旧・坂本ひろし活動日誌(2005~2014.8)

日本共産党・坂本ひろしの活動や日々のつぶやきを掲載。OCNブログ人サービス停止に伴いgooブログに記録。

国民新党にやられたということか

2005-09-18 00:00:30 | 政治がわからない!講座

 本文に関係ありませんが、写真は17日の満月です。コンパクトデジカメですので、はっきりいって映りは悪いです。
P1010670-1

 開票立会人をされた方いわく、「投票用紙には『自民党』を消して『国民新党』に書き換えた票が少なからずあった」とのことです。今回保守分裂選挙となった3区では、どこに入れていいか分からないという迷いが投票所まで引きずったようです。

 特に綿貫氏本人が「綿貫教」と表現するほど信者が多い南砺・砺波方面では大変な混乱となったようです。
 当初、この地域の自民党組織は党本部に反して小選挙区は綿貫氏へ、比例は自民党へという方針をとっていたということでした。しかし、選挙後半になると「比例も国民新党へ」という流れが強まっていったようです。
 ある方は、「何十年も自民党に入れてきてよ、それで突然国民新党だといわれても、どうすりゃいいがよ」と不満げに語っていました。

 綿貫氏支持を貫くために自民党を離党された方も多数おられたようです。それは賢明な判断だと思います。今後綿貫氏が政界から引退されたり、自民党に復党されたりしたら、綿貫氏支援者のみなさんはどうされるのでしょうか。翻弄され続ける、自民党支持者・党員です。

 さて、その国民新党は比例代表北陸信越ブロック(5県)で30万票、1議席獲得。一方共産党はわずかに7000余票少なく議席に届かなかったのです。

 その30万票の3分の1が富山県内(約11万票)、しかもそのうち3区では約65000票も獲っているのです。綿貫陣営の実力は恐るべし。まさかこんなにとるとは、というのが正直な感想です。

 逆に共産党は、比例での国民新党(綿貫陣営)の力を過小評価していた部分もあったのではないかと思います。綿貫氏は、保守層をはじめ有権者の中に広く存在する「小泉の強権的な政治手法に対しての反発」気分をとらえて、「議会制民主主義の破壊者=小泉に対抗できるのは綿貫と国民新党だ」という論陣を徹底したのです。共産党としては、小泉自民党や民主党への批判と同時に、綿貫氏が「小泉流の郵政民営化は反対だが、民営化自体は賛成している」、「郵政問題以外はすべて小泉改革路線には賛成だ」という本質を告発していく努力が弱かったのではないかと思うのです。

 今後の政治と国民生活を大きく左右する国会議員を選ぶはずの選挙が、ワイドショー化で「刺客」「マドンナ候補」「ホリエモン」のバカ騒ぎだけが目立ち、さらに小泉首相のワンフレーズ戦略をマスコミが無批判に流し続けるなど、本質論議がおざなりにされました。
 各党の政策論戦が縦横になされ、国民がじっくりと見極められる環境をつくるには、解散からわずか1ヶ月という期間では短すぎたのかもしれません。


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