Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その164

2009年12月20日 | 制作裏話

PART.3 リクエストによる3つの「デスゴジ」 

▲リクエストに応えて企画した3つの「デスゴジ」(いずれも完売)。
左から「スタンダードカラーVer.3」「カウントダウンバージョン」「メルトダウンVer.3」。


■今後の「デスゴジ」の企画について
 前に書きましたように「新春ゴジラ福袋'09」に在中した2つの「デスゴジ」と、その前月に発売した「カウントダウンバージョン」の3つは、いただいたリクエストに反影させるべくして企画しました。
 その後、「デスゴジ」へのリクエストはだいぶ少なくなりました。これで「デスゴジ」の新規カラーは本当に当分ないとお伝えしたのもあるとは思いますが、ある程度この3つで満足いただけたのではないかと考えております。
 今でもたまに「もうデスゴジはやらないんですか?」というお声もいただきますが、他のゴジラ企画での予定もまだまだたくさんありますし、数的には多くのバリエーションを展開してきたので、「デスゴジ」はしばらくはお休みするつもりです。

 弊社が初めて「デスゴジ」を発売したのが2006年8月。当時「デスゴジ」の塗装済完成品ソフビといえば、バンダイ系列から発売されていたものしかありませんでした。
 当時、某ソフビメーカーの方に聞いた所「平成ゴジラなんてみんな見た目は同じだし、昭和のゴジラしか人気がないからビオゴジだけ作っておけばいい」というようなニュアンスで言われていました。当時のゴジラソフビ(主にレトロタイプ)は「キンゴジ」か「モスゴジ」ばかりが多く目についていた頃です。私自身「そんな事はない、平成ゴジラファンはちゃんといるし、似ていてもゴジラは全種類区別つけられるはず」と思っていました。ソフビ以外でも他のゴジラ商品でも昭和ゴジラ中心。平成ゴジラでもほとんど「ビオゴジ」。昭和ゴジラが好きな人達が平成以降のゴジラを否定していた風潮もあったのかもしれません。
 私自身が欲しかったのものありますが、ゴジラは新旧問わず全作きちんと区別化できるはずですし、それぞれにファンもいるはずだと考え「デスゴジ」を作った部分はあります。その後の弊社発売の他のゴジラに対しても同様です。

 それが今ではどうでしょう。ソフビはもちろん、他でもいくつもの「デスゴジ」関連商品がたくさん発売されています。これからもまだまだありそうです。ファンにとっては嬉しいでしょう。3~4年で随分変わったものです。
 バリエーションとしてはかなり多く作ったと思っていた弊社の「デスゴジ」ですが、その弊社の数すら全然及びもつかないぐらいの数の「デスゴジ」ソフビのバリエーションを発売している所もあります。
 が、なんだかヘドラみたいに「デスゴジを作っておけば売れる」という考えや流れができてしまっているので、大好きな「デスゴジ」ではありますが、へそ曲がりなせいか弊社としては正直な所、それには乗りたくないと考えています。落ち着く間では当分弊社の「デスゴジ」ソフビはないでしょう。
 もし作る時には、人真似だけはしたくないし、もちろん(作れば売れる)安易な彩色でもしたくないので、展開の仕方、もしくは配色でも新しいアイディアで勝負したいと思います。皆さんの目も肥えてますから、ごまかしてもすぐにわかっちゃいますから。とにかくそれまでじっくり企画をメルトダウンしない程度まであたためておきたいと思います。