Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その176

2010年04月07日 | 制作裏話


PART.3 お客様の反応

■「ビオゴジ」との比較で……
 お陰さまで「ギドゴジ 原潜襲撃バージョン」は、好評をいただきました。お求めいただいた皆様、ありがとうございました。

 前回の「ブラックバージョン」が「ビオゴジ」と同時発売でしたし、この「原潜襲撃バージョン」も「ビオゴジ 芦ノ湖戦バージョン」の次、そして何より本物も「ギドゴジ」は「ビオゴジ」の流用スーツと言う事で、どうしても商品としても「ビオゴジ」と「ギドゴジ」は比較されます。
 いくつかのメーカーさんからいろいろ発売されてきたように、「ビオゴジ」は人気のあるゴジラです。「ギドゴジ」は、それに酷似しているにもかかわらず、塗装済完成品のソフビフィギュアとしては、多種発売された「ビオゴジ」に比べて「ギドゴジ」は決して多い方ではありません。
 作品の公開後にいくつかバンダイ系列でソフビや食玩が発売されたぐらいで、弊社商品が久しぶりの「ギドゴジ」ソフビだと思われます。私の知る限り、当時レトロタイプの「ギドゴジ」ソフビは皆無でした。
 よく似ているので、「ビオゴジ」があれば「ギドゴジ」は特に必要ないと考えるメーカーさんがほとんどなのもよくわかりますし(売り上げや区別化の手間、同時発売の場合の明確な区別化をしないと版元様から許諾されない事情を考えれば、商売にしづらいものではあると思います)、ファンの方でもそう思っておられる方もいるだろうと推測されます。

 ですから正直な所、弊社商品でも苦戦は覚悟の上でした。
 確かに弊社商品で比較しても「ビオゴジ」の方が人気があるのはわかりますし、売れていくペースも「ビオゴジ」の方が早いわけです。それでもゴジラファンとして区別して発売した事を喜んでいただけた方も多く、「ビオゴジ」ラブの人に比べれば多くはないのかもしれませんが、「ギドゴジ」の方が好きだとおっしゃってお求めいただいた方もいらっしゃいます。
 私個人が区別化して作りたかったと言うのもありますが、それを待っていた方の声を聞くとやはり作ってよかったと改めて思うのです。
 そして劇中シチュエーションとして発売した「原潜襲撃バージョン」の色もまた「ギドゴジらしい」とおっしゃっていただけたのも嬉しかったです。恥ずかしながら、劇中シチュエーションのカラーの商品の場合、それを見てそのシーンを思い出せるとおっしゃっていただけるのが一番褒め言葉です(笑)。
 でも、これらって大まかであろうと具体的であろうと、ある程度「ビオゴジ」と「ギドゴジ」の区別ができておられる方々でなければ言えない事。ファンの方はちゃんと見ているんだ……と言うのも知る事ができました。

(2010.9.27更新)
「ギドゴジ 原潜襲撃バージョン」は完売いたしました。ありがとうございました。

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