ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

西表島/石垣島紀行 その3 カンムリワシ ムラサキサギ リュウキュウツバメ オオノスリ マミジロタヒバリ キビタキ 

2018-03-18 | 琉球地方

西表島の海とマングローブ、やはり亜熱帯です。

3月18日西表島で朝を迎え、朝食前に宿を出ると鳥の声で溢れています。聞きなれない一本調子のさえずりに耳をすませます。亜種リュウキュウキビタキと後で教えてもらいました。宿近くの田んぼに出かけるとシロハラクイナがお散歩しています。カンムリワシもいましたが、数少ない虹彩の黒い個体で、宿近くをテリトリーにしているようで、石垣島が地元のガイドMさんによれば、6年以上前からいるとのことです。黒いつぶらな瞳が何とも可愛いです。

朝食後、今日は一日かけて、西表島を回ります。まずは、白浜から、祖納、干立と巡ります。海沿いの休憩所前の電線にリュウキュウツバメがとまっています。


ヒヨドリの一群が出現。渡り鳥の亜種リュウキュウヒヨドリです。沖縄島あたりに渡って行くそうで、留鳥のイシガキヒヨドリに比べて、同じように色黒ですが、胸の茶色味が少ないようです。かわいそうなことに休憩所の窓にバードストライクしてしまい、7羽が死んでしまいました。

ある集落に降り立ち、歩いていると上空に猛禽が飛んでいます。オオノスリです。やはり、ただのノスリより、大きく、精悍に見えます。

小さな森の中で早速覚えたリュウキュウキビタキのさえずりが聞こえます。目を凝らして、探すと、いましたいました。亜種キビタキと違って、喉のオレンジ色がなく、背中の黒みが薄いです。さえずりも随分違い、将来独立種になる可能性があるようです。


浦内地区あたりの芝生にマミジロタヒバリの小群がいました。足の長いすらっとした小鳥です。


飛んでいるカンムリワシがいましたが、全身が白い、若鳥です。成鳥とは別種のように見えます。


島の東部に向かって進むと、多分昨日と同じ田んぼにムラサキサギがいました。日が当たると紫色が何とも言えません。

観光名所の由布島に渡る水牛車を横目に、昼食。水牛小屋の屋根に亜種イシガキシジュウカラがいました。亜種シジュウカラより、随分色黒です。数はそんなに多くないようです。

島を4分の3周して大原地区までやってきました。それまで、道路脇の電柱の上などにカンムリワシがよく止まっていましたが、ガイドのMさんは、ほぼ個体識別ができるそうで、朝から30羽以上カウントされたようです。




本州のアオバトよりは、警戒心が薄いのでしょうか、ズアカアオバトは電線によく止まっていて、割と近くまで寄らせてくれます。

次回は、西表島の18日夕刻から夜。翌朝と移動した石垣島編をアップする予定です。