ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

夏の北海道野鳥紀行2019 その4 サロベツ本編 シマアオジ ツメナガセキレイ オオジシギ ノビタキ ホオアカ キビタキ ニュウナイスズメ等

2019-06-19 | 北海道
シマアオジ♂ サロベツ原生花園にて

6月19日サロベツ湿原: 利尻島から稚内港へ午後4時15分に到着、すぐにサロベツ原生花園に向かいました。少し日の傾いた原生花園は、さらにエゾカンゾウの花が増えているようです。少し逆光気味でエゾカンゾウに囲まれたホオアカを狙ってみました。
湿原の夕景を見たいところですが、そろそろ服の洗濯もしたいので、まだ明るい午後6時頃には、宿に直行しました。

6月20日サロベツ湿原: 午前4時には起き出し、サロベツ原生花園に向かいます。今日は、いい天気で、どこまでも続く花々の先に利尻山がきれいに見えます。サロベツ原生花園を前景した利尻山の眺めは素晴らしく、本当に気持ちが良いです。
木道のデッキに到着すると先着の方が、5時前に囀っていたよ、とのことで、待っていると5時半頃、さえずりが聞こえてきました。3日前よりは、大きな声です。声のする方を探すといましたいました!かなり遠いですが、シマアオジがはっきり見えます。コバイケイソウの上で囀っていました。
トリミングすると・・・
背中の栗色、お腹の黄色に黒い顔、間違いなくシマアオジ♂成鳥です。さらに拡大するとこんな感じです。
早朝なので、色温度が低く、少々赤っぽくなります。少し、色温度を上げてみるとこんな感じです。
この♂は同じコバイケイソウの上で、20分近くさえずってくれました。
シマアオジに今年もちゃんと会うことができて嬉しい限りです。その1時間後もう一度出てくれました。さらに近くです。
でも、その後はお出ましがなく、翌日には、全く姿が見えませんでした。24日に旭岳でお会いした方のお話で、21日からずっと見えてないとのことで、7月のYBやAPNツアーでも全く見えてないようで、この日の出会いは本当にラッキーでした。サロベツ原生花園には、2012年から2、3年毎に訪れ、今回で5回目ですが、来るたびにシマアオジは個体数が減っているようで、木道から見えにくくなっています。大量捕獲があったという中国での近年の保護の取り組みが功を奏することを願ってやみません。今年が日本で最後のシマアオジにならないでほしいです本当に。
下の写真は、6年前のものですが、その頃はエゾカンゾウの花に止まるところが間近で撮れました。まだ、機材がデジスコなので、どアップの上画質が今ひとつなので、今の機材で撮りたいと思うのですが、もう無理かもしれませんね‥‥(涙)。

シマアオジだけでなく、他の小鳥たちも少なくなっているようですが、オオジシギは健在で、ディスプレイフライトを見せてくれました。
花の中のホオアカをなんとか見つけました。


朝の9時頃にサロベツ原生花園から兜沼に向かいました。大きな兜沼と森、草原、小ぶりな沼など環境が多彩で中々面白い場所です。駐車場からキャンプ場の森に入ると開けたところに、ニュウナイスズメ♂がさえずっていました。
兜沼を見ると、遥か彼方にカンムリカイツブリやマガモ、多分カワアイサ等が見えました。さらに進んで、中沼を覗いてみると、アカエリカイツブリの幼鳥がいましたが、すぐに潜ってしまい、成鳥は姿を見せてくれませんでした。周りの林には、コサメビタキがいました。
キャンプ場に戻ってくるとキビタキが、餌をくわえています。子育てをしているのでしょう。

午後には、場所を変えて、幌延の下サロベツにツメナガセキレイを求めて移動。今日は良い天気なので、前とは違った写真になるだろうとの目論見です。同じポイントに行ってみるとやっぱり同じように現れてくれましたが、回数が今日は少ない。日も強すぎると写真はまた難しいですね。

夕刻近くになり、観光客も少なくなっただろうと期待して、サロベツ原生花園に戻って、木道を歩くと、目の前にホオアカがいました。近すぎて、花がバックになりません。
夕刻には、もはやシマアオジの姿は見えず、ノビタキと遊んで過ごしました。
夕暮れ時が近づき、利尻山の方に日が傾いてきます、朝とは違った景色です。
この日はこれで終了し、宿に戻ってHMさんとシマアオジとの再開を祝して乾杯!

6月21日午前サロベツ原生花園: 今日もシマアオジ!と勇んで30分早く出ましたが、全く出てくれません。

チュウヒが飛んだり、ハイタカが獲物を掴んで飛んできたりと、ひょっとしてハイタカにやられた?!まさかとは思いながら、どうしたことかと悩みながら、ディスプレイフライトのオオジシギを撮りまくりました。羽音が聞こえるでしょうか。
今回は、オオジュリン、ノゴマなどの姿が見えず、ノビタキばっかり花に絡んでくれました。
今回なんとかシマアオジは見えたものの、本当に少ない。他の小鳥たちの数も少なく、サロベツ原生花園はどうなってしまうんでしょう。心配です。
サロベツ原生花園を後にして、ベニヤ原生花園、オムサロ原生花園に移動。次回はそこでの、ベニマシコ、ノゴマ、オオジュリン、シマセンニュウ等をアップする予定です。


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