Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その159

2009年12月15日 | 制作裏話

PART.2 塗装によるデスゴジのイメージ表現

■いつもの「明るさ」よりも「怖さ」と「シブさ」
 前の2つに比べて、この「バージョン3」の配色においては、お客様の皆様には申し訳ないんですが、ちょっぴり個人的趣味の部分があります。
 比較的明るい仕上げになるように作った前の2つは、「カッコかわいく」を意識してです。暗くなったり、リアルっぽくなってはかわいさから離れてしまいます。
 本物のデスゴジそのものは、いつものゴジラに比べて怖さが当然ありますし、カッコよさとせつなさも感じさせています。ですからもう少しそういった「明るいかわいさ」から離れ、イメージとしてのデスゴジの雰囲気をディフォルメならではの塗装で作ってみたいと思っていました。
 そういう意味では3つめのバージョンだからこそできたカラーリングと言えるでしょう。

 黒の成型色である「バージョン3」のボディのファイアーパターン部分の塗装は、オレンジゴールドをスプレー、ポイントにゴールドを吹き付けています。
 背びれも同様にオレンジゴールドとゴールドの塗装パターンです。
 ツメは手足どちらもゴールドです。
 メタリック系でたくさん塗装してはいるのですが、全体的な仕上がりは派手になるのとは逆に落ち着いた感じで、いつもよりは明るさより怖さやシブさが強調されていると思います。
 さらにいつもより怖さを出すべく一番変えたのは「こだわり」でも書きましたが、目です。他のバージョンと全く変え、塗装方法も黒目の大きさも違います。これで随分雰囲気が他のバージョンと違うのがおわかりかと思います。

 弊社の他の「デスゴジ」は「カッコかわいく」から常に外れないように意識して作ってきましたが、この「バージョン3」はちょっぴりそこから外れたのかもしれません(特に「かわいく」の部分)。それでも私自身「こういうデスゴジもほしかった」と思っていたので、個人的には大変満足しております。

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