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有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

モスラ幼虫のこだわり その5

2010年06月02日 | 新作商品情報
<img src="https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/11/35a88bcc6ae61fe05d6e8d8962b9b924.jpg" border="0">

<span style="font-weight:bold"><span style="color:red"><span style="font-size:150%;line-height:110%">PART5.造形のこだわり(3)</span></span></span>

<span style="font-weight:bold"> 今日は双子「モスラ幼虫」の造形の違いについてのこだわりを書きます。特に大きな違いは、顔と頭部ですので、そこを中心に紹介致します。</span>

<img src="https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/c0/a22e58228dd58d71181f66f4773d85fa.jpg" border="0">
<span style="color:blue"><span style="font-size:70%">▲形が見やすく比較しやすいように一部原型写真を使用しています。
この原型写真は監修用に撮影したときのものです。商品では全体的に細部の修正がされています。</span></span>

<span style="font-weight:bold"><span style="color:green">■「太郎」と「花子」の違い</span></span
 今日も2体の「モスラ幼虫」を説明の便宜上、それぞれ仮に「太郎」と「花子」と呼称させていただきます。ゴジラとの戦いで尻尾に噛み付いた方を「太郎」、岩影から先にゴジラに向けて糸を吹いた方を「花子」とします。商品では口を開けた方が「太郎」、閉じている方が「花子」です。

 まずは顔から。
 前にも書きましたように、劇中に登場する2体の幼虫は形状が異なります。そしてそれぞれ細かなしわや凹凸が多くあり、かなりリアルな昆虫顔です。さらには左右対称ではありません。
 右と左でくぼみの大きさや位置、形がまるで違うのです。さらには口横の触覚の位置や角度にも差があります。目玉の位置も実はかなりずれている事がわかります。「太郎」「花子」それぞれでも違うのですが、使用スーツ(操演タイプ、自走式タイプ、ギニョールタイプ)によっても違いがあるのです。劇中シーンや書籍等の写真ではほとんど真正面からの写真や映像はないので、意外に気がつかれていなかった事かもしれません。
 商品ではディフォルメフィギュアですし、「カッコかわいく」がテーマですので、左右非対称ではカッコよくもないしかわいくもなりません。ですから正面から見た時に違和感なく左右対称に見えるように調整、アレンジしました。またかわいさ重視にするために細かなしわやくぼみはなくし、目立つ部分だけをなめらかにアレンジしております。
 結果的に、細かな部分を削りかわいくアレンジしたため、商品での「太郎」と「花子」では正面から見るとかなり近い顔になりました。

 頬にあたる顔の横(左右)について。
 写真で比較してみていただければおわかりかと思いますが、ここは「太郎」「花子」それぞれ左右の違いを出しています。これまた3パターンのスーツで形状が違うのですが、共通する凹凸をチョイスし、不明な箇所は違和感がないようにアレンジして調整しました。
 映像で見ると「太郎」には頭部からやや後ろにかけて、小さなこぶのようなフジツボのようなものがポツポツと目立っています。ですからこれは「太郎」だけにつけています。

 頭部の裏側。
 写真でご覧いただいてすぐわかるように、足の回りの形状は全く違います。基本的には、操演タイプのスーツの物をベースにして作りました。毛の生え際、位置等は主にギニョールの物を参考にしましたが、「太郎」と「花子」では全く違うのがわかります。

 以上が頭部、顔の違い、比較です。
 ただし、実際の劇中の物が絶対的にこのような差が明確にあるという確証があるというわけではありません。映像や写真資料を弊社が検証した上で判断し、さらに「カッコかわいく」商品化するためにディフォルメアレンジしたものです。予めご了承下さい。
 いずれにしてもこれらの「太郎」と「花子」の差、それぞれの左右の差は、ぜひ実物を手にされて直接ご覧いただいて比較してみて下さいませ。

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