旧・坂本ひろし活動日誌(2005~2014.8)

日本共産党・坂本ひろしの活動や日々のつぶやきを掲載。OCNブログ人サービス停止に伴いgooブログに記録。

子ども医療費無料化拡大は、県の姿勢次第

2010-12-27 22:05:00 | 活動報告

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 毎年この時期、党県委員会は、来年度予算編成にあたっての要望書を知事あてに提出、懇談しています。今回、私も参加しました。

 要望は98項目、そのうち重要度、緊急性の高いものについては重点項目とし、内容について踏み込んで意見交換も行いました。

 TPP反対を国に働きかけること、乳幼児医療費の助成対象年齢の引き上げ、小学校3~4年生の少人数学級の実現、富山の木で家づくりモデル事業の継続、住宅リフォーム助成制度の実施などなど。

 私は1点、子どもの医療費無料化を、ぜひ県として力を入れて欲しいと訴え。

 射水市は今年度から中学三年まで医療費が無料化され大変喜ばれている、近隣市の方々からは市によって有料・無料があるのは困るといった声がある、県内どこでも子どもは安心して病院に行けるという県であることが元気な富山県をつくることになる、といった趣旨で話ました。

 実際に、「射水はいいなあ~」という声を良く聞きます。私は内心、「射水市民でよかった~」と思います。また、高岡や砺波などの子育て世代が射水で家を建てるという人が少なくないのも、医療費助成が目玉になって「子育てしやすい地域」になっていることは間違い無いと思います。やはり、全県下に広げたいなと思います。

 この問題の現状はというと、「県は予算を少しはつけますが、あとは各市でお好きなようにしてください」って感じでしょうか。
 これを、「県は年齢引き上げのために予算をさらに付けました。だから市でも予算をしっかりつけて頑張って下さい」という姿勢へ切り替えれば、おそらく県内全市で無料化の年齢引き上げは間違い無く進むでしょうね。だって、子育て世代の要望は想像以上に大きいのですから。

 石井知事はもの静かな話し方なのですが、要望に対しては、よくまとめられている無難な答弁という感じで、「のれんに腕押し」的な印象でした。

【参考】日本共産党富山県委員会「2011年富山県予算編成にあたっての要望書」

うち、以下に重点項目のみ記載

1.後期高齢者医療制度を直ちに廃止し、元の高齢者医療制度にもどすとともに、高齢者医療費の「別枠」化や70歳から74歳の医療費負担の引き上げ、国保の「広域化」などをやめるよう国に働きかけられたい。

2.TPP(環太平洋包括経済連携協定)に参加しないよう、国に働きかけられたい。

3.障害者自立支援法にもとづく低所得者の自立支援医療を無料にするよう、国に働きかけられたい。

4.乳幼児医療費助成は、県として通院・入院とも未就学児まで対象を引き上げ、市町村がいっそう対象を引き上げられるようにされたい。

5.子宮頸がん予防ワクチンは、県内自治体で早期に無料になるよう働きかけるとともに、恒常的な財政措置を国に求められたい。

6.富山市に児童相談所の早期開設を働きかけるとともに、県児童相談所の児童福祉司および児童心理司もさらに増員されたい。

7.県単独で小学校3・4年生における35人以下学級の先行実施を行われたい。

8.再編でなくなる5つの県立高校の最後の学年が十分な教育を受けられるよう、特別な支援を行われたい。

9.県立学校の図書館司書を正規職員として配置されたい。

10.小学校の学級担任は、正規職員で配置されたい。

11.小中学校の図書館、保健室、普通教室へのクーラー設置促進のため、県が何らかの支援を行われたい。

12.中小企業憲章の精神をいかし、富山県中小企業振興条例を制定されたい。

13.県内建設業者の仕事確保のため、住宅リフォーム助成制度を県単独に実施されたい。

14.「とやまの木で家づくりモデル事業」を新年度も継続されたい。

15.民間住宅の耐震補強促進のため、精密耐震診断の実施にも何らかの支援を行われたい。

16.県農業技術普及指導員の増員と、体制強化をはかられたい。

17.非正規労働者等総合相談支援センターの巡回指導を充実させるとともに、高岡市でも開設されたい。

18.緊急生活福祉金の貸し付けが急を要する場合は、即日貸し付けが可能となるようにされたい。

19.西部水道供給単価と協定水量を可能な限り引き下げ、関係自治体の水道料金引き下げを働きかけられたい。

20.中島閘門以北の富岩運河・住友運河周辺の整備のあり方について、周辺住民や富山市なども参加して議論する「検討委員会」を設置し、整備促進をはかられたい。

21.新幹線開業後の北陸本線の経営に、JRが責任をもって参画できるよう国に強く働きかけられたい。