党大会モードへなかなか切り替われていないなあ(と反省)。
ということで、
日本共産党は1月15~18日、26回目の党大会を開く。
3年ぶり。(2~3年に1度大会を開くと規約で明記)
党大会というのは、日本や世界の有り様を分析、国民の福祉や環境や安全保障にどう対処すべきか、そのために党はどういう政策を掲げ運動するのか、また組織をどう発展させ、選挙をどうたたかうか、人事をどうするか、といった内容を決定する、党の最高意思決定の場だ。合計4日間にわたって会議を行うが、そこまで時間をかけるのは、日本では共産党だけである。というか、その大会に向けた2ヶ月間の討議期間そのものが党大会の一部分だとも言えるわけで、そのくらい徹底的に議論をするわけ。
大会2ヶ月前に発表された決議案に対し、全国の党員は、それぞれが所属する組織で自分の意見を出し合い議論をする。職場や学園や地域に存在する支部という基礎単位で、じいちゃん・ばあちゃん・とうちゃん・かあちゃん・ねえちゃん・にいちゃん達が、議論する。
そして、討論に参加する条件がない党員や、言い足りないことや全国の討論でぜひ方針に反映させてほしい事項がある場合は、大会前に発行される予定の「大会決議案への意見集」への掲載を申し出て、定められた締め切り期限までに意見(原稿)を党中央へメールなどで送るわけである。これは全党員に保障され、誹謗中傷の類(たぐい)以外は掲載されることになっている。今回は12月7日に閉め切られた。(私は出しそびれたクチだ)
3年前の党大会決議案への意見集を、私は保存していた。
そこでは130数名が意見を出している。
普通の新聞の1冊分ほどのページが全部文字で埋まっているというシロモノで、真面目に読むだけでも3晩くらい必要かもしれぬ。(それでも過去の党大会からみて分量は大幅に減っていて、もっと討論を保障せよとの熱い意見も掲載されている。私もそう感じる。以前は冊子になって何冊も出ていたし、期間ももっと長かった)
日本共産党っていうのは、「とにかく意見は何でも言ってくれてかまわない、それが党員の権利だからね。反対意見を言ったことで排除はされないから安心してね」というのが基本原則で、これまでも党大会前にはこうした意見集を必ず出し、党内討論の促進材料としている。
その内容は非常に刺激的である。
議案に対する修正案や文言追加などは専門分野で活動しているような党員から説得力ある提案がたくさん寄せられている。実践の中でつまずきあるいは打開して得られた確信をもった人々もまた、方針をより正確に肉付けしようと必死に提案する。
一方、全面的に反対だとか、社会主義の目標ははずせとか、新聞増やせという前に党勢の長期後退の分析が甘すぎやしないかそれができなきゃ増やしてもすぐ減るだけだとか、それでも増やせというのは精神主義だとか、選挙に負け続けて責任とらない執行部はありえんとか、かなり多様で奥深い。それらはすべて、真剣に書かれたものである。強調したいのは、情勢分析や方針への、批判をふくむ自由な討論の保障は、政党や組織の生命線であるという事。
翻って、他の政党はどうか?
ご存知の通り、数時間のシャンシャン大会で終わる。
関心事は、誰がトップになるか、だけ。
特に最近は、「分裂、結成、誰とくっ付きくっ付かない、あいつとこいつは仲が悪い、政策?そりゃ後からでいい、既得権益補助金(政党助成金)のためとにかく大晦日まで間に合わせろ」的な人々のドタバタ劇で、もう辟易している。
なので、逆にあれだけ徹底的に議論する共産党って頭が変なんじゃない?と思えてくるくらいだ。
日本共産党の党員の方は、この討論集をぜひ手に取って自分の頭をぐちゃぐちゃに一度かき回してみるのがいいと思う。
一般に、時代が劇的に変革していくような時期にあっては、会社でも社会運動団体でも、どこでも組織に大きな変革・刷新が求められるものだ。従来のやり方ではなかなか対処できないという問題が相当生まれているだろう。
そういう時にこそ、自分には古い古い思考が染み付いているという前提をたてた上で、思い込みや思い入れといった感情を一旦排し、物事を批判的にとらえていく立場で臨むことが必要だと思う。そうやって、自らの力で考え生み出すという作業に構成員一人一人が挑戦していくようになることが、組織を変革させていく巨大な力になっていくはずだと私は常々思っている。
さて、もったいないなと思うのは、1月の党大会まで、そう時間がないという事。
秘密保護法をめぐる情勢の盛り上がりもあって国会内外のたたかいが激しく、しかも師走で多忙ということもあり、討論をふかめていく時間が足りない(ような感じ)。
そんな事を考えると、ネットで双方向型云々と叫ぶ時代なのに有料の紙媒体だけは如何ともしがたい。私なんかは年末年始の多忙の折、スマホ・タブレットで、トイレに座って意見集を読みたいと思うのである。というか、もうすでに、党HPで議論を完全オープン情報にしてどうぞ国民のみなさまわが党はこうやってカンカンガクガクやってるんですよ実は、ご意見あればどうぞどうぞ的な時代に入っちゃってるし、前回の討論集を見ても、別に外に漏れて困る内容なんてぜんぜんないし。どうなんだろ。
国会議員だけの、地方組織も党員もほとんど無しというハリボテ政党とは違って、日本共産党は、全国津々浦々に基礎単位の支部をもち、そこでの実践を踏まえた中身ある提案をガンガン出せる党なのだ。党大会にむけ意見がリアルに交わされ深められていくその討論の様子を、多くの国民に知ってもらうことはとても大事だろう。あの中国のような自由も民主主義もない、トップが全てを決めるみたいなそんな暗いイメージが実際にあって、それでどれだけ日本共産党が損してきたか。
あれ?「日本の」共産党ぜんぜん違うじゃん。と言われるには、フルオープンの議論は必ず大きな武器の一つになるはずだ。
(20131212・FBをコピペ)
ということで、
日本共産党は1月15~18日、26回目の党大会を開く。
3年ぶり。(2~3年に1度大会を開くと規約で明記)
党大会というのは、日本や世界の有り様を分析、国民の福祉や環境や安全保障にどう対処すべきか、そのために党はどういう政策を掲げ運動するのか、また組織をどう発展させ、選挙をどうたたかうか、人事をどうするか、といった内容を決定する、党の最高意思決定の場だ。合計4日間にわたって会議を行うが、そこまで時間をかけるのは、日本では共産党だけである。というか、その大会に向けた2ヶ月間の討議期間そのものが党大会の一部分だとも言えるわけで、そのくらい徹底的に議論をするわけ。
大会2ヶ月前に発表された決議案に対し、全国の党員は、それぞれが所属する組織で自分の意見を出し合い議論をする。職場や学園や地域に存在する支部という基礎単位で、じいちゃん・ばあちゃん・とうちゃん・かあちゃん・ねえちゃん・にいちゃん達が、議論する。
そして、討論に参加する条件がない党員や、言い足りないことや全国の討論でぜひ方針に反映させてほしい事項がある場合は、大会前に発行される予定の「大会決議案への意見集」への掲載を申し出て、定められた締め切り期限までに意見(原稿)を党中央へメールなどで送るわけである。これは全党員に保障され、誹謗中傷の類(たぐい)以外は掲載されることになっている。今回は12月7日に閉め切られた。(私は出しそびれたクチだ)
3年前の党大会決議案への意見集を、私は保存していた。
そこでは130数名が意見を出している。
普通の新聞の1冊分ほどのページが全部文字で埋まっているというシロモノで、真面目に読むだけでも3晩くらい必要かもしれぬ。(それでも過去の党大会からみて分量は大幅に減っていて、もっと討論を保障せよとの熱い意見も掲載されている。私もそう感じる。以前は冊子になって何冊も出ていたし、期間ももっと長かった)
日本共産党っていうのは、「とにかく意見は何でも言ってくれてかまわない、それが党員の権利だからね。反対意見を言ったことで排除はされないから安心してね」というのが基本原則で、これまでも党大会前にはこうした意見集を必ず出し、党内討論の促進材料としている。
その内容は非常に刺激的である。
議案に対する修正案や文言追加などは専門分野で活動しているような党員から説得力ある提案がたくさん寄せられている。実践の中でつまずきあるいは打開して得られた確信をもった人々もまた、方針をより正確に肉付けしようと必死に提案する。
一方、全面的に反対だとか、社会主義の目標ははずせとか、新聞増やせという前に党勢の長期後退の分析が甘すぎやしないかそれができなきゃ増やしてもすぐ減るだけだとか、それでも増やせというのは精神主義だとか、選挙に負け続けて責任とらない執行部はありえんとか、かなり多様で奥深い。それらはすべて、真剣に書かれたものである。強調したいのは、情勢分析や方針への、批判をふくむ自由な討論の保障は、政党や組織の生命線であるという事。
翻って、他の政党はどうか?
ご存知の通り、数時間のシャンシャン大会で終わる。
関心事は、誰がトップになるか、だけ。
特に最近は、「分裂、結成、誰とくっ付きくっ付かない、あいつとこいつは仲が悪い、政策?そりゃ後からでいい、既得権益補助金(政党助成金)のためとにかく大晦日まで間に合わせろ」的な人々のドタバタ劇で、もう辟易している。
なので、逆にあれだけ徹底的に議論する共産党って頭が変なんじゃない?と思えてくるくらいだ。
日本共産党の党員の方は、この討論集をぜひ手に取って自分の頭をぐちゃぐちゃに一度かき回してみるのがいいと思う。
一般に、時代が劇的に変革していくような時期にあっては、会社でも社会運動団体でも、どこでも組織に大きな変革・刷新が求められるものだ。従来のやり方ではなかなか対処できないという問題が相当生まれているだろう。
そういう時にこそ、自分には古い古い思考が染み付いているという前提をたてた上で、思い込みや思い入れといった感情を一旦排し、物事を批判的にとらえていく立場で臨むことが必要だと思う。そうやって、自らの力で考え生み出すという作業に構成員一人一人が挑戦していくようになることが、組織を変革させていく巨大な力になっていくはずだと私は常々思っている。
さて、もったいないなと思うのは、1月の党大会まで、そう時間がないという事。
秘密保護法をめぐる情勢の盛り上がりもあって国会内外のたたかいが激しく、しかも師走で多忙ということもあり、討論をふかめていく時間が足りない(ような感じ)。
そんな事を考えると、ネットで双方向型云々と叫ぶ時代なのに有料の紙媒体だけは如何ともしがたい。私なんかは年末年始の多忙の折、スマホ・タブレットで、トイレに座って意見集を読みたいと思うのである。というか、もうすでに、党HPで議論を完全オープン情報にしてどうぞ国民のみなさまわが党はこうやってカンカンガクガクやってるんですよ実は、ご意見あればどうぞどうぞ的な時代に入っちゃってるし、前回の討論集を見ても、別に外に漏れて困る内容なんてぜんぜんないし。どうなんだろ。
国会議員だけの、地方組織も党員もほとんど無しというハリボテ政党とは違って、日本共産党は、全国津々浦々に基礎単位の支部をもち、そこでの実践を踏まえた中身ある提案をガンガン出せる党なのだ。党大会にむけ意見がリアルに交わされ深められていくその討論の様子を、多くの国民に知ってもらうことはとても大事だろう。あの中国のような自由も民主主義もない、トップが全てを決めるみたいなそんな暗いイメージが実際にあって、それでどれだけ日本共産党が損してきたか。
あれ?「日本の」共産党ぜんぜん違うじゃん。と言われるには、フルオープンの議論は必ず大きな武器の一つになるはずだ。
(20131212・FBをコピペ)
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