Part.1 シチュエーション
今日から7月1日発売予定の「決戦ゴジラ 出現バージョン」の詳細、こだわった所をお知らせ致します。購入の際のご参考にしていただければ幸いです。
■実は珍しいゴジラの出現シーン
これまでGメモリーズセレクションでは、いくつかのゴジラの出現シーンをイメージした商品を発売してきましたが、『三大怪獣 地球最大の決戦』でのゴジラの出現シーンをすぐに思い出される方はどれぐらいいるでしょうか。
この作品はキングギドラのデビューとして有名なのですが、その出現シーンはあまりにも強烈で見ていたファンを興奮させたのは言う間でもありません。そのためか、この作品においてのゴジラ、ラドン、モスラ幼虫のファーストシーンを覚えている方は、キングギドラに比べて少ないのではないかと想像されます。ある意味、4怪獣の中でストーリー的にはキングギドラが主役的とも言えますので、仕方のない事かもしれません。
今回の商品は劇中におけるゴジラの登場シーンをイメージしたカラーバリエーションです。
忘れていた方もいらっしゃるかもしれないと思い、思い出していただきたく5月25日～6月1日にイメージ画像を作って掲載したのですが、この作品でのゴジラの登場シーンは夜の海からでした。
日本を訪れたインファント島の小美人が帰る予定だった客船に金星人を名乗る女性が現れ「出航してはならない」と予言。しかしその警告を無視して客船は出港します。その夜、船に向かってくるクジラの大群。その後ろ、暗闇の海面からいきなり姿を現したのはゴジラ!! クジラを追って現れたゴジラは客船に熱線を浴びせて炎上させました。その後、ゴジラは港に上陸し、夜の町を破壊して進撃を開始します。
シーンの秒数としてはわずかではありますが、実はゴジラ映画の中でも珍しいシーンでもあるのです。
夜の海でゴジラはクジラを追ってたまたま客船に出くわしたように劇中では見えます。ゴジラがこうしてクジラを追うというシチュエーションは、後の全てのゴジラ映画も含めてもこの作品のこのシーンだけなのです。補食のためにそうしていたのか、偶然ゴジラからクジラが逃げていただけなのかというのは定かではありませんが、こういった表現はゴジラ映画ではまれである事がわかります。
ゴジラの生態や特徴等の設定は作品ごとに考えられているので、ストーリー的にリンクする場合があっても、ゴジラの生態や設定そのものが一致しない場合があります。ですからゴジラのこういったシーンは珍しいと言わざるを得ないのです。
余談ですが、この作品の中のゴジラの出現シーンを表記、掲載した本は多いとは言えないのですが、古いムック等ではクジラではなくイルカと表記されていたり、それらを食べるためにゴジラが追いかけたという暫定表現をしているものがありますが、映画の設定ではあくまで「クジラを追うゴジラ」以外の詳細を明記していないのが事実のようです。
そういう意味でもぜひテーマ的に作っておきたいゴジラのカラーバリエーションとして企画したのが今回の「出現バージョン」です。
