古代日本国成立の物語

素人なりの楽しみ方、自由な発想、妄想で古代史を考えています。

北海道一周 車中泊の旅 ①

2020年10月14日 | 旅行・車中泊
2020年9月24日、いよいよ北海道一周の車中泊旅の始まりです。9月25日から10月5日までは休暇を取っています。この日は午後からのリモート会議を欠席して、23:30に青森を出航する青函フェリーに乗るべく、北品川の自宅を出発しました。五反田ICから首都高に乗ってそのまま東北道に入り、途中で給油やトイレのために2回ほど休憩したものの、まっすぐに青森を目指しました。距離にして約750キロ、予定時間は9時間です。ちょっと急ぎ過ぎたこともあって予定よりも早く青森に到着したので、インターから近いところにある「極楽湯」というところでお風呂に入ることにしました。十割そばとセットでひとり650円という大変お得なキャンペーン料金でお風呂とご飯を済ませることができました。



23時前に港に到着。乗船手続きを済ませて車で待ちます。最初は青函フェリーではなく同じ青森から出る津軽海峡フェリーを利用することにしていたのですが、調べてみるとWeb予約割引などを使うとこちらのほうが安く利用できることがわかったので青函フェリーに決めました。料金は同乗者を含めて14,800円でした。ただ、船内の設備などはあまり充実しておらず、いわゆる2等船室でのザコ寝でしたが、4時間のことなので問題なしです。




時刻表通りの3:20に函館に到着。いよいよ待ちに待った北海道に上陸です。真っ先に向かった先は函館山。まだ真っ暗なこの時間なら夜景が見れるはずと思って急ぎました。頂上には誰もいません。日本三大夜景のひとつ、函館の夜景を独占です。神戸の夜景や生駒山からの夜景などと比べると山が低い分だけ光の粒が大きく見える。そして風が強いこともあってひとつひとつの光の粒がゆらゆら揺れて輝いている。また、神戸や生駒に比べると夜景の範囲が狭いんだけど半島の形がそのまま光っているというのがいいのかもしれない。期待を裏切らない夜景でした。車に戻ろうとしたとき、数人の人が、夜景を撮影するのでしょうか、カメラなどの機材を抱えて私たちと入れ替わりに展望台に上がっていきました。




まだ夜は明けずに真っ暗です。街の人たちや観光客のいないうちに行っておきたいところがもうひとつありました。それは八幡坂、通称チャーミーグリーンの坂です。函館の地図にこの坂を見つけたとき、絶対に行こうと決めたところです。「チャーミーグリーンを使うと、手をつなぎたくなる」という歌詞の曲が流れる中、老夫婦が仲良く手をつないでこの坂を歩くCM、30年以上前のCMです。行ったことがないのに思い出の場所です。ワンコも一緒にふたりと一匹で手をつないで歩きました。



そろそろ夜明けが近づいてきました。立待岬で日の出を見ようと行ってみたのですが、空は厚い雲に覆われて残念ながら朝陽を拝めませんでした。車が揺れるくらいに風がビュンビュン吹いて寒かったなあ。時刻は5時をまわっています。



次は函館朝市で朝ご飯です。ワンコを車に残して どこで食べようかと考えながら 市場を散策。どこも似たようなお店です。評判の良いお店を事前に調べておいたのですが、なんだか気持ちが乗ってこない。どこも似たり寄ったりで明らかに観光客向けのお店で決め手がない。どこにするか考えているうちにどこでもよいという気持ちになってくる。結局、朝市食堂二番館というお店で500円の海鮮丼と、一階の姉妹店で買った根ホッケの干物を焼いてもらって一緒に食べました。根ホッケは函館の魚の代表格らしいのですが、私たちは脂がのったシマホッケのほうがいいな、という結論です。




ご飯を食べたあと奥さんが「せっかくなので函館名物のハセガワストアのやきとり弁当を買ってくる」と言って駐車場横のハセガワストアに向かいました。「なんで豚なんやろな」と言いながら車の中で食べました。




7時半頃になってようやく街を歩く人が増えてきたけども、コロナの影響で明らかに観光客は少ない。自分たちも車中泊でなければ出かけることはしなかったと思う。そんなことを考えながら五稜郭に向かいました。ここはワンコの散歩にちょうどいい。1時間ほどのんびりと散歩を楽しんで駐車場を出たのが8時45分。始動が早かった分、一日が長い。






函館市内を出たあとは西に向かい、海岸線に沿って通称「追分ソーランライン」を走ってニセコを目指します。知内町の重内神社では展望台からの景色を眺めるために本殿裏の長い階段を息を切らして上りました。まっすぐに伸びる道はこれから何度も眺めることになる北海道ならではの景色。





さらに走って北海道最南端の白神岬へ。雨と風が強くて写真を撮るだけ。トンネルを抜けたところにある灯台に近づこうと車を降りて坂道を上る途中で何度も飛ばされそうになりました。





このあと、天気が良ければ松前城跡に行こうと思っていたけど雨のためにパス。このあたりから江差までは至るところに風力発電の風車が立ち並んでいました。その江差の開陽丸記念館で少し休憩を取りました。




次の館の岬の駐車場では函館朝市で買っておいたホワイトコーンを半分に折って二人で食べました。真ん中あたりは本当に甘くておいしかったのだけど、先の方は少し苦みがありました。この館の岬は後で調べると「東洋のグランドキャニオン」と呼ばれているらしいのですが、どう考えてもグランドキャニオンに失礼だ。





ここからの海岸沿いには親子熊岩、マンモス岩、タヌキ岩と命名された奇岩の景観が続きます。とくに親子熊岩は絶妙なネーミング。そう思ってみると本当にそう見える。



そして北海道の西端にあたる尾花岬のすぐ近くにある太田神社(太田山神社とも)。トンネルを抜けたところにあるのは拝殿で、本殿は少し離れたところの断崖を登ったところにあって日本一危険な神社と呼ばれています。本殿への入口からの階段を見ただけで少し想像できます。階段を上るのに綱が必要ということです。最後は7mの崖を鎖につかまって登るらしいのです。写真撮影だけにしました。





次は日本一高い灯台と言われている茂津多岬灯台。何が高いかというと灯台そのものの高さです。見た感じはそうでもなさそうですが、てっぺんの尖がりがその高さを日本一にしています。山の上に立っているので眺めも素晴らしい。灯台に至る途中の山道で鹿に出会うことができました。なんだか感動です。






そろそろ日暮れが近づいてきました。北海道の西側を走っている間に一度でいいから海に沈む綺麗な夕陽を眺めたいと思っていたのですが、すでに雨が上がって天気は回復傾向にあるものの空は雲に覆われていて、この日は弁慶岬でかすかに赤い空を眺めるにとどまりました。




ここからは一気に暗くなります。最初はニセコまで行ってお風呂にしようと思っていたのですが、遅くなったために方針変更して途中の昆布川温泉の幽泉閣というホテルの日帰り温泉にしました。お風呂を出たのが20時半。ご飯を食べるところを探しながらニセコまで走ることにしましたが、そもそも途中にはお店がなく、ニセコに着いてもどこも開いていません。しかたなく、セイコーマートで食料を調達して車で食べることにしました。初セコマを体験できて、それはそれでよかったのですが、やっぱりちゃんとしたものを食べたかった。

実質的に北海道一周の初日にあたるこの日は張り切っていたこともあって、事前に調べていたポイントのほとんどに立ち寄ることにしたため、一日を有効に使えた反面、慌ただしい一日となり、最後にしわ寄せがきてしまいました。翌日からはあまり欲張らないようにしようと話をしたのですが、、、

それでもニセコではなかなか素晴らしい光景を目にすることができました。ニセコ駅を中心に町中がハロウィン模様になっていたのです。これはなかなか他では見れない。



この日の車中泊スポットはニセコ駅からそう遠くないところにある「道の駅ニセコビュープラザ」です。すでに車中泊の車がたくさんいましたが、駐車場が広いのでそこそこいい場所で寝ることができました。フェリーで少し仮眠をとった程度のほぼ完徹状態なのに、不思議なことにここまで眠くならずにきましたが、結果、朝まで爆睡することになりました。2日間の走行距離は、自宅を出てから青森までが734キロ、函館からニセコまでが438キロでした。(次回に続く)





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする