Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その175

2010年04月06日 | 制作裏話


PART.2 彩色のテーマ

■深海でのゴジラの表現
 この「原潜襲撃バージョン」は、劇中に見られる原子力潜水艦を攻撃した時のゴジラがモチーフとなっていますが、前に書いた「こだわり」にもありましたように、彩色のテーマとしては「深海でのゴジラ」の表現です。
 他社商品も含めても、海の中、特に深海にいる時のゴジラを表現した塗装済完成品ゴジラは少ないので、個人的にも一度やって見たいテーマでした。

「こだわり」でも書きましたが、水の中の生物の色の見え方と言うのはかなり面白いものがあります。
 特に海の中は、同じ生き物でもその一瞬で色の変化が見られる時があるのです。深さ、流れ、光の屈折、反射等で様子を変えて見られるのです。深い所までのダイビング経験はないのですが、5~10m程度でもそれらは多様に見る事ができるのです。
 このゴジラの場合は深海です。もちろんこの目で直に深海で生物を目にした事はありません。好きで良く見るテレビの深海生物の紹介番組や雑誌等に掲載されている写真等での知識しかないのですが、海中でゴジラを見たらどんな感じなんだろうと何度も想像した事があります。
 そういった思いでこの深海でのゴジラを楽しんで企画しました。こういった自分の趣味の入った(?)カラーリングをどうするかを考えるのはやっぱり楽しいものです。

 光がほとんど届いていないだろう深海でのゴジラがもしいたとすれば、実際はもっともっと暗い感じになるとは思います。ですから商品としてのカラーリングは、劇中で見られた色を参考にした想像の部分が大きいわけです。
 海中と言う事で、光の加減等で別の色の見え方をしていてもおかしくはないし、この時のゴジラは潜水艦を攻撃し、核エネルギーを吸収しているわけですから、今考えても複数の配色案が浮かんできます。
 そう思うとまた海中でのゴジラのカラーリングも考えたくなります。そして他のゴジラでもやってみたいという欲が出てきます。

(2010.9.27更新)
「ギドゴジ 原潜襲撃バージョン」は完売いたしました。ありがとうございました。

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