白黒一家

ネコ暮らし

ちょっと淋しく思うこと

2009-05-07 05:53:21 | 徒然てヒグラシ
秋葉原って街が変わった。
この街は、少なからず上京して一番お世話になった街で
行けば必ず、空気が汚れているのか帰ってきたら咳き込んで風邪気味。
仕事帰りにちょっと秋葉原まで行ってくるなんて言うと
決まって怖くないの?って聞かれたが何が怖いものがあるもんか。
私には、用事も無いのにぶらぶら人が集まる渋谷の方がよっぽど怖い。

「オタク」って呼ばれる人種が怖がられてるのか
気持ち悪がられているのか・・・恐らく両方なんだろうけど、
慣れたらどうって事もない。ちょっと人よりモノが好きなマニアなだけだ。
とにかく、あの街の住人は自分達がオタクだって事を知ってるし
見てくれが悪い事も承知している。
少しでも、自分を小奇麗に見せようとして間違う事が多い。
汗の匂いなのかなんなのかわからない匂いもたまにするけど、
女子特有の香水臭くて頭痛がするようなそういう感覚はまるで無い。

私の好きな友人の一人にまぁ、「オタク」がいる。
30代後半、男、独身、両親と実家住まい。
180はある身長に100キロはあるだろう巨漢、色白。
いつもポロシャツと綿パン。ちょっと変人だと思われる理屈好き。
だけどまっすぐ。よーく人を観てる。
嫌いな人には話しかけもしないけれど、毒づいたりもしない。
大人な対応が取れる。人を傷つけるような悪口を言うよりよっぽどいい。
判らない事を聞いたら、判るまで詳しく話をしてくれる。
知らない私を馬鹿にしたりせずに、説明をちゃんとしてくれる。
そしてちょっとしたシャレを言う。そこがかわいらしい。
捨て猫を捕獲しては育て、捨て猫を拾うって行為が
自分のキャラじゃないと思っているのか「世間に媚を売るのです」と
言っちゃう照れ屋さん。
自分の世間の狭さも充分に理解されているが、
コンプレックスも沢山持ってらっしゃるはずだが、
それを補おうと自分に出来る協力は惜しまずに頑張ってる。
あぁ、この人はちゃんとしてると会う度に思うのです。

さて秋葉原という街が好きな理由は、活気があるから。
街の活気がある。
一人一人が、理由も無くぶらつくって事が少なく
何かを目指して探して動いている。
目が輝いてる。
だから、好きだ。
アマチュア無線だったり、パソコンパーツだったり。フィギアだったり。
輝いた目で捜し求めている。

ただ、ここ数年。
秋葉原も変わってしまった。
メイド喫茶が出来はじめてからかな。
よー判らん萌系女子がうろつくようになり・・・
市民権を得た中途半端な女子がいっぱい。
少し前までは、完全にコスプレ衣装の気合の入ったアニメキャラの
女子だけが歩いていたのになー。
また、小奇麗になりすぎた。
オシャレーなカフェが多発し、ショッピングモールみたいになって
老舗の配線だらけのお店がより一層小さく見える。
さみしかー。(涙)
のりちゃんの大好きな中野のBWもなんだか変わりつつあるらしい。
淋しいもんですな。

先日、久し振りに秋葉原を訪れた。
不況も手伝ってか、活気溢れる街がさびれているように思えた。
オタクの目が死んでいる。
輝く目が戻ればいいな。


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