Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

昭和のキングギドラ その6

2012年07月18日 | 羽沢組的怪獣見聞録


6 総進撃キングギドラ

 3回目の登場となったのは『怪獣総進撃』。キラアク星人の手先として、形状にも変化が見られたキングギドラです。

ある意味新しく作られたと言えるキングギドラ
 3年ぶりに登場したキングギドラ。造形的には『怪獣大戦争』と違いが多々あるのですが、新規造形説と流用・改修説と2つあってどれを信じていいのか弊社では不明なままです。
 仮に流用・改修説だとすれば違いが多すぎるので、改修部分はかなり多くあったと言えます。もしそうならボディの真に当たる部分だけが流用で、細部から表面のウロコは新たに作られたと言えるでしょう。

 形状的に『怪獣大戦争』より『三大怪獣~』に近い感じになっていますので、頭部はおそらく元型から作り直されたと言える造形です。もし流用・改修であれば、腫れた感じの顔の表面だった所をかなり圧縮した作り直しをしたと言えるでしょう。ただ、細部のモールドは初代程複雑ではないようですので、写真や映像でも造形がわかりやすくなっています。
 全身のフォルムでの違いは脚の付け根。股の部分が前2作に比べて広がっています。ですからややガニ股ぎみに見えがち。見比べてみるとかなりわかりやすい違いです。内股ぎみの方がイメージとして強いキングギドラなので、多少の違和感は感じてしまいます。
 一番の大きな違いは翼です。翼そのものは完全に新規造形です。全体の形状も違うし、付け根の部分はかなり太めに造形され、ウロコもつきました。前2作は羽の部分は布だったのですが、このときからビニールになっています。ですから雰囲気がまるで違うものになっています。
 ちなみに昭和4作のキングギドラの中で、最もVSシリーズのキングギドラの翼に近いのがこの時のものです。

 操演のミニサイズの飛行タイプは明らかにフォルムや翼の形が違う事から、新たに作られていると考えられます。

 全身の色ですが、同じ金色でもこの時の色はだいぶ明るくなりました。使用している塗料の影響なのか、あえて明るめの金に意図的にしたのかはわかりませんが、撮影時のライティングのせいだけではないと思います。全身の色としてもVSキングギドラがこれに一番近い金色と言えるかもしれません。
 また、造形とは違いますが引力光線の表現も前2作とは違うものになっています。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする