白黒一家

ネコ暮らし

weezer/ピンカートン

2009-04-28 17:32:42 | ロック
月も出ない曇りの夜にまた再び出会う

このアルバムに初めて出会った時は、既に歩き始め足取りの重い、数歩。
行くべき道に光が当たった時で、断固たる決意で行く事は決めたけれど
後ろ髪引かれる切ない想いで、振り返らない事でいっぱいいっぱい。
そんな毎日を送っていた。

あれから数年、あの頃に受けた影響は今でも大きく。
それでも忘れていた存在、WEEZER。

現在、何が好きなのか・何を求めているのか判らないまま、
音楽を手放しにしそうになり、それが怖くて色んなものを聞き
過去に口ずさんだメロディーさえも片っ端から探し・・・
それでも忘れていたWEEZER。(笑)

THEアメリカンって事だけで、若干、血の気は引く訳。(個人的に)
それでも素晴らしいモノは素晴らしいと心の底から想うのです。
きっと、チャラチャラした日本のメロコアに一番影響を与えたのは
間違いなくこのバンドな訳で。
つまらないところばかりをはしょって出来た日本のメロコアブーム。
ちゃんと影響を受けて欲しいところは違うところにあったのに。

WEEZERは、メロディーセンスは抜群で、ポップだけど音は重くて。
あくまでバンドとしての音がしっかり出てて
ドラマーだったりベースだったり、リズムは確固たるリズム隊で、
上に乗っかるギターの音さえもリズム隊かと想う位、重くていい。
ボーカルの声は、時々切なく、胸をえぐられたようなそんな想い。

ビートルズと同じじゃないかって
結局は新しいものをつくり出せないんじゃないかって
邪悪な自分がいつも嘆いているけれど
WEZERに関しては、はっきりそうじゃないと断言出来るし
間奏で見せる演奏はメロディーは、WEEZERだとこれこそそうだと言える。

こんな切ないメロディーなら、いつも恋を唄っていてもいいんじゃないか。
ハンパな恋の歌じゃないのも判ってる。
恋とか愛とかじゃないのもわかってる。
それが自分の心の葛藤を唄ってることも。


あの頃ドライブでWEEZERを聞き、ほんのさっきまでノリノリだったのに
突然、切なくなって涙が出るって事がよくあった。
どこで泣いたらいいのかわからず、何も無かったようにトイレに駆け込み
トイレでそっと号泣して顔を洗ってまた笑ってた。
心の琴線が切ないメロディーと歌声に触発される。

昨日は曇っていてよかった。
月の出ているようなロマンチックじゃなくても
そんな大きな事じゃなくても普通の日がごくありふれた毎日が
こうあって欲しいと思う毎日です。

Weezer - The Good Life


<残念な事にCD音源のPVは埋め込み禁止です。なのでJAPAN公演の時のでも。>


Weezer in Japan - The Good Life





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