旧・坂本ひろし活動日誌(2005~2014.8)

日本共産党・坂本ひろしの活動や日々のつぶやきを掲載。OCNブログ人サービス停止に伴いgooブログに記録。

高岡で、支部主催の党を語る会にお邪魔

2006-10-16 18:56:41 | 政治がわからない!講座

 13日夜、高岡のある南星第一支部主催で行われた「党を語る会」へ参加してきました。

 金平直巳高岡市議会議員と私が最初にお話をして、参加者との懇談となりました。

 まず、北朝鮮の核実験にからんで、この問題で国際社会が一致結束し、かつ、北朝鮮に対して力でなく話合いによる解決をめざして、取り組みが進んでいることについて非常に大事なことだと前置き。時間が限られていたので、日本の政治と社会の異常な三つの側面…①過去の侵略戦争への無反省、②アメリカ言いなりの政治、③大企業中心の政治、のうち③に絞って話しました。

 57ヶ月も景気回復局面が続いて、戦後最長だといわれた「いざなぎ景気」と並んだと政府は自慢しているようです。景気の底をついたまま這い上がれない状態が57ヶ月=4年9ヶ月も続いているって、これは喜んでいる場合じゃないですよね。「景気回復」なんて表現する事自体、間違っていると思うのですが。

 「いざなぎ」のときは、企業収益も上がったけども、勤労者の所得も上がっていたそうですよ。
 いまは、大企業の利益はバブルの時期の1・6倍にも膨れ上がっているんですが、調べてみると労働者(民間企業)の所得は、8年連続で下がり続けているというのです。数字が示しているように、「いざなぎ」とはまるっきり違う状態ですね。

 ちょうどこの日の午前、NHKの国会中継で市田書記局長参院予算委員会質問をしており、派遣・請負労働者の激増、ワーキングプアの問題について、構造改革ですすめてきた規制緩和によってもたらされたものだと追及していました。
 それらを紹介し、正社員をどんどん減らし、パート・アルバイト、派遣、請負など非正規雇用を増やし続けてきた日本の社会のあり方の問題点を指摘しました。働くもの、国民の犠牲によって大企業が莫大な利益をむさぼっている。まさに、働くものを守るルールが破壊されている。市田さんは、年収300万円以下の人が1600万人もいて、そのうち8割の人が150万円以下だということを紹介されていましたが、これにも驚きます。こんなやり方で、若い人たちが働きがいを感じ、また、結婚・出産なんて、考えられません。

 さらに問題なことは、税金や社会保障の制度が本来の役目を果たしていないことです。本来、企業やお金を持っている者がきちんと負担し、そのお金が低所得層に再分配されるという仕組みなのに、その機能がどんどん失われています。

 一方で大企業が働くものからしぼりとって、一方で、国が庶民から税を取り立てる、そんな姿になっているのではないでしょうか。

 税金の取り方一つをとってみても、大企業減税を続けた結果、以前に比べ国に入ってくる法人税額がだいたい9兆円ほど減っている。財政が大変だ大変だ、消費税増税しかないと騒いでいますが、手厚い大企業むけ減税をやめて元に戻すだけでそういう規模の税収を生み出せるということです。 

 やっぱり、こうした社会や政治のあり方にきっちりと目をむけて、国民が選挙でしっかりと審判するということが大事です。次の参院選で、政治を大本から変える共産党が前進するなら、大きな展望が開けます。現在の9議席が10議席以上になれば、国会での発言の機会がグッと増えるし、排除されている党首討論にも参加できる。そういうたたかいとして、来年の参院選やそれに先立つ県議選で、みなさんの力をお貸しいただきたい。

 こんな感じの話でした。

 交流では、みなさんが日ごろお感じになっていることが次々出されました。

 木津校下には児童公園がないから、一つくらいあってもいいはすだが。他の地域なら子育て・育児中の若いお母さんが公園で子どもをあやしている姿を見るのに・・・。

 子ども見守り隊のボランティアに、そろいのジャンパーとか帽子など支給されないのだろうか。

 高岡駅の再開発に100億円単位の金を投入するって、「橋上駅化」するって、もっと違うところに金を回せないの。駅が砺波駅みたい2階になったら、あがったり降りたり、大変で、駅から遠ざかってしまうちゃ。

 北陸新幹線で新高岡駅ができたとして、本当に新幹線が高岡駅に止まってくれるの?金沢→(高岡す通り)→富山→・・・ってことないのでしょうか。

 おとぎの森公園で、犬を放し飼いにして犬のフンだらけ。何とかならんもんかの?

 高岡銅器や漆器などの後継者問題は深刻。かつては、うちの仕事が減るなんてまったく考えたことはなかった。今は、前の何分の1しか仕事がない。
 これには、以前、金平議員が議会で提案して、高岡漆器を学校給食のトレイに活用したという経験が紹介されました。学校でお湯による洗浄に耐えられるような工夫をするために大変な努力が重ねられ出来上がったということでした。行政サイドが、地場産業を守るというメッセージを発信することも大事だと話されました。

 などなど、身近な、それも市民のくらしに直結する話ばかり。こういう話合いがもてるというのは本当に貴重ですね、という声も寄せられました。

 党として、支部のまわりの住民のみなさんと、率直に語り合う場所を無数に作り出せば、必ず党への信頼を得て、選挙での大きな力にもなっていくなと感じる集会となりました。