緑の街の水先案内人

都城市で緑の街の水先案内人として移る日々を写真と日記で綴ります。

バンクーバーでのバードウォッチング

2012年08月19日 17時42分01秒 | 旅行
8月20日(日)  

 もう少し休日気分にひたろうと、本日はカナダの写真整理をしてみます。バードウォッチングは常日頃の心得ですが、意外とバンクーバー界隈で野鳥を目にする機会が少なくて、日本で確認される野鳥は約五五〇種類と言われています。それに比較しますと、スズメすら確認できたかあやふやな状態でした。カラスの姿もたまにウォッチするだけで、やはり野鳥の数が少ない事はカナダの自然環境が厳しい事を示しています。


観光地ウィスラー山頂近くで観察した野鳥、鳥名は不明!

 まず、最初に掲げる野鳥は世界的なスキー場ウィスラー山の山頂近くにある山小屋レストランで観察した野鳥です。標高二千一百メートルの高地は野鳥の繁殖には厳しい環境です。それでも夏場を繁殖期としており、数にして五~六羽を数えました。目で追っているときはハヤブサ類かワシタカ類のいずれかの野鳥と推測しましたが、カメラが捕らえた姿を眺めて、クチバシが猛禽類と異なり、ヒタキ類に似た形状をしております。その上に尾羽も長めで、野鳥図鑑をめくりますが、筆者の観察力では野鳥名まで確認できません。カナダの高地に生息する野鳥は限られておりますので、いずれ野鳥先生に相談して判明して貰う事にしましょう。


グランビルアイランド野外ステージ内で餌をねだる若鳥のホシムクドリ

 次に、バンクーバー市観光名所として名高いグランビルアイランドの野外ステージで、観察した野鳥です。野鳥の外形からして、ムクドリの仲間である事はわかりますが、これも野鳥図鑑で確認しますと、ホシムクドリであることが判明しました。観光客のおこぼれ、パンくずやお菓子など残り物をめがけて人手の届く範囲内に入り込もうとします。頭部が薄い茶色の鳥は若鳥で、ツバメの巣立ちを思い出します。人出のある公園、それもレストランや野外ベンチが有りますと、いつの間にやら野鳥が住み着いています。野鳥の数が少ないだけに、どこか人間から可愛がられております。ホシムクドリの細いクチバシで、目に入らないようなパンくずまで、器用に地上から拾い出しています。日本では冬鳥もしくは旅鳥として主に九州南部や沖縄に渡来しており、ムクドリの群中に数羽もしくは単独でいる事が多いと有ります。これからはムクドリ観察時には注意してみましょう。


北米大陸ではポピュラーなカナダガン

 グランビルアイランドには野鳥にエサを与える水辺があり、ここにカモ類とガン類の野鳥が観光客の相手してエサねだりをしております。網や枠が有るわけでもないので、集まる野鳥は郊外どこへも飛び去る事が出来ます。夜になれば常宿のねぐらへ帰るのか、人間に慣れすぎているのが、この水辺の野鳥たちです。注目しましたのはガン類の野鳥で、鳥名は何か?ガンである事はスタイルから確認できますが、ガンを観察する機会は日本でそんなに恵まれせん。カモ類ならいざ知らずです。当てずっぽうでコクガンかなと思いましたが、それにしては体の色合いが複雑です。ネットで調査しますとカナダガンで有る事が判明しました。北米では至ってポピュラーな野鳥です。調査してみますと、カナダガンも激減した一時期があり、その後に国の保護政策が採用されて、現状の如く、どこでも観察出来る個体数まで膨らんだとあります。目立つ野鳥は何かと環境の変化をもろに受けやすいです。野鳥の保護政策が採用されるには、それなりの識者が国内に或いは政府関係者におられるのでしょう。こうして、三種類の野鳥をバードウォッチングしましたが、この気候の良い七、八月を精一杯に羽を伸ばしていると見ました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿