緑の街の水先案内人

都城市で緑の街の水先案内人として移る日々を写真と日記で綴ります。

倫理・民主・科学

2009年06月18日 18時23分41秒 | 外国
6月18日(木) 

台北市で有名なレストランと言えば鼎泰豊(ていたいほん)がまずはナンバーワンか!餃子の仲間かな小籠包(ショウロンポー)という汁をたっぷりと含んだ蒸し料理品で名を成した中華レストラン、今回で三回目の訪問です。しかし、尋ねた店は三回とも異なります。どれが本店なのか支店なのか、多分、三年前に地下に有った店が本店かな?台北市で四店舗ありますからにぎわいのほどが伝わってきます。


台湾台北市中正記念堂

今回出向いた店は忠孝店か、地上一階で店から通りが良く見えます。店内は男女とも若い従業員の働く姿がハキハキして動作も表情も新鮮です。料理の味もシンプルなようで多彩、量も南方人の胃袋を満足させるに充分なものがあります。昼から鼎泰豊(ていたいほん)の店内は一段とにぎやかな雰囲気に包まれています。そう、通り向かいの建物が目に入りますときに不動産仲介業者の目には建築物の耐震構造について議論をすべきではないのかな?そんな思いにとらわれて重要事項説明書の項目が浮かんできます。



華やかなようで古い高層ビルが連なり二百万人を越える台湾の人々が生活する台北市、日本と同じ太平洋プレートの上に乗っかっていますかな!地震もそれなりの頻度で有るのではないの?街並みの風景から関心が起き上がり、素人の現場を見ての感想ですが、都市計画や建築の観点から関係する学会交流は日本と台湾で行われているのでしょうか?日本を取り巻くアジア諸国と。そんな繋がりを連想する鼎泰豊(ていたいほん)で眺めた店内と店外の感想です。



それでは台湾とは今どんなポイントにあるのか?まずは出発点を昨日訪問しました中正記念堂に置いてみます。つまり故蒋介石総統の業績をたたえるメモリアルホール、そこには生前に使われた乗用車を始めとして執務状況や国外元首との記念写真等、一九六〇年代前後の世相が浮かび上がるタイムスリップした現物が展示してあります。なるほど、そこで感じる事とは国を治めるには指導者が必要不可欠な存在かです。



最近、台湾でも政権交代があり、かっての国民党が政権を取ると中正記念堂、つまり蒋介石の巨大な座像前で衛兵が立ち衛兵交替が時間毎に行われるようになったとガイドさんは説明します。約三三万人の英霊を祀る忠烈祠の衛兵交替儀式は台北市観光コースに組み込まれてすっかり有名になりました。こうしてエレベーターを上がり中正記念堂の衛兵交替儀式を待つ間に広大な記念室を眺め回します。天井の高さは如何ほどでしょうか。蒋介石座像がやや小さく見えます。



座像後部壁面に三つのスローガンが説明文付きで表記してあります。初めて目に入った三つのスローガン、まずは右より「倫理」、中央が「民主」、左が「科学」とあります。故蒋介石総統が中国大陸の国共内戦で台湾に転戦して、やがて台湾を統治した基本方針が 「倫理」・「民主」・「科学」と言う事でしょうか?同じ漢字文明圏の人間にはこの三つのスローガン、解りやすく簡明です。当時、国の統治に武力は必要不可欠。なるほど、複雑な政治の世界、国の誕生にヒントを頂いた気分です。


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