アボルダージュ!!

文芸及び歴史同好会「碧い馬同人会」主宰で歴史作家・エッセイストの萩尾農が日々の思いや出来事を語ります。

音楽の話(?) (飛浪)

2006-09-25 | 音楽
幼い頃は、父が「飲む打つ買う」な人で、かなり貧乏だったのだが、六畳一間のアパートには、場違いなステレオがあった。父は休みの度、それでレコードをかけていた。(会社で自分に似ている、といわれたのが理由らしいが)石原裕次郎や、演歌、それとなぜかハワイアン。おかげで、「砂浜のぉ~すなを~」と、石原裕次郎のヒットソングはほぼ唄える、というへんちくりんな幼稚園児であった。

幼稚園から帰ると、テレビでアニメ番組をやっていた。「ジャングル大帝」「宇宙少年ソラン」。何度も見ているうち、すっかりタイトルソングも覚えた。

夕食の後、家族でテレビを見ていたら、ザ・タイガースというお兄さんたちが「シーサイドバウンド」を歌っていた。メンバーはどうみても日本人だが、ジュリーとか外国人みたいな名前だった。「愛されて、棄てられて、泣き濡れる部屋の片隅~」(弘田三枝子・人形の家)人前で歌おうものなら、母があわてて口をふさぎそうな歌を平気で唄っていた。

歌を聴くのも、唄うのも、大好きだ。残念ながらインストルメンタルの才能はないので、楽器は弾けないが、その幼い頃に「歌は楽しい、楽しくしてくれる」というのを知ったからかも知れない。カラオケも大好き、バンド活動も大好き。とりあえず、唄っていれば楽しい。(唄っている間は、何もかも忘れられる、ってのがいいのかも知れない)

昔の歌謡曲も、フォークも、今のアップテンポ(死語か?)な歌も、ジャニーズも、ゴスペルも、HIP HOPも、とりあえず何でも聴く。
英語でも広東語でも韓国語でも、唄う。曲を聞いたままの歌詞を丸々覚えりゃ、発音がどうの、イントネーションがどうの、なんて関係ない。ハングル読めないと、唄えないかっつーと全然そんなことない。(読めれば、より正確な発音にはなるだろうが)

今一番の願いは、香港人の友人に、地元のカラオケボックスへ連れて行ってもらい、飽きるほど広東語ポップを唄うことです。日本のカラオケボックスの中国語ソングはとても限られているので・・・。