アボルダージュ!!

文芸及び歴史同好会「碧い馬同人会」主宰で歴史作家・エッセイストの萩尾農が日々の思いや出来事を語ります。

好奇心       (萩尾)

2006-09-12 | 映画・ドラマ
先日、映画についてドッサリ書いた文章がなぜか、パーっと消えてしまって、口惜しい思いをしたから、そのリベンジ・・というわけではないが、今日は、猫と映画について。
タイトル・・・好奇心。
猫は好奇心の強い動物だという事は知られている。画像はその証し(?)。
塀と物置の間の隙間に何を見つけたのか、覗き込んでいる。
最初は、塀の上を歩いていた。
「ン?」
という感じに立ち止まり、ヒョイと覗く。
「ン?ウ~ン?何、あれは???」
と思っているのだろうなぁ、どんどん、頭を隙間に突っ込んで行く。
ちなみにこの塀の高さは145cmほどある。隙間は10~12cmくらい。
そんな所に落ちたら、あるいは、飛び降りたら、おデブのフワフワ美瑛(ビエイと読む。猫の名前)は出て来れない。
「落ちるよ!ビーちゃん、落ちるよ、こっちにおいで」
と、騒ぐ私の声など、全く、聞いていない。いや、好奇心満杯の時の猫に、人間の声など、聞こえない。
しかたなく、私は、塀の上に猫カンヅメを置いて、キコキコ開ける。漸く、こちらを見た。ニャーだか、ビィエィ~だか、鳴きながら寄ってきた。
猫の名前の由来はその鳴き声にある。
仔猫の時に、ニャーではなく、ビィエ~ビィエ~と鳴いていたので、そのまま名前になった。が、カタカナではあんまりなので、北海道の美瑛という町の名前にした。我が家の6匹猫の中で、末っ子で、私にすごく甘える。が、一番、気が強い。親(母猫)に向かって、時々、フーっと吹いている。野良のオス猫が一日一回は我が家の庭に現れて、くつろいでいる「うちの子たち」をいじめるから、その姿を見ると、みんな逃げ散る。が。美瑛だけはウ~と向かう。取っ組み合い(?)になると、もう、私が出て行っても止まるものではない。オス猫もプライドがあるのか、こうなると逃げないし・・。が、美瑛が形勢不利になった時、逃げたはずのかあさんやおばさんたちが助っ人に入ったのにはちょっと、感心した。
「あんたたちもやればできるんだから、最初から戦いなさいよ、まったく」
と、こんなことが結構、繰り返される。

さて、映画。
飛浪が映画について書いていたが、私も映画、芝居は好きだが、最近では、映画より芝居に行くほうが多いかな。
なぜか?
芝居はナマモノだから、見損なうともう見ることができない。
映画はロードショーで見逃しても、他でやる、ソレを逃しても、ビデオも出る―という事で油断しているのだ。
昔、昔、飛浪と「墓フレンド」の出会いもしていない昔のこと、映画をロードショー館でみることはほとんど無かった。
その頃のうら若い私は(笑い)、お金がなかったので、映画は封切から、随分と時間が経って、3本立て上映になる頃にみた。
今は、一度に3本もみる事はできない。腰痛が、目が・・・という事になる(笑)。
が、当時は若かったから、苦にならない。
ある時、18くらいだったかなぁ、大島渚監督のいわゆる「社会派映画」の3本立てをみた。1本は1960年くらいの製作だから、他の2本も含めてリバイバル上映だったのだろう。・・で、観たものの、やはり、その時の私にはわけが解らない。口惜しかったので、もう一回り見た。が、解らない所がまだ、多々、ある。もう一回り観た。3本立てを3回見たわけだった。
・・で、さらに翌日、社会派大学生―つまり、政治闘争などに多分、関わっているのだろうと、今、思えば、そういう風だったAに、大島監督の3本立てをやっているーと言って、一緒に3本観た。
Aにはわかったのかどうか・・多分、わかったのだろう。
わかりもしない私は、勉強のためというより、好奇心と負けん気で3本立てを結局、4回観た事になる。今では考えられない!が、若かったから、苦にならない。
その後、それらの映画はケーブルTVやwowowなどで放映されて、1~2度観て、年齢も経てきているから、よ~くわかった。
が、なぜか、1本だけ、あれきりみていない作品があり、それゆえに、未だに、その映画の深い所、何をいいたいのかがわからないままだ。
でも、大島監督の作品だから、多分、ビデオやDVDにあるのだろうなぁ、今度、時間のあるときに探してみよう。
それで、観て、わからなかったら・・・どうしよう!(この年で!)『日本春歌考』(映画のタイトル)。


ボンダリング初挑戦!

2006-09-11 | その他
8月下旬のことですが。インターナショナル・キャンプというのに参加してきました。北九州市の国際交流会、というところの主宰で、海外から帰ってきた子供達の集会、みたいなものですね。

キャンプの内容の中に、ボンダリングというのがありまして。
ボンダリングって綴りが分からんけれども、要はウォールクライミングの横に進む版って感じです。登山趣味の先生から言わせると、上に上って行くウォールクライミングよりも、横向きに進んでいくボンダリングのほうが怖い、とか。

子供達がひょいひょい渡っていくので、何でも挑戦したがりのわたしとしてもむずむずしてきて、大人で最初にチャレンジさせてもらいました。
思ったよりは簡単に(5m幅ぐらい)ゴールするんだけど、とにかく翌朝~ばっちり三日間は筋肉痛で、息をするのもしんどい感じでした。

でも結構楽しくて、調子に乗って、今度はウォールクライミングにもチャレンジしてみたいなぁ、とか思ってます。
(写真は、ウォールクライミング)

タイトルも付けられない涙の思い・・と、あるパン (萩尾)

2006-09-10 | その他
今まで20分ほど、新規の書き込みをしていたのだが、なぜか、パーッと消えてしまった(涙!涙!涙!)
私の映画についての思いをドッサリ書いていたのに・・。
映画は、今日は、やめよう。

皆さん、ご存知かどうか、わからないけど、こういうパンがあったら、
「!!」
と、ハートつきで思い、つい買ってしまうのではないか・・というパンが、画像のパン。
アンパンとクリームパンがある。いずれも美味。
コンビニエンスストアのサークルKで購入したが、京都のローソンにもあったという情報(というほど大袈裟なことではないけど)をいただいた。
いかがでしょう?



日本映画

2006-09-07 | 映画・ドラマ
 ご存知の通り、昨年秋にアメリカから日本に帰ってきた。
 こちらに帰ってきてよかったなぁと思うのは、日本の食べ物が美味しいのと、もうひとつ日本映画が見られること。もちろんアメリカでも、日本の映画やTVドラマなどを貸し出しているレンタルビデオ屋はあるが、作品全部を網羅している訳ではないし、時には映画館の大きなスクリーンで見たいものもある。

 昨年帰ってきてすぐに、「男たちの大和」が公開になった。日本に帰ってきてからの初めての映画だった。それまで、幾つかの本で大和の戦いぶりを読んで、特に「レイテ沖海戦」あたりの戦闘のすごさは何となく感じてはいたが、自らも機銃を握り射撃し続けているような狂った感覚に陥ってしまったあたりは、やはり大きなスクリーンで目の当たりにしたからゆえの興奮と魔術なんだと思う。

 日本映画はつまらなくなった、と言われる。が・・・そうかな?
 今から公開される映画を見てみても・・・人間魚雷回天を題材にした「出口のない海」とか、幕末の山口の若者を描いた「長州ファイブ」とか、或は、大きくなった柳楽優弥くんの可愛らしそうな恋愛もの「Suger&Spice」(この映画のポスターは、お洒落でフランス映画っぽい)とか、結構個人的には楽しみにしている。浅田次郎氏の「地下鉄に乗って」では、久々に堤真一氏が主役を張るのも嬉しい。(ALWAYS-三丁目の夕陽、はほのぼのとして心が和んだ。)

 ローカルだが、9月末~2週間私の町では、「大和」のリバイバル上映(というには早すぎるか?)を期間限定500円でやるし、映像が好きな私としては、楽しいこと尽くめじゃない~?って感じなんですが・・・。

 要は、つまんない、と決め込んじゃうと、そっから先はどう考えてもつまんなくない、って思えなくなるっていう私たちの気持ち自身なのではないんだろうか・・・。エンターテイメントなんだし、軽く楽しんでしまえ。100年経てば、きっとその中の幾つかは芸術になってるんだ、きっと。

サッカーGKって・・   (萩尾)

2006-09-05 | その他
少し、涼しくなってきたかな―と喜んでいたら、今日はいきなり、33℃。
「復讐された!」
と、一人で怒っている。お天気に復讐されたような気分・・。
でも、真夏の37℃とか、38℃とか、体温以上の気温を思えば、涼しくなった・・といえるのかな。
しかし、暑い!
9/4明け方のサッカーアジア杯予選・サウジアラビア戦は負けたし・・あまり、関係ないか???
HDDにタイマー録画してあるけど、新聞で、負けた事を読んだら、なんとなく、見たい心が削がれた気がする。
ワールドカップも体格と力の差を見せ付けられながらも、ゴールキーパー川口の神業(!)に魅せられて、結構、一生懸命見た。
実は、川口能活のファンであったりする(笑)
・・で、オシムジャパンの初戦イエメン戦でも、川口能活の活躍、あのあざやかなプレーに期待した。
ところが、イエメン戦では日本GKがあまり画面に写らなかった(涙)
TVカメラは当然、ボールの行方、それを追っている選手たちを、追う。・・で、このイエメン戦は日本の勝利に終ったように、ボールが日本のゴールを脅かす事が少なかった。日本側ゴール近くに来る回数が少なかったのである。当然、日本ゴールにTVカメラは向かない。GKの姿が写されることが無くなる―という結果。
ワールドカップで、守護神の異名の通り、川口の神業をみることができたのは、日本ゴールに何度もシュートされたから・・。
日本が苦戦しないと、GKの神業はみられないのか~ということを、今さら、理解した(笑)。
・・と、なると、勝てなかったサウジアラビア戦では期待していいのか・・と、これって、邪道!
今後、GK以外の選手のファンにもならなければ!―と、少々、反省。


こちらでは「改めまして」でございます。

2006-09-03 | その他
飛浪でございます。
どなたか椅子を恵んでください(爆)

わたくし、いろんなネットコミュニティに誘われます。
もともとヒトとの交流が大好きですので、出来る限りの範囲で参加させて頂いております。ただ、多くのコミュニティは、酒に酔った勢いで殴り書き・・・的なものや「ぶっちゃけ違うっしょ!」みたいなズバッと派でして。
それを踏まえますと、改めまして、わたくしの存在って、ここのように「真面目」な場所にはほど遠い存在で、拙文を掲載しなければならない責務と圧力を切に感じている次第であります(汗)。
自分から言い出したくせにたいそう困っているのが現状です。

萩尾のように何の肩書きがあるでもない単なるおばちゃんによる駄文でお目汚しいたしますが、文芸とか碧い馬って堅苦しい、と思ってらっしゃる方、私が書くときには一気にやわらかくなりますので、安心なさってください(笑)


墓フレンド?  (萩尾)

2006-09-02 | その他
8月の終わり、飛浪が「ブログ開始」の提案をし、昨日、彼女は右半身マヒ直前になるほど、パソコンと格闘して、立ち上げた。パソコン堪能の飛浪でさえ、そんなになるのだから、この私・萩尾が、やっていけるだろうか・・・と、ふと、不安。
が、飛浪の右半身がそんな状態になったのは、パソコンが・・云々という以前に、椅子が悪い。
飛浪、まず、椅子を購入しよう。背もたれのない椅子でのパソコン作業は・・・そりゃぁ、右半身マヒになる(笑)

・・というわけで、立ち上がった、萩尾と飛浪のブログです。ご覧になってくださっている皆様、今後、私たちの記事書き込みが遅かったりしても、どうぞ、温かい目で見守ってくださいませ。

タイトルの「墓フレンド」について。
「ペンフレンド」というのがある。最近は、手紙ではなく、メールでのやり取りなので、「ペンフレンド」という言葉も死語に等しくなったかも・・。
飛浪との出逢いが、まさしく、墓。
日野市の石田寺―といえば、新選組ファンで知らない者はいない、歳三さんの故郷の墓。20年もの昔、現在よりも、たくさんのノートやら、本やらが置いてあり、雑然としていたといえば、言えるが・・その墓を訪ねた私は、他に人がいなかったので、ゆっくりとノートを読むことができた。
ノートには、「同好の士」を求める書き込みが住所とともにいくつもあった。その幾人もの中で、何となく、飛浪の住所が目に留まった。
そのノートから住所をメモしてきたのは初めて。帰宅して、飛浪に手紙を書いてみた。結構、すぐに返事がきた、綺麗なひどく読みやすい文字で・・。(飛浪の文字は私の文字と違って、非常に読みやすい)
それから、手紙のやり取りが始まった。(こうなると、ペンフレンド)
何しろ、東京と九州である。しかも、20年以上前。メールなどない。電話の料金も確か、6秒10円(高い!NTT独占だったから)。
そして、知り合って、数ヵ月後の夏には、一緒に函館・江差・松前など、1週間もの旅をした。この旅の様子などは、後日、書くかもしれない(「かもしれない」ととの表現をしておこう・・いつになるかわからないから)。
北海道から戻って、東京の私宅に1泊して、翌日、京都・壬生寺で行われた、京都の新選組同好の人々が開催した「新選組祭」へ。(若かったなぁ、このパワー!)
10日もの長い間、本来、人と旅をするのが苦手な私が、彼女とは、何の苦もなかった(飛浪はあったかもしれないけど・笑)。
これは、多分に、「墓フレンド」のせいだろう―とい結論に行き着いたのは、数年後。墓での出逢い。それも、我らが歳さんの墓・・。
「歳さんが引き合わせたに違いない」
と、今では、そう信じている私たちである。