦る必要もないのでいつも通りの準備時間を経て8時に出発しました。




この日はまず洞爺湖を目指します。昭和新山と有珠山の間を抜けて洞爺湖畔にぶつかったところを左折して温泉街に入ります。遊覧船乗り場近くの駐車場らしきところに車を停めて湖畔を散策しました。天気は今一つですが少しひんやりした空気が心地よい。足湯があったので入りました。






ここにもお決まりのアヒルちゃんがいます。乗り場のおじさんがワンコ好きなようで、ご自身の愛犬の写真を見せていただきながら楽しい会話ができました。30分くらいまったりしたのかな、次は西山山麓に残された火山活動の被害のあとを見に行きます。車に戻るときに山の上に見えたのがサミットの開催されたウインザーホテル洞爺です。確かにあそこなら警備しやすいわ。




その西山山麓へやってきました。広い駐車場があるのだけど有料無人駐車場となっています。そして少し坂を上ったところに無料駐車場があることを示す矢印があったのでそちらに停めました。ここはなかなか生々しい現場でした。国道が陥没したところに水が溜まって沼になったり、町道がずたずたになって折れた電柱が標識がそのまま残されていたり、地中の水道管が切断されて地上に姿を現したり、破壊された建物や復旧作業中の重機がそのまま取り残されていたり、、、枕木の遊歩道を登っていくと噴気が噴き出すところがあって、いつ同じことが起こってもおかしくないと思うと怖くなってきます。展望所からは洞爺湖が見渡せました。









洞爺湖を後にして海岸へ出て、ここからは噴火湾をぐるっと回ります。時刻は11時前で少しお腹がすいてきたので「道の駅豊浦」に入りました。奥さんが店内に入って調達してきたのが、スイートコーンとホタテドック。噴火湾はホタテ漁で有名ですね。どちらも美味しかったです。




次は長万部。駅前で名物の「かにめし弁当」を買うために寄りました。実は東京から青森に向かう車中、北海道で何を食べるかを奥さんがずっと調べていました。函館のハセガワストアのやきとり弁当、積丹半島の中村屋、稚内の樺太食堂、釧路の和商市場の勝手丼などは奥さんのリサーチによるものなんです。この長万部のかにめし弁当も、このあと行くハーベスター八雲もそうです。どれも有名といえば有名なんですが、調べないとわからないことなので奥さんに感謝です。




お店の横にこんなスペースがありました。駅弁の雰囲気を味わえるように列車の車中を再現した場所で、買ったばかりの弁当をここで食べることができるのです。



次は「ハーベスター八雲」でランチの予定にしていたので、かにめし弁当はあとにとっておくことにしました。このハーベスター八雲はハーブ鶏発祥のお店でチキンがおいしいイタリアンレストランです。ワンコと食べれるテラス席があるので聞いてみると、あと1時間くらいで雨が降ってくるのでこの日はテラス席へは案内していないという。食事の最中に雨が降ってくるとワンコ連れで店内へ入れないので、その後はテイクアウトになるけどそれでも良ければ、ということだったので、もちろんOKしてテラス席を使わせてもらいました。店内は満席でしたがテラス席はすぐに案内してもらえたので、ワンコさまさまです。注文したのがマルゲリータ、フライドチキン、グリルドチキン、そしてプリンにオレンジジュース。チキンはもちろん、ピザも美味しかったのですが、とくにプリンは味が濃くてぷるんぷるんで絶品でした。





ほとんど食べ終わったタイミングで案の定、雨が降ってきました。ギリギリセーフって感じで、急いで片付けていると店員さんがやってきて手伝ってくれました。様々な面でなかなか印象の良いお店でした。車を出してすぐ近くの噴火湾パノラマ館に行って噴火湾の写真を撮りました。





時刻は13時45分。次の目的地は大沼公園を見晴らすことができる日暮山展望台。この展望台に通じる道は舗装がされていないダート道で道幅も狭い。ダート道はわかっていたのだけどここまで細くてデコボコとは思わなかった。しかも強い雨のためにぬかるみ始めています。サロマ湖の展望台を思い出しましたが、それ以上にビビりました。頂上付近でパジェロと入れ違いになりましたが、これが上りの途中だったらたぶん大変なことになっていたと思います。北海道へ来てからいちばん緊張する運転でした。たぶん晴れていればもう少し感動する景色だったんだろうな。なんだか悔しい。




大沼だんごを買おうと大沼公園駅前の沼の家に行きました。これも奥さんのリサーチの成果です。今日中にお召し上がりくださいということだったので、すぐに車の中でいただきました。みたらしとあんの団子です。団子そのものは小さいのですぐになくなりました。団子のあとは湖畔を走って海岸を目指します。






「道の駅しかべ間歇泉公園」で、たらこご飯を食べようと思っていたのですが、到着した16時半にはすべて完売ということで何も食べることができませんでした。しかたなくそのまま先に進んで、「ホテル函館ひるめ荘」に併設する保養センターでお風呂にしました。ここは内湯が重曹泉で露天風呂が硫黄泉になっていて2種類の泉質を楽しめる温泉で、とてもいいお湯でした。



すぐ近くに大船遺跡があって、晴れていて時間があれば行こうと思っていたのですが、雨だし暗いしでパスしました。この大船遺跡をはじめ、有名な中空土偶が出た著保内野遺跡など、このあたりは縄文時代の重要な遺跡があって、このひるめ荘というホテルは遺跡見学に訪れる人がよく利用するようです。館内には道南の遺跡群を紹介するコーナーがありました。この道南の縄文遺跡群と青森を中心とした北東北の遺跡群を合わせて世界遺産登録を目指しているということをここで初めて知ることとなりました。



19時過ぎにここを出て、この日の車中泊を予定していた「道の駅なとわ・えさん」に向かったのですが、到着してびっくり。車はわずかに一台だけ。かなり不安な気持ちになりましたが、こんなに強い雨の中をわざわざ襲いに来るやつもいないだろうと逆に開き直って寝ることにしました。この日の走行距離は231キロでした。 (続きは次回)







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北海道一周 車中泊の旅 ⑨

2020年10月22日 | 旅行・車中泊
2020年10月3日、北海道9日目は「道の駅みついし」で6時に起床。すぐにワンコの散歩に出ると、道路の向こう側の牧場に馬がいました。ここは日高郡新ひだか町です。となりの新冠町も含めてこの辺りは競争馬の飼育が盛んで、一面に牧場が広がっています。準備を済ませて7時過ぎに出発。朝ご飯は前日に帯広で買ったパンと残り少なくなったりんごです。





40分ほどでサラブレッド銀座駐車公園に到着。ここからは牧場が一面に見渡せ、遠くにたくさんの馬が見えます。振り返ると新冠泥火山という小さな火山の周辺にも馬がいる。泥火山というのは火山活動によって地下深くの泥などが地表に噴出してできたものです。これまで牧場で牛ばっかり見てきたので馬は新鮮でした。





雨がポツポツと降ってきました。ぶ厚い雲の様子から雨の一日になりそうな予感です。この日の最大の目的は恵庭市内にある「うおはん」というところでお土産を買うことです。北海道に住む奥さんの友達からの情報で、北海道の新鮮な魚貝や野菜を安く買える地元でも有名なお店だといいます。できるだけ買い物の時間を確保するため、ここまでずっと下道を走ってきましたが、ここで初めて高速道路に乗りました。ただし無料区間です。高速を降りてから雨が激しくなってきて、朝の出勤時間とも重なってけっこうな渋滞になり、千歳市内を抜けるのにかなりの時間を要してしまいました。加えて、あまりの土砂降りに洗ったばっかりの車が台無しです。

お店の開店が9時で着いたのが9時半頃でしたが、すでに駐車場はいっぱいです。たまたま出る車が一台あったので停めることができました。しかもほとんど濡れずにお店に入れるところです。これはラッキーでした。そしてお店に入ってビックリ。これっていわゆるスーパーではないか。しかも巨大な。釧路の和商市場のようなところをイメージしていたのだけど全然違った。でも、野菜も魚貝も本当に安い。2時間ほどの滞在でジャガイモやとうもろこし、かぼちゃなどの野菜をいっぱい買いました。ついでに昼ご飯のお寿司も買って車に戻りました。

買い物を済ませて満足な気持ちで支笏湖に向かいました。温泉街に着いたものの湖が見えません。駐車場はあるもののどこも有料だったので、もともと調べていた休暇村の無料駐車場まで走ることにしました。車を停めてまずはうおはんで買ったお寿司で昼ご飯です。



あれだけ降っていた雨が上がって、太陽が眩しいくらいに輝いています。腹ごしらえを済ませてワンコとともに散策に出かけました。丘の上の展望台から湖を眺めてから、崖沿いの道を歩いて湖まで下ります。




この湖はとにかく水が綺麗です。湖から流れ出す千歳川は何でこんな色になるんだろう。透き通った水が青、緑、黄色にゆらゆらと。そして、空はやっぱり晴れてるのがいいなあ。








ここから苫小牧市内に向かい、海岸沿いの国道を西に走ります。目指すは登別温泉です。山を登って俱多楽湖畔を走ろうかと思っていたのですが、パスしていきなり登別の中心に行くことにしました。GOTOトラベルの恩恵を受けてか、温泉街は結構な人出で車も多い。日帰り温泉の駐車場に停めさせてもらって地獄谷を見学しました。






さて、いよいよこの日最後の目的地、室蘭の地球岬を目指します。地球岬は北海道勤務の経験がある元上司からよく聞かされた場所で、名前の響きも手伝って機会があれば是非行ってみたいと思っていたところです。灯台の入口の表示板には「チキウ岬」とあります。




実はここ、水平線に沈む夕陽を見る最後のチャンスです。計算通りに日没前に到着したのですが、またしても水平線に雲がかかってこんな状態。同じ思いで展望台に集まっていたカップル達も残念がりながら帰っていきました。





本当に残念な思いですぐ近くのトッカリショ岬に向かいました。写真では明るく見えますが、空はどんどん暗くなっていきます。






そしてなんと、もう一度地球岬の展望台に戻りました。地球が丸く見えるから地球岬、その丸く見える水平線をパノラマで撮るのを忘れたと思って戻ってみると、灯台に灯がともっていました。パノラマ撮影にすると残念ながら真っ黒で水平線が写りませんでした。





これでこの日の予定終了です。晩ご飯はまたしてもGoogleのお世話になって、東室蘭駅に近い所にある回転寿司の「伊達和さび室蘭店」でお寿司を食べました。結構混んでいたので40分ほど待ったかな。でも、安くて美味しいお店で大正解でした。




お風呂は30分ほど走って「伊達温泉」へ。こじんまりした温泉ですが、露天風呂もあっていいお湯でした。そしてこの日の寝床はすこし戻ったところにある「道の駅だて歴史の杜」です。意外にすいていると思った場所はトイレが少し遠いところで、トイレに近い所は一台おきに車が停まっていました。悩んだ結果、混んでいるトイレに近い場所に決めました。





この日の走行距離は317キロ。満足度の高い一日となりました。 (続きは次回)





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北海道一周 車中泊の旅 ⑧

2020年10月21日 | 旅行・車中泊
2020年10月2日、北海道8日目は「道の駅ピア21しほろ」からスタート。心配していた雨はほとんど上がっていたので7時過ぎに出発して予定通り北へ向かいました。目指すはナイタイ高原牧場。十勝に来たからには広大な牧場を見たいと思って見つけたのがここでした。写真を見ているだけでも開放感に浸れる場所で、ここもまた一番乗りです。朝露に濡れた鮮やかな緑が一面に広がって美しい。朝の冷たい空気も美味しい。遠くに見えるのは雌阿寒岳や阿寒富士かな。開陽台の眺めに負けず劣らずで、心が洗われました。








雄大な景色を堪能した後は少し南に戻って、十勝を紹介する写真でよく見十勝牧場の白樺並木です。なかなかいい場所だったので、ついでに地図で見つけた展望台まで走りました。でも、ナイタイ牧場を見た後だったこともあり、わざわざやってきたことを少し後悔しました。



時刻は9時を過ぎています。朝ご飯を食べようと探したパン屋さんが「麦音」というお店。店内でパンを買ってテラス席でワンコと一緒に食べました。このお店は帯広でたいへん人気があるようで、平日の朝からお客さんがどんどんやってきてました。





朝ご飯のあと、ガソリンスタンドで給油をして、北海道に渡ってからの度重なる雨でとんでもなく汚くなっていた車を洗いました。大阪でいつもやっているように洗車機の手前でメニューを選んでお金を入れようとしていると、隣の洗車機にやってきた車がいきなりジェットホースで車を洗い出しました。もしかしてと思ってこちら側も確認するとジェットホースが備えてあって、無料でいわゆる予洗いができるシステムになっている。さすが雪の多い北海道だと思いました。ありがたいシステムです。しっかり汚れを落としてから洗車機に入りました。

スッキリして南に向かって走りだしてから「そうや、六花亭本店に行くんやった」と思い出した。ナビをセットしなおして六花亭に到着。広くて天井の高い店内には六花亭のあらゆる商品が並んでいます。箱に入っていないものはどれも安いので、いろいろチョイスして買いました。そして、驚いたのはショートケーキがあまりに安かったこと。今どきのスイーツはどんどん高くなって500円以上も当たり前なのに、ここではほとんどが200円代です。苺のカーディナル、モンブラン、プリンアラモードを買って店内でいただきました。






パン屋さんの麦音に六花亭。お腹だけでなくて心も満たしてくれました。楽しい時間を過ごした帯広とも別れを告げて南に向けて走り、20分ほどで愛国駅に到着。30年以上前に廃線となった旧国鉄広尾線の愛国駅跡です。私たち世代には懐かしいフレーズ「愛国から幸福へ」の愛国駅です。このあと、幸福駅にも行く予定です。







愛国駅のつぎは大正駅で、幸福駅はその次になります。もともと幸震(さつない)という地名だったそうですが、福井県からの入植者が多かったことから「福」の字を取って幸福となったそうです。こちらは観光客が結構たくさんいました。駅舎前のお店では店主のおばさんに黒豆のお茶をご馳走していただき、このあたりの畑でよく見る作物がビートといって砂糖の原料になるということや、このあたりはメークイン発祥の地であるということなど、いろいろと教えてもらいました。








ここからはさらに南下して目指すは襟裳岬。海岸に出てから襟裳岬までは通称「黄金道路」を走ります。Wikipediaによると「日高山脈が海岸までせまり交通難所となっていた場所で、黄金を敷き詰められるほど、建設に莫大な費用(総工費945 503円、1 mあたり28円20銭)を投じ、1927年(昭和2年)の着工から8年もの歳月を要して断崖を切り開く難工事の末に開通したことが名称の由来」とのこと。でもその道路も今ではほとんどが新しく作られたトンネルに置き換わっていて愛想ナシ。ちょっとだけ旧道を走ってみたけどスリルがありました。



途中でコンブ漁をしている大勢の漁師さんたちを見つけ、車を停めてしばらく眺めていました。浜に積みあげたコンブを軽トラックの荷台のウインチで引き上げるというのをネットで見ていたので、それが確認できました。




日高山脈に沈む夕陽を見ながら襟裳岬に到着したときはすでに16時40分。間もなく水平線に陽が沈みます。待ちに待った夕陽の絶景のチャンス。駐車場からワンコとともに歩きます。襟裳岬は風が強いことで有名な岬ですが、このときはほとんど風を感じませんでした。どんどん陽が沈んでいきます。岬の先端へ行けば水平線に沈む夕陽が見れそうだったのでワンコと一緒に長い階段を下りて上って、また下って。残念ながら岩陰に隠れて太陽が見えなかったので、また階段を上って下りて上って灯台まで戻りました。あー、しんど。ここは思っていた通り、森進一の襟裳岬が口をついて出てきました。










灯台越しのきれいな夕陽を見ることができましたが、水平線には雲があって海に沈む夕陽は見れませんでした。じっと眺めているといつの間にか灯台に灯が入っていました。

時刻は17時半を過ぎました。このあたりは日が暮れるとご飯を食べるところがないのはわかっていたので、Googleで検索しながら走りました。良さそうなレストランがあったのでそこに決めて40分ほど走って到着。なんとなくやっていない雰囲気だったので奥さんが見に行くと、なんと「本日、貸し切り」とのこと。仕方なく次を検索。15分ほど走った浦河町にいくつかお店があったので、ゆるりと走りながらどこにするかを考えて決めたお店が「やなぎ」というレストラン。選んだメニューは、奥さんが海老ラーメンで私が生姜焼き定食。海鮮が続いていたので少し肉系が食べたくなりました。安くて美味しいレストランでした。



お風呂は「道の駅みついし」に併設する「みついし昆布温泉蔵三」です。この道の駅で寝るつもりだったのでお風呂はゆっくり入ることができました。



この日の走行距離は306キロ。帯広のパン屋さんや六花亭に入ってこれまでと違った楽しい一日でした。 (続きは次回)







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北海道一周 車中泊の旅 ⑦

2020年10月20日 | 旅行・車中泊
北海道7日目はこの旅のメインイベントのひとつ、日本で一番早い朝陽を見るところからスタートです。前日は根室のコインランドリーで洗濯や乾燥のあと、衣類や荷物の整理などをして北方領土資料館の駐車場にたどり着いたのは何と23時半でした。そんな遅くなったのにわざわざこの最果てにやってきたのは、ここで水平線から昇る朝陽を見るためでした。この日の日の出は5時14分。駐車場から灯台のある岬までは車ですぐですが、4時30分にアラームで起床して車を移動させました。一番乗りです。灯台の灯がまだついています。




空は少しづつ白んでくると同時にオレンジ色になっていきます。でも、水平線は低い雲に覆われています。残念ながら太陽が昇るところは見れませんでしたが、刻々と色の変化を見せる見事な朝焼けを見ることができました。というよりも、雨が降らなかっただけで満足です。
















さて、北方領土資料館の駐車場に戻って準備をして6時半に出発です。最初の目的地は花咲岬です。ここは国の天然記念物である根室車石という放射状節理が見られる珍しい場所です。柱状節理というのはよく聞くのですが、放射状節理というのは初めて聞きました。実物を見ると車石という表現に納得しました。この日は風が強いので遊歩道のすぐ近くで激しく波が打ちつけます。








次は恵茶人沼を経て霧多布岬、アゼチの岬です。恵茶人沼は駐車場がなかったので写真だけ。霧多布岬は見晴らしがよくて、心地よい風が吹いて、たいへん気持ちのいい場所でした。アゼチの岬へのハマナスロードでは道路沿いの牧場にいる牛がすぐそこに。ワンコもご機嫌でひとりでウロウロしていました。











厚岸に向かう途中の琵琶瀬展望台は意外にも素晴らしい場所でした。目の前に大海原が広がり、後ろを見ると大湿原が広がっています。1か所で2倍楽しめる展望台でした。




この日は天気も良くて車窓の景色も素晴らしく、気持ちよくハンドルを握っていました。「道の駅厚岸グルメパーク」に到着したのが11時半頃で、ここでは事前に調べておいたとおり、1Fのオイスターカフェで厚岸産蒸しがき、かき塩クリスピーチキン、贅沢クリームコロッケを買って、外のテラス席でワンコと一緒に食べました。




のんびりと30分ほど過ごしたあと釧路に向かいました。釧路では好きなネタを選んでどんぶりに乗せる勝手丼を食べようと、駅前の和商市場に行きました。それぞれ好きなネタを選んで盛ったどんぶりはふたつで3,000円とお得感満載の海鮮丼となりました。




ここまでお土産のことを気にしながらもまだ何も買っていなかったので、この市場で見て回りました。どのお店も似たり寄ったりで、奥さんはお店の人にいろいろと聞いています。そして一番納得感のあったお店で鮭、いくら、ホタテを買いました。いずれも冷凍で自宅まで送ってもらう段取りをしましたが、買い物がうまいなあと感心しました。

買い物を済ませた後は釧路湿原に行きました。中学の時だったか、三日月湖というのを習ったときに見た湿原の写真や、ちょうどその頃に読んだ国立公園指定の新聞記事などの記憶があったので、機会があれば行ってみたいと思っていた場所です。





時刻は16時。この日の宿泊予定地の帯広まではここから150キロほど走らなければならないので、そろそろ移動することにしました。日が沈んで真っ暗になると強烈な眠気が襲ってきたので途中で運転を代わってもらい、3時間ほどで帯広に到着です。お風呂は国道沿いにある「オベリベリ温泉水光園」というところです。帯広の温泉はどこも泥炭層からくみ上げたモール温泉で、有機物を含むために飴色をしていてツルツルとした感じ。体がポカポカと温まって気持ちが良かったです。



この日の車中泊スポットは翌日のことを考えてできるだけ北へ行っておきたいと思い、降り出した雨の中「道の駅かみしほろ」を目指したのですが、この雨が翌朝まで続くならこれ以上進む意味がないと考え直して「道の駅ピア21しほろ」で寝ることにしました。この日の走行距離は397キロで結構走りました。 (続きは次回)






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北海道一周 車中泊の旅 ⑥

2020年10月19日 | 旅行・車中泊
北海道6日目です。「道の駅うとろ・シリエトク」で6時過ぎに起床。いつも通りにワンコの散歩のあと、準備を済ませて7時に出発。まずは近いところでゴジラ岩を車から眺めてから知床自然センターへ。乙女の涙と言われるフレペの滝までの遊歩道があって、1時間ほどで行って帰ってこれるのですがあとのことを考えてパスしました。そして自然センターを出てすぐのところで鹿に遭遇しました。







知床半島をそのまま北上して知床五湖へ。ここでは車を停めて散策することにしました。熊が出るかもしれないので残念ながらワンコは車で留守番です。




高架木道で一湖を眺めるコース、地上遊歩道で五湖を全部回る大ループコース、同じく地上遊歩道で一湖と二湖のふたつを回る小ループコース、の3つの選択肢があります。遊歩道を歩きたいけどあまり時間を割けないことから、小ループコースにしました。地上遊歩道を歩く場合はセンターで散策時の注意事項などレクチャーを受けます。私たち二人ともう一人の若者がこの日の一番乗りでした。レクチャーによると、最近よく熊の痕跡が報告されているので特に注意してほしいということでした。小ループは私たちが一番乗りです。朝一番に誰もいない森の中を二人で歩くことのなんと気持ちのいいことか。熊の心配をしながらも楽しい時間を過ごしました。最後は高架木道に合流してセンターに戻りました。












ここから先は終点のカムイワッカの滝を目指して約10キロのダート道を走ります。途中、キタキツネや鹿に遭遇しました。ワンコもキタキツネを見つけて何か言おうとしています。それにしても、車が来ても避けようともしないのは慣れているせいでしょうか。




カムイワッカの滝は山から湧き出た温泉がそのまま川になって海に流れ出しているところで、大きな岩の上を滝のように流れ落ちています。眺めるだけにしようと思っていたのですが、なんと奥さんが靴を脱いで裸足になって川に入って沢を登っていきます。その行動に少し驚きながらも、心のどこかでこうなることをほんの少しだけ予想していました。水のきれいな海岸に行くといつも裸足になって入ろうとします。葉山でも、御前崎でも、和歌山でも、そしてイタリアでもそうでした。滑らないように細心の注意を払いながら私もあとを追いかけました。楽しかった。





ダート道から知床五湖を経て知床自然センターまで戻って知床横断道路に入るのですが、途中で熊に遭遇しました。ついに熊を見ることができました。あまりに短い時間だったので写真を撮れなかったのですが、これでキタキツネ、鹿、熊に合うことができました。そうこうするうちに少し雲が垂れ込めて霧が出てきたので、知床峠では晴れてくださいと祈りながらハンドルを握りました。そして知床峠での眺めは、可もなく不可もなく。羅臼岳はなんとか見ることができ、写真には写っていませんが、はるかかなたに国後島がかろうじて見えました。そしてこのパーキングは知床半島西側の斜里町と東側の羅臼町のちょうど境目にあたるようです。表示の裏表で町名が違っていることに気がつく人はあまりいないでしょう。






知床半島の反対側にやってきました。半島の先端に向かって進みます。クジラの見える丘公園からは国後島がはっきりと見えまし。セセキの滝、瀬石温泉、相泊温泉を経て、行き止まりの相泊橋までやってきて、そのまま引き返します。単純に知床半島をできるだけ先まで走りたかった、ということです。













「道の駅知床・らうす」に立ち寄って昼ご飯の相談。選択肢は3つで、ひとつはこの道の駅の知床食堂、2つ目が純の番屋、そして3つ目が濱田商店。結果は濱田商店に決定。何を食べるか悩みに悩んだ結果、ふたりともたらば丼(3,500円)にしました。たらばをこれだけお腹いっぱい食べたのは初めて。うまかったなあ。





このあとは天空への道からミルクロードを走って開陽台へ。天空への道は訪れる車も人もいなくて、まっすぐな道の両側は広大な農場があって、道の先には大海原が広がっていて、前日の天へ続く道と比べるとこちらの方が開放感があって気持ちのいい道だと思いました。周囲の緑と空の青さがそう思わせたのかも知れませんが。



そしてやってきました、開陽台です。あまり事前に調べていなかったのでわかっていなかったのですが、ここがこんなに素晴らしいところだったとは。なんだろう、この感覚は。広大な大地を独り占めにしたような360度の眺望。果てしない大空と、広い大地のその中で、、、松山千春が乗り移ります。とにかく感動です。自分の悩みがほんとに小さなものだと思えてきます。自然と涙が出てきました。いま思い出してもじわーっときます。日が暮れるまでここから離れたくないと思いました。あとの予定なんかどうでもよくなりました。2日前に行った能取岬が今回の旅で一番印象の残る場所だったと書いたのだけど、思い起こせば一番はやっぱりこの開陽台です。断トツ一番です。人生に悩むことがあったときはここへ来よう。











そういうことで、開陽台では日没近くまでいたのであとの予定はすべてキャンセルして根室を目指して走りました。根室には残念ながら温泉がないので準天然温泉とされる「みなと湯」に行きました。根室で車中泊する人はほとんどの人がここに来ると聞いています。晩ご飯は回転すしの「根室花まる」でここも車中泊仲間では有名なようです。このあと、コインランドリーで洗濯をしている間にセコマで買い物を済ませ、この日の車中泊スポット、納沙布岬の先端にある根室北方領土資料館に向かいました。




道東の大自然を満喫し、感動の1日が終わりました。この日の走行距離は313キロでした。






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北海道一周 車中泊の旅 ⑤

2020年10月18日 | 旅行・車中泊
北海道5日目は「道の駅あいおい」から。6時半頃にトラックのエンジン音で目が覚めました。ワンコの散歩に出ると、この道の駅が素晴らしい場所にあることに気がつきました。道の駅の裏が旧国鉄の北見相生駅を利用した鉄道公園になっていて、当時の駅舎や列車が残された情景は私たち世代がノスタルジーを感じる情景です。










7時半に出発です。この日はオンネトー、阿寒湖、摩周湖、屈斜路湖とまわって知床を目指します。この旅に出てから初めて朝から快晴になりました。絶景シリーズのスタートです。

オンネトーは道の駅から30分ほど南下したところにある小さな湖です。途中、褐鉄鉱が堆積して茶色に輝く錦沼に寄りました。褐鉄鉱とは鉄が酸化してできた鉱物のことで、古代には製鉄の原料として使われました。その褐鉄鉱が堆積した沼なんて見たことがない珍しい場所です。





オンネトーからは雌阿寒岳と阿寒富士を望むことができます。湖面が眩しく輝いて、素晴らしい一日を予感させます。左側の雌阿寒岳の頂上付近から白い湯気?煙?があがっています。この山が活火山であることがわかります。




少し引き返して阿寒湖を目指します。阿寒湖は湖畔に車を停めて散策するというのがちょっと難しかったので、高い所から雄大な景色を眺めようと思って「阿寒湖畔スキー場」へやってきました。阿寒湖はなぜか子供のころから来たいと思っていたところです。






阿寒湖と言えばマリモですが、天然のマリモを見るには遊覧船に乗って湖に浮かぶ島に渡る必要があったので最初からあきらめていました。でもこの絶景で十分です。湖畔へおりて車で少しまわりました。ワンコが見ているのは雄阿寒岳です。奥さんがパン屋さんを見つけてパンを買いに行きました。「Pan de Pan」というお店ですが、お店の写真を撮り忘れました。このあとしばらく走ったところで双岳台の絶景を目の前にして食べたのですが、メチャメチャ美味しいパンでした。パンの生地が絶妙でした。フロントに置いているヒマワリは前日の大曲湖畔園地でひとり5本まで持って帰ってよいとあったので1本だけ切って持って帰ってきたものです。








このあとはいよいよ弟子屈町を抜けて摩周湖に向かいます。第一展望台の駐車場に車を停めてワンコとともに展望台に上がり、眼前に飛び込んだ眺望に息をのみました。言葉にならない美しさでした。ソフトクリームも美味しかった。コロナの影響でカップしかなかったみたいです。







第三展望台にも行きました。第二展望台はどこに行ったの? まあ、第一と第三の間に作るとしたらあまりに近すぎます。第三展望台からの眺めもよかったよ。





屈斜路湖に行く途中の硫黄山にも寄りました。ここは摩周湖の第一展望台の駐車場と駐車券が共用になっています。ここは来てよかった。ここまで間近に温泉が噴き出す様子や黄色い硫黄を見ることはなかなかできないと思います。






次は屈斜路湖。湖畔の砂地を掘るとお湯が沸き出る砂湯を体験しました。ここでは私たちと同じようにワンちゃんとの旅を楽しむおじさんに出会い、砂湯に足をつけながら楽しく会話をしました。






屈斜路湖を南周りに半周してから急な坂道を上り続けると美幌峠です。ここもワンコとともに展望台を目指します。風が強かったなあ。ここからの360度の眺めも絶景でした。







この日は行くところ行くところで感動の嵐。北海道の大自然を満喫です。これから知床に向かうのですが、その前にこの旅に出る少し前に「出川の充電させてもらえませんか」を見て行ってみたいと思ったJR釧網本線の北浜駅を目指します。ここを訪ねた人は駅舎の壁に名刺を貼っていくのが恒例らしく、壁一面に名刺が貼られていました。オホーツク海に一番近い駅ともいわれ、実際に線路のすぐそこまで海が迫っています。高校生の部活動でしょうか、先生の指導を受けながら駅舎を撮影していました。番組では駅舎内で営業している喫茶店が紹介されていましたがこの日は残念ながらお休みでした。








かなり満足度の高いスポットでした。このあとに行くのは天に続く道。ここもこの旅のメインイベントのひとつです。おそらくこの道を目的に来た人は東側のスタート地点に行くのでしょうが、私たちはゴール地点に向かい、ゴールからスタートに向けて逆走することにしました。出川の番組でゴール地点が紹介されていたので行ってみようと考えたのです。実際に走ってみてわかったことは、国道とローカル道の接点が真っすぐにつながっていないこと、途中で一旦停止や信号があるのが興ざめなこと、時間にもよるだろうけど国道がけっこう渋滞すること。やっぱりこの道は走って楽しむのではなくて見て楽しむ道なんだ。




そしてなんと、ゴールから走ってスタート地点に到達したタイミングがちょうど日没ちょっと前の16時45分頃で、すでに20人以上の人がカメラを構えています。私たちもすぐに加わります。地元の人と話をしていると、この道の先に夕陽が沈むのは年に2回のタイミングしかないそうで、さらにこの日のように天気が良くないとこれは見れないとのことです。こういうときはスマホではなく、いいカメラで撮りたいですね。奥さんが動画を撮ってくれていたのですが、夕陽がじわーっと沈んでいって最後にオレンジの点になって消えていく様子は感動であり、寂しい気持ちにもなります。





さて、今晩の車中泊スポットに向かう途中にあと2か所の立ち寄りポイントがあったので、暗くなることを覚悟のうえで行きました。ひとつめが遠音別橋から見るサケ・マスの遡上です。暗闇迫る中、澄んだ川の中にかろうじて見ることができました。スマホのカメラを通してみる方がよくわかりました。橋の上からは河口の方を見れば太陽が沈んだばかりの夕やけ、反対の川上の方には山影から上る月が見えました。





最後の立ち寄りポイントはオシンコシンの滝。あたりはすでに真っ暗で、滝の流れ落ちる音を聞きながら白く見える水の流れを見るだけになりました。なんとか写真を撮ろうとしましたが、スマホでは限界があって、どれも真っ暗な写真になりました。

時刻は18時前です。この日の寝床になる「道の駅うとろ・シリエトク」に向かいました。ここは道内5本の指に入るともいわれる車中泊スポットらしく、キャンピングカーやハイエースなどがいっぱい停まっています。ここからお風呂と晩ご飯ですが、お風呂の場所「ウトロ温泉夕陽台の湯」が距離的には歩いて行けると思って歩き始めたのが、なんと丘の上にあったので歩くのをあきらめて車で向かいました。小さな浴場でしたが露天風呂もあって良かったです。ただ、事前のリサーチ不足で少し無駄な時間と労力を使ってしまいました。道の駅に行く前に最初からここまで車でくれば全く問題なかったのに。



そして、この近くで晩ご飯を予定していたお店、ここも出川の番組で紹介されたお店ですが、休業日でもなく閉店時間にもなっていないにもかかわらず閉まっていました。お客さんがいないと閉めてしまうのかな。途端に晩ご飯に困りました。コンビニは最後の手段として空いているお店を探したところ、道の駅のすぐ近くに明かりのついているお店があったので聞いてみるとOKとのこと。「三代目千葉商店」という小さなレストランです。洋食系のメニューが並ぶ中、なんといくら丼が1,500円とあったので、ひとつは迷わずこれ。もうひとつはお店オリジナルのタンパルライス。そしてシカ肉のコロッケをひとつ。どれも美味しかったなあ。ここが開いていなければコンビニご飯になっていたかと思うと一層おいしく感じました。




最後にバタバタとしてしまいましたが、最初から最後まで絶景の連続でなんとも感動、感激の一日、三日分くらいの楽しみを詰め込んだ一日となりました。走行距離は278キロで、意外にも300キロを超えていませんでした。 (続きは次回)






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北海道一周 車中泊の旅 ④

2020年10月17日 | 旅行・車中泊
北海道4日目は紋別から。6時半に起床、まずはワンコの散歩、そして朝ご飯にりんごとぶどう、着替えて歯みがきして、出発は8時前になりました。この日も朝から雨模様です。お決まりのポイントで写真だけ撮って先に進みます。





向かったのはサロマ湖。この湖はオホーツク海とつながる汽水湖で、そのつながっている部分、つまり砂州の先っぽにある龍宮台展望台を目指します。相変わらず雨と風は止みません。ここではオホーツクの荒波とサロマ湖の静かな湖面の対極を見ることができました。






次は湖の反対側の山の上にあるサロマ湖展望台へ。国道から少し入ると急に狭いダート道になります。進むほどに傾斜がきつくなり、道幅も狭くなって、対向車が来ないことを祈るような山道になりましたが、無事に山頂近くの駐車場に到着。雨が強くなって霧が一面に立ち込めて眺望は望めそうもありませんが、展望台への階段を上ります。晴れていたらサロマ湖ごしにオホーツク海を遠くまで望めたのか、と思うとほんとにこの天気が恨めしかった。



山を下りて少し進むとホタテの直売所があったので入りました。ホタテバーガーと鮭のナゲットを買って食べました。揚げたてホタテは美味いなあ。鮭のナゲットもなかなかいけました。



サンゴ草を見ようとキムアネップ岬に立ち寄ってみましたが、終わってました。サンゴ草は能取湖にとっておこう。サロマ湖を撮っているときにふと気づきました。雨がやんでいる。しかも遠くの空が青く見える。展望台のある山を見ると霧が晴れている。なんと30分ほどの違いで大違いだったんだ。



湖畔の白樺並木を抜けてワッカ原生花園へ。サロマ湖の砂州にあるワッカ原生花園は国内最大規模の海浜植物の一大群落地で、散策やサイクリングで多様な草花や野鳥を楽しむことができる場所ですが、この日はあまり時間の余裕がなかったので、行き止まりにあるネイチャーセンターでトイレ休憩を取るだけにして先に進みました。なんと、すでに空は青空になっています。





この近くにある「船長の家」は、これでもかというくらいのたくさんの新鮮な魚介をたいへん安く頂けるお店で有名なのですが、残念ながらレストランは休業中でした。でも、ちょっと走ったところにその船長の家がやっている「ところ道の市」という直売所があったので、ここで10枚600円のホタテ貝を買いました。そのあと能取湖に向けて走りましたが、湖に抜ける丘陵地でみた広大な菜の花畑は息をのむ景色でした。そして能取湖畔に車を停めて買ったホタテ貝を焼いて食べました。そのまま焼くとヒモの部分がとんでもなく塩辛い。でも貝柱は最高にうまかったです。









キムネアップ岬や能取湖北岸のサンゴ草はすでに終わっていましたが、一番のスポットである卯原内は今が盛りという状態で期待通りの美しい光景でした。よかった。




能取湖をあとにして能取岬に向かいました。この岬、今回の旅でいちばん印象に残る場所になりました。事前にあまり調べていなかったこともあって予想を裏切る光景が広がっていました。他に誰もいないのでワンコもリードを外してもらって自由に走り回ります。









このあと、予定では網走の著名な縄文遺跡であるモヨロ貝塚へ行こうと思っていたのですが、すでに15時を過ぎていたので、また次の機会にしようと思ってパスしました。次の大曲湖畔園地はヒマワリが見ごろということだったので閉園までに到着しないといけません。






ドローンを使って上空から撮影をしているおじさんがいたのでいろいろと話をしました。ここから近い丘の上にある「はな・てんと」というフラワーガーデンがそろそろ見ごろが終わるという話を聞いたので、このあとに行ってみることにしました。最後にヒマワリをバックにツーショットの写真を撮ってもらいました。







丘から降りるときにみた夕陽が綺麗だったので、思わず車を停めて撮りました。北海道に来てから初めての綺麗な夕陽です。



網走に観光でやって来た多くの人は網走監獄を訪ねると思います。網走刑務所の建物を移築保存した野外博物館です。刑務所を博物館で見るということに何となく違和感があったので、最初からここには行くつもりはなかったのですが、日暮れまでまだ少し時間があったので、現役の網走刑務所を訪ねてみることにしました。写真を撮っているときにちょうど17時になり、仕事を終えた職員の方々がたくさん出てきました。何となく居づらい気分になったので車に戻りました。




東京を出てから5日目、洗濯物がたまってきたので市内のコインランドリーで洗濯をしました。そして、晩ご飯は海鮮丼がやすく買えるという「さかなの金川」という魚屋さんで刺身を買って、セコマでレトルトのご飯を買ってチンしてもらい、車の中で海鮮丼にして食べました。金川の店主によると海鮮丼は早い時間に売り切れてしまうということで期待を裏切られました。

お風呂は網走市内に手頃な日帰り温泉がなく、女満別まで走って「山水美肌の湯」という温泉に入りました。北海道はどこに行っても少し走ればいい温泉があります。ここもいいお湯でした。



この夜の車中泊スポットは少し走った先の「道の駅あいおい」です。22時半頃に到着したのですが、車は一台しか停まっていません。山の中の寂しい道の駅なので少し不安になりましたが、今さらどうしようもなく、そのまま眠りにつきました。この日の走行距離は249キロで北海道に来てから一番少ない距離となりました。 (続きは次回)





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北海道一周 車中泊の旅 ③

2020年10月16日 | 旅行・車中泊
北海道3日目は「道の駅るもい」からスタート。この道の駅は今年7月にオープンしたばかりで設備は綺麗だし、広大な芝生広場やパークゴルフ場、ドッグランまで併設しています。5時半に起床、朝一番にワンコの散歩を兼ねて一周しましたがこんな道の駅は初めてです。一番奥にあるドッグランにも行きましたが大型犬がいたので入りませんでした。





ひと通りの準備を終えて6時半に出発。この日はこれまで以上の長距離を予定していたので、立ち寄りポイントは最小限にしようと心に誓ってスタートしました。走る道は国道239号線、通称オロロンラインです。「道の駅おびら鰊番屋」に入った時に雨が降り出し、その後も雨脚がどんどん強くなっていきます。車窓からの眺めが素晴らしい(と聞いていた)オロロンラインのドライブは本当に楽しみにしていたのに残念です。

道端の牧場には雨の中なのに牛が寝そべっています。



天塩川を越えたところ、風力発電の風車が一列に並ぶオトンルイ風力発電所は青空をバックに撮りたかったなあ。雨の中、道端に車を停めて写真を撮る女性がいました。運転席から降りてきたのでもしかすると一人旅かもわかりません。前日にニトリ果樹園のお土産で持ち帰ったリンゴを取り出し、朝ご飯代わりにかじりながら出発。





北緯45度線を通過。見たときはなんだかよくわからないモニュメントと思ったのですが、改めてみると「N」を45度傾けて「北緯45度」をあらわしているのかな。



次も楽しみにしていたサロベツ湿原センター。雨の中を散策に出かける人もいましたが私たちはトイレ休憩だけにしました。天気が良ければ歩こうと決めていたのに。




そしてこの宮の台展望台からサロベツ湿原の向こうにそびえる利尻富士を眺めるのも楽しみにしていました。かつてはサロベツ展望台と呼ばれていましたが、昭和 38年に上皇の弟宮であられる義宮殿下が視察されて以降は「宮の台展望台」と呼ばれるようになったそうな。




オロロンラインに戻ってさらに北上してノシャップ岬へ。雨と風の激しいこと。車から降りずに撮影だけにしました。ちなみに、ノシャップ岬は「野寒布岬」と書きます。根室の納沙布(のさっぷ)岬と間違えることしばしば。このあと行くことにしているクッチャロ湖も屈斜路湖とよく間違える。




ランチはこのノシャップ岬の「樺太食堂」か「漁師の店」と決めていたのですが、先に見つけた樺太食堂に入ることにしました。目的はもちろんウニだったのですが、どれにするか悩んだ結果、ふたりとも「生うに三色丼(3,630円)」に決めました。中村屋の三色丼も美味かったけど、ここのは格別だ。でも次に来たときは絶対に「うにだけうに丼(4,950円)」を食べよう。店のおばさんと話をしていてわかったのは、生うにはこの日が最後だったということです。一日遅く来ていたら後悔しただろうなあ。そしてなんと、この記事を書くためにホームページを確認すると、9月28日で今年の営業を終了したとのこと。冬季休業は知っていたけど、まさか9月中に休みに入るとは。私たちが訪ねたのは9月27日です。ほんとにギリギリセーフでした。







お店を出て海岸沿いの道を走ります。ここは走ってもいいのかな、という道です。海側には柵もなく、転落の危険もある道です。そんな道を走って稚内へ到着。稚内港北防波堤ドーム横に車を停めて、ドームの下で雨風をしのぎながらワンコの散歩をしました。




稚内港に隣接する場所にある稚内駅は日本最北端の駅。駅舎を含めた施設が「道の駅わっかない」となっています。旧駅舎時代に最北端の場所であったところに線路の車止めとレールのモニュメントがありましたが、雨が降り続いているので車内からの撮影にとどめました。



さあ、このあとはいよいよこの日のメインイベント、いえいえ、この北海道一周のメインイベントのひとつと考えていた宗谷岬です。この日ばかりは本当に天気を恨みました。とはいえ、しっかりと目的を果たすべく、まずは宗谷岬手前の白い道へ。ホタテの貝殻を砕いて敷き詰めた道です。ここも晴れていたら青い空、青い海、緑の草原、そして白い道、さらには風力発電の風車が並んで、最高の景観だったんだろうな。でも、いいことがひとつだけありました。ここでも鹿に出会うことができたのです。






そしてついにやってきました日本最北端の地。あいかわらずの雨と傘をさすことができないほどの強烈な風ですが、ここまで来たからには何としてもという思いで傘を置いて飛び出しました。そして、日本最北端のガソリンスタンドでは記念品目当てに10リッターだけ給油しました。






このあとはクッチャロ湖を目指してオホーツク沿岸の通称ホタテロードを走ることになります。ホタテロードというだけあって、こんなものを見ました。ホタテ貝の加工場の横に山のように積まれた貝殻です。貝殻といえどもここまで大量になるとけっこう強くにおってました。




クッチャロ湖を見下ろすクローバーの丘では、ふたりしかいないので、かわりばんこに撮影。ここも晴れていたらいい眺めだったんだろうな。




クッチャロ湖の湖畔も誰もいません。時刻は16時半でそろそろこの日のクロージングを考えなければなりませんが、このホタテロード沿いはお風呂やご飯屋さんはほとんどなく、クッチャロ湖のある浜頓別で両方を済ませるのがいいかなと思ったものの、お腹がすいていなかったのと、まだ少し先まで走る必要があったので、ひとまずお風呂もご飯もあとにして走ることにしました。




途中、北見神威岬では打ちつける荒波と灯台を撮影しましたが、この写真もそうですが、この日は車の中からの撮影がほとんどでした。ほんとにこの日の雨と風は最悪でした。この時点で17時を少し回ったところなので、このあとはすぐに暗闇が迫ってきます。




さらに走って枝幸町のホテルニュー幸林でお風呂にしました。それほど広くないお風呂でしたが、いいお湯でした。



時刻は19時前ですが、まだお腹がすいてこないのでさらに走ります。すでに真っ暗な中ですが翌日のことを考えるとできるだけ先に進んでおきたく、結局は紋別まで走ることにしました。紋別には「道の駅オホーツク紋別」があるのですが、それよりも紋別港の敷地内にある車中泊用に開放された「紋別ベイエリアオートサイト」で寝ることにしました。思ったほど車は停まっていなかったので比較的トイレに近い良い場所が確保できました。

時刻は21時前です。この日は「半澤直樹」の最終回。走りながらではなくて車を停めて心置きなく最終回を楽しむことができました。それと、途中で間食を挟みながら走っていたので、結局ここまでご飯ナシで来てしまいましたが、そろそろ小腹がすいてきました。実は小腹を満たすにはちょうど良いものをたまたま稚内で調達していたので、それで済ませることにしました。そのちょうどよいものがこれ。



これは偶然のたまものです。この旅に入ってからの車中でテレビを観ていた時に、何の番組だったか忘れましたが星野源が一番好きなパンとして紹介していたこの「ちくわパン」を稚内のスーパーで見つけ、話のネタにと思って買っていたのです。結構いけましたが「一番好きか」と聞かれると「なんで?」と答えることになるでしょう。

さて、以上でこの日は終了です。3日目のこの日の走行距離はなんと476キロにもなりました。 (続きは次回)






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北海道一周 車中泊の旅 ②

2020年10月15日 | 旅行・車中泊
北海道に渡って2日目、ニセコでの目覚めは7時頃だったかな、雨があがって気持ちのいい朝を迎えました。歯磨き、着替え、ワンコの散歩、、、準備を整えて2日目のスタートです。当初はニセコのカフェでモーニングを、と考えていたのですが、この日のメインイベントである余市でのフルーツ狩りに時間をとっておくため、モーニングは次の機会にしようということにしました。



ニセコパノラマラインではキタキツネが道路を歩いていました。連日の野生動物との遭遇です。前日の海岸沿いの快適なドライブと違って森林の中を駆け抜けるのも気持ちがいい。



30分ほど走って到着したのが神仙沼レストハウス。駐車場に車を停めてワンコとともに遊歩道に踏み入ります。たぶん一番乗りです。遊歩道は木道として歩きやすく整備されていて、木々のトンネルをくぐりぬけて20分ほど歩くと視界が一気に広がる湿原に出ます。ワンコのリードを外してあげるとご機嫌な様子で、ひとり(一匹)で先に先にすすんでいきます。湿原を抜けると神仙沼に到着。すがすがしくて神秘的な空気、空間を独占できる贅沢な気分は車中泊旅ならでは。ホテルでの宿泊なら今頃はまだ朝ご飯の時間でしょう。気持ちのいい空気をたっぷり吸って1時間ほどで車に戻りました。









山を下りて海岸沿いに出て追分ソーランラインに入り、少し北上するとすぐに積丹半島になります。この日はここから半島を一周して余市、小樽、石狩を経て留萌まで走る予定です。積丹半島を取り囲むように敷設されたソーランラインのドライブは何とも快適です。まだまだ空は雲に覆われていますが、前日に比べると御の字の天気です。目指したのは半島の先端に鋭く突き出た神威岬。



駐車場に車を停め、ここでもワンコを連れて歩きます。女人禁制の門をくぐった先は急峻な岬の尾根づたいに設けられた細い道。ワンコを抱っこしないといけない箇所がところどころにあります。先端まで行くと灯台があります。よくまあこんなところに灯台を建てたものだと思わざるを得ません。車中泊で旅をしていると各地の灯台を訪ねる機会がけっこうあるのですが、たいがい同じことを思います。でも、ここからの眺望は格別です。美しい積丹ブルーも期待を裏切りません。雨が上がってよかったとつくづく思いました。往復で1時間ほどです。








積丹半島を巡るあいだにご飯を食べるとしたら、ということでいくつかピックアップしていた中から選んだ中村屋さん。積丹ウニで有名なお店です。私たちより一足先に入った若者グループがすぐに店から出てきました。たぶんお目当てのウニがなかったからでしょう。お店に入ると案の定「もうウニは終わってしまったのですが大丈夫ですか」と声をかけられました。彼らはこれを聞いて引き返したのだ。こちらは積丹ウニは8月で終わりということを知っていたので問題なしで、豪華な海鮮丼をいただきました。





次は積丹岬を目指して急坂を上っていきます。駐車場に車を停めて小さなトンネルを抜けると積丹ブルーの海が広がっています。島武意海岸の展望台です。ここからの眺望だけでも十分なのですが、せっかく来たのだからと海岸に降りました。車で上ったのと同じだけの高さのつづら折りの急坂を下りるとすぐに海岸です。とんでもなく水がきれいだ。ここでも贅沢な時間を過ごしました。急な坂を上って展望台に戻ったときには灯台まで歩く元気が残っていませでした。








ここから先は積丹半島の東側に入ります。黄金岬などのポイントをパスして立ち寄ったところは豊浜トンネル崩落事故の慰霊碑が立つ場所です。ニュースで流れていた映像は鮮明に記憶に残っているものの、トンネルの名前も忘れ、その場所もあまりよくわかっていませんでしたが、このあたりの立ち寄りポイントを調べているときにこの場所を見つけました。「ここだったのか」と思ってネットに出ている当時の記事や写真を見ているうちに、ここを通るからにはここで手を合わせたいという気持ちになり、ふたりで慰霊碑に手を合わせてきました。



神妙な気持ちはさておいて、次はこの日のメインイベントである余市でのフルーツ狩りです。場所はなんとあのニトリが運営するという「ニトリ観光果樹園」です。ひと月ほど前に名古屋に住む長女一家がここへきてすごい良かったというのを聞いたのでやってきました。ひとり2キロまでの持ち帰りができる「秋まるごと食べ放題もぎ取りコース」の2000円を払って入園しました。ぶどう、りんご、なし、プルーンの4種類が食べ放題、採り放題です。ぶどうはキャンベラスという聞いたことのない品種で味や食感はいまひとつ。なんだか少し苦みというか渋みが口に残る。りんごはつがるで、これは美味しかった。なるべく赤くなっているのがいいと書いてあったので、必死に赤いのを探すものの、なかなか見つからない。しかたなく黄色も交じったまだら模様の実を採るのだけど、それで十分に美味しい。プルーンは悪くはないが、わざわざここで食べなくてもいいかな。なしは幸水でものすごく瑞々しい。閉園の17時まで広い果樹園を堪能しました。結局持ち帰ったのが、少しのぶどうと10数個のりんごで合わせて3.5キロくらいでした。このりんごは翌日以降の朝ご飯代わりになったので、あと500グラム分のりんご(2個くらい)を採ってくればよかったと少し後悔しました。









フルーツで一時的にお腹は満たされたものの、これを晩ご飯とすることはできません。このあとは小樽を抜けて留萌まで走るのだけど、食べるとすれば小樽市内がいい。そしてふたりの意見が一致してラーメンを食べることにしました。奥さんがリサーチして見つけたのが小樽の「麻ほろ」というラーメン屋さん。留萌へのルートから大きく外れることなく、駐車場もありそうということで向かいました。あっさり塩ラーメンとあっさり味噌ラーメンを食べましたが、塩の方が美味かったなあ。




さて、お腹も満たされたところで次はお風呂です。計画では留萌の近くまで行ってからと考えていましたが、この日も時間が押したので急きょ近いところで探すことにしました。そして見つけたのが石狩川河口近くにある「番屋の湯」。大変いいお湯でした。



さあ、ここからは留萌に向かってまっしぐら、まだ100キロはある道のりを前進あるのみ。途中で眠気がやってきますが、ガムを噛みながら何とか乗り切って「道の駅留萌」に到着したのは22時を過ぎていたかな。ちょっとややこしそうな若者がいましたが、気にすることなく就寝しました。この日の走行距離は330キロでした。 (続きは次回)





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北海道一周 車中泊の旅 ①

2020年10月14日 | 旅行・車中泊
2020年9月24日、いよいよ北海道一周の車中泊旅の始まりです。9月25日から10月5日までは休暇を取っています。この日は午後からのリモート会議を欠席して、23:30に青森を出航する青函フェリーに乗るべく、北品川の自宅を出発しました。五反田ICから首都高に乗ってそのまま東北道に入り、途中で給油やトイレのために2回ほど休憩したものの、まっすぐに青森を目指しました。距離にして約750キロ、予定時間は9時間です。ちょっと急ぎ過ぎたこともあって予定よりも早く青森に到着したので、インターから近いところにある「極楽湯」というところでお風呂に入ることにしました。十割そばとセットでひとり650円という大変お得なキャンペーン料金でお風呂とご飯を済ませることができました。



23時前に港に到着。乗船手続きを済ませて車で待ちます。最初は青函フェリーではなく同じ青森から出る津軽海峡フェリーを利用することにしていたのですが、調べてみるとWeb予約割引などを使うとこちらのほうが安く利用できることがわかったので青函フェリーに決めました。料金は同乗者を含めて14,800円でした。ただ、船内の設備などはあまり充実しておらず、いわゆる2等船室でのザコ寝でしたが、4時間のことなので問題なしです。




時刻表通りの3:20に函館に到着。いよいよ待ちに待った北海道に上陸です。真っ先に向かった先は函館山。まだ真っ暗なこの時間なら夜景が見れるはずと思って急ぎました。頂上には誰もいません。日本三大夜景のひとつ、函館の夜景を独占です。神戸の夜景や生駒山からの夜景などと比べると山が低い分だけ光の粒が大きく見える。そして風が強いこともあってひとつひとつの光の粒がゆらゆら揺れて輝いている。また、神戸や生駒に比べると夜景の範囲が狭いんだけど半島の形がそのまま光っているというのがいいのかもしれない。期待を裏切らない夜景でした。車に戻ろうとしたとき、数人の人が、夜景を撮影するのでしょうか、カメラなどの機材を抱えて私たちと入れ替わりに展望台に上がっていきました。




まだ夜は明けずに真っ暗です。街の人たちや観光客のいないうちに行っておきたいところがもうひとつありました。それは八幡坂、通称チャーミーグリーンの坂です。函館の地図にこの坂を見つけたとき、絶対に行こうと決めたところです。「チャーミーグリーンを使うと、手をつなぎたくなる」という歌詞の曲が流れる中、老夫婦が仲良く手をつないでこの坂を歩くCM、30年以上前のCMです。行ったことがないのに思い出の場所です。ワンコも一緒にふたりと一匹で手をつないで歩きました。



そろそろ夜明けが近づいてきました。立待岬で日の出を見ようと行ってみたのですが、空は厚い雲に覆われて残念ながら朝陽を拝めませんでした。車が揺れるくらいに風がビュンビュン吹いて寒かったなあ。時刻は5時をまわっています。



次は函館朝市で朝ご飯です。ワンコを車に残して どこで食べようかと考えながら 市場を散策。どこも似たようなお店です。評判の良いお店を事前に調べておいたのですが、なんだか気持ちが乗ってこない。どこも似たり寄ったりで明らかに観光客向けのお店で決め手がない。どこにするか考えているうちにどこでもよいという気持ちになってくる。結局、朝市食堂二番館というお店で500円の海鮮丼と、一階の姉妹店で買った根ホッケの干物を焼いてもらって一緒に食べました。根ホッケは函館の魚の代表格らしいのですが、私たちは脂がのったシマホッケのほうがいいな、という結論です。




ご飯を食べたあと奥さんが「せっかくなので函館名物のハセガワストアのやきとり弁当を買ってくる」と言って駐車場横のハセガワストアに向かいました。「なんで豚なんやろな」と言いながら車の中で食べました。




7時半頃になってようやく街を歩く人が増えてきたけども、コロナの影響で明らかに観光客は少ない。自分たちも車中泊でなければ出かけることはしなかったと思う。そんなことを考えながら五稜郭に向かいました。ここはワンコの散歩にちょうどいい。1時間ほどのんびりと散歩を楽しんで駐車場を出たのが8時45分。始動が早かった分、一日が長い。






函館市内を出たあとは西に向かい、海岸線に沿って通称「追分ソーランライン」を走ってニセコを目指します。知内町の重内神社では展望台からの景色を眺めるために本殿裏の長い階段を息を切らして上りました。まっすぐに伸びる道はこれから何度も眺めることになる北海道ならではの景色。





さらに走って北海道最南端の白神岬へ。雨と風が強くて写真を撮るだけ。トンネルを抜けたところにある灯台に近づこうと車を降りて坂道を上る途中で何度も飛ばされそうになりました。





このあと、天気が良ければ松前城跡に行こうと思っていたけど雨のためにパス。このあたりから江差までは至るところに風力発電の風車が立ち並んでいました。その江差の開陽丸記念館で少し休憩を取りました。




次の館の岬の駐車場では函館朝市で買っておいたホワイトコーンを半分に折って二人で食べました。真ん中あたりは本当に甘くておいしかったのだけど、先の方は少し苦みがありました。この館の岬は後で調べると「東洋のグランドキャニオン」と呼ばれているらしいのですが、どう考えてもグランドキャニオンに失礼だ。





ここからの海岸沿いには親子熊岩、マンモス岩、タヌキ岩と命名された奇岩の景観が続きます。とくに親子熊岩は絶妙なネーミング。そう思ってみると本当にそう見える。



そして北海道の西端にあたる尾花岬のすぐ近くにある太田神社(太田山神社とも)。トンネルを抜けたところにあるのは拝殿で、本殿は少し離れたところの断崖を登ったところにあって日本一危険な神社と呼ばれています。本殿への入口からの階段を見ただけで少し想像できます。階段を上るのに綱が必要ということです。最後は7mの崖を鎖につかまって登るらしいのです。写真撮影だけにしました。





次は日本一高い灯台と言われている茂津多岬灯台。何が高いかというと灯台そのものの高さです。見た感じはそうでもなさそうですが、てっぺんの尖がりがその高さを日本一にしています。山の上に立っているので眺めも素晴らしい。灯台に至る途中の山道で鹿に出会うことができました。なんだか感動です。






そろそろ日暮れが近づいてきました。北海道の西側を走っている間に一度でいいから海に沈む綺麗な夕陽を眺めたいと思っていたのですが、すでに雨が上がって天気は回復傾向にあるものの空は雲に覆われていて、この日は弁慶岬でかすかに赤い空を眺めるにとどまりました。




ここからは一気に暗くなります。最初はニセコまで行ってお風呂にしようと思っていたのですが、遅くなったために方針変更して途中の昆布川温泉の幽泉閣というホテルの日帰り温泉にしました。お風呂を出たのが20時半。ご飯を食べるところを探しながらニセコまで走ることにしましたが、そもそも途中にはお店がなく、ニセコに着いてもどこも開いていません。しかたなく、セイコーマートで食料を調達して車で食べることにしました。初セコマを体験できて、それはそれでよかったのですが、やっぱりちゃんとしたものを食べたかった。

実質的に北海道一周の初日にあたるこの日は張り切っていたこともあって、事前に調べていたポイントのほとんどに立ち寄ることにしたため、一日を有効に使えた反面、慌ただしい一日となり、最後にしわ寄せがきてしまいました。翌日からはあまり欲張らないようにしようと話をしたのですが、、、

それでもニセコではなかなか素晴らしい光景を目にすることができました。ニセコ駅を中心に町中がハロウィン模様になっていたのです。これはなかなか他では見れない。



この日の車中泊スポットはニセコ駅からそう遠くないところにある「道の駅ニセコビュープラザ」です。すでに車中泊の車がたくさんいましたが、駐車場が広いのでそこそこいい場所で寝ることができました。フェリーで少し仮眠をとった程度のほぼ完徹状態なのに、不思議なことにここまで眠くならずにきましたが、結果、朝まで爆睡することになりました。2日間の走行距離は、自宅を出てから青森までが734キロ、函館からニセコまでが438キロでした。(次回に続く)





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大阪から名古屋・東京への車中泊旅②

2020年10月13日 | 旅行・車中泊
2020年9月22日、道の駅富士川楽座を出発、まずは白糸の滝を目指します。ほぼ真北に向かって40分ほどで到着。ワンコの朝の散歩を兼ねていっしょに滝まで行きました。きれいに整備されたばかりの公園を通って、滝に近づくにつれて水の音が大きくなっていきます。崖のあちこちから富士山の伏流水が染み出して白く糸を引くように流れ落ちています。なんとも清々しく、マイナスイオン溢れる場所でした。





急な階段を上がると展望台があります。ここからの眺めはまた言葉にならない美しさ。



あーたまあをくーもおのーうーえにーだあしいー



いつまでもこの場所の空気に触れていたい気分、後ろ髪を引かれる思いで戻りました。車に戻る途中、音止の滝にも行きました。白糸の滝と違ってなかなか豪快でした。



次はここからさらに北上し、緑があふれる朝霧高原を突き抜けて本栖湖へ。本栖湖の静かな空気は心を落ち着かせてくれます。もう少し暑いときにきて、ワンコと一緒に湖に浸りながらのんびりと一日を過ごし、夜は駐車場で車中泊。次はそうしよう。



次は精進湖。ここも静かです。釣りを楽しむ人がいました。向こうに富士山が見えます。





次の西湖に行く前に寄ったのが富岳風穴。ワンコは入れないので車で留守番です。地上から風穴に続く階段を下りている時点で空気が冷たくなっていくのがわかります。風穴は天然の冷蔵庫。繭を冷蔵保管して成長を遅らせることで、それまでは1年に一度だった生糸の生産が二度できるようになったとのことです。





風穴から西湖までは車で5分。ここでも富士山をバックに撮影したのですが、残念ながらすっぽりと雲に隠れてしまいました。



次は五胡でいちばんのリゾート地、河口湖です。大石公園に車を停めてワンコと散歩。ワンコは喜んで花畑の中をどんどん進んでいきます。富士山はかろうじて頭を見せてくれています。







本栖湖、精進湖、西湖、河口湖とめぐってきて残るは山中湖。少し風が強くなって気温も下がり、太陽も雲に隠れてしまってそれまでと打って変わって寒くなってきました。湖面の波も高くなってきました。手前に子供の白鳥、湖面の向こうには親白鳥。





白糸の滝から富士山を時計回りにぐるりとまわって富士五湖を制覇。どうやら高速道路の渋滞がひどくなってきている様子。山中湖からだと東名と中央道の選択となりますが、いずれもすでに25キロから30キロの渋滞。そりゃそうだ、4連休最終日の夕方。覚悟はしていたが時すでに遅し。ツイッターを見ると東名では事故があった模様。ということは渋滞はさらにひどくなることが考えられるので、中央道を選択しました。それでも東富士五湖道路から中央道に入る時点で渋滞はさらに伸びていました。結局、渋滞を通算すると50キロを超えて人生最大の渋滞経験となりました。

都内に住む長男宅に寄って晩ご飯を一緒に食べて北品川の単身赴任宅にゴールしました。翌日、翌々日のリモートでの仕事のあとはいよいよ北海道一周に出発です。その様子はまた次回に。





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大阪から名古屋・東京への車中泊旅①

2020年10月12日 | 旅行・車中泊
2020年9月20日のお昼過ぎ、名古屋に向けて大阪の自宅を出発しました。いよいよ3週間にわたる車中泊ツアーの始まりです。この日は久しぶりに名古屋市内に住む長女一家と晩ご飯を食べたあと、東海市にある「天然温泉丸屋玉ノ湯」でお風呂に入り、安城市にある「道の駅デンパーク安城」で車中泊です。4連休のためか、駐車場は車中泊の車でけっこう埋まっていました。



翌日は三河湾の眺望を期待して朝一番で三ケ根山スカイラインを走りましたが、空が霞がかっていたこともあってちょっと期待外れでした。



次のお楽しみは「うなぎ」。そのまま車を東へ走らせて浜名湖を通過、目指すは浜松市にある「うなぎ大嶋」です。車中泊に出てご飯のお店を探すときに活用しているのが「バナナマンのせっかくグルメ」で、この番組で紹介されたお店ははずれがないどころか、地元民が一押しするだけあって本当に美味しいお店ばかりです。前夜にうなぎ大嶋を調べたところ、ランチは予約を取らずに50食限定、つまり先着50名のみということです。1時間前に行けば大丈夫だろうとタカをくくっていたのが大失敗。予定通り1時間前に到着したものの、すでに50食完売の札が。まことに残念でしたが、ここはうなぎの町。すぐさま次のお店をググって決めたのが車で5分ほどのところにある「かねりん」です。ここも開店30分前に着いたにもかかわらず1時間待ち。まあ、それだけ待った甲斐あって、美味しいうなぎを食べることができました。





さて、この車中泊旅は4連休の最終日に東京の単身赴任宅にゴールするということだけを決めておいて、途中の行程は前日あるいは当日に決めるという行き当たりばったりパターンで進めました。この時点で決めていたのは、うなぎのあとは御前崎まで走り、さらに三保松原、そして白糸の滝から富士五湖を巡って東京に入る、ということです。御前崎ではワンコと一緒に砂浜を歩き、水に浸かり、ゆったりと過ごしました。





次は三保松原を目指したのですが、日本平のふもとの海岸線を走っているときに日没時間切れとなりました。残念ながら三保松原を断念してお風呂を探したところ、静岡市内に「あおい温泉 草薙の湯」を見つけて走る方向を90度変えました。



晩ご飯はお風呂に向かう途中に見つけた回転寿司の「にこにこ寿司」です。このお寿司屋さん、何とも言えない微妙な空気が充満するお店でした。回転寿司なのに回っているのは、ねりワサビ、七味唐辛子、マヨネーズ、竹細工のカニばかりで、肝心の寿司が回っていない。中にいる3人の寿司職人風の方はどなたもご高齢で、お寿司屋なのに活気が今一つ感じられない。それでいて値段は安く、お客さんもそこそこ入っている。おそるおそる注文して食べると味はまあまあで、決してまずくはないが、普通なら失敗したと思ってすぐに出るだろう。それが何故だかお店を憎めない雰囲気が漂っているので、続けて注文してしまうという変なお店でした。

食後は次の日の富士五湖巡りに備えて「道の駅富士川楽座 」まで走って就寝することにしました。ここは東名高速の富士川SAと一体になっている道の駅で、車中泊の車は少しだけでした。到着したときは真っ暗だったので気が付かなかったのですが、翌朝、富士山を近くに臨む眺望に驚きました。





次回は白糸の滝から富士五湖を巡った様子を書きます。




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