Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その237

2011年06月09日 | 制作裏話


Part.1 企画意図

 今日から「ギドゴジ 電撃拘束バージョン」の制作裏話、企画意図からです。

■物語クライマックスのゴジラ
 昨日まで書いてきた「ギドラ撃退バージョン」同様、「ギドゴジ」のシチュエーションカラーとして企画したのが「電撃拘束(こうそく)バージョン」です。メカキングギドラとの戦いの中でも後半部分、物語のクライマックスなのでシチュエーションのバリエーションとしては比較的企画しやすいと言えます。
 メカキングギドラから発射された「ゴジラ捕獲装置」に捕われて動きを封じられたゴジラは、ワイヤーから強力な電流が流れ、白い火花とともに青白い発光がありました。物語のシチュエーションとしてもそうですが、これらの光や電流の表現を使用したカラーリングとしても商品化に向いているシーンと考えていたものです。
 先日書きましたように、『ゴジラVSキングギドラ』はストーリーの展開としてもキャラクターの豊富さでも多彩なシーンが多い作品です。その中でのゴジラのシーンも、秒数こそ少ないものもありますがいろいろな面が見られている作品です。
 メカになったキングギドラは、設定的には改造でありながらも未来のテクノロジーで作られた、これまでのファンがよく知っている怪獣キングギドラとは全く別の怪獣として存在した訳です。ゴジラの動きや攻撃を封じるためのこれらの武器や攻撃は従来にはなかったパターンです。このクライマックスのシーンはそういう意味では、強く印象が残っていますし、「ギジゴジ」の表現としても当然あっていいカラーバリエーションとして考えました。

 この「電撃拘束バージョン」は、「ギドラ撃退バージョン」と同時発売でしたが、当初はそれぞれ別の時期に発売しようと企画していたものです。ですからこの時期に「ギドゴジ」の新規カラーを発売しようと検討していた所、当然発売は1パターンのものでと考えていました。
 明日以降に書きますが、モールこそ違えど、成型色、ラメ等の色を検討した時に一番ベストだと思った配色が、たまたま「電撃拘束バージョン」と「ギドラ撃退バージョン」が同じものでした。ならばこの際一緒に作ってしまおうと判断して同時発売にした訳です。

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