強みを生かす

人には誰でも強みと弱みがある。まだまだ変えられるうちは、弱みを強みに変えられるよう努力するも良い。

しかし、ある程度年をとり、必要不可欠でなければ、強みを生かすことで十分である。いや、十分というより、そうすべきである。

多く人は自分の強みを知らない。知っているつもりの人は多いが、ほとんどは分っていない。自分で自分を評価するほど難しいことはないだろう。

自分のことについては、周りにいる人の方が良く分っている。組織にいるなら尚更である。なぜなら、組織は自分をどう使いこなすべきか、常に問うているからである。

「有能な人間でなく有用な人間になれ」と、よく言ったものだが、その言葉とも相通ずる。

自分の強みを理解しつつ、組織が求める成果に対して、いかなる貢献をすべきか今問わなければならない。

弱みがあっても、強みでもってその弱みを問題なき物にしてしまうくらいのつもりで、強みを生かすことを考えよう。

私がかつて営業職時代に、電話による営業報告を居酒屋からしたことがある。理由は早く飲みたかったから。

上司は別に何も言わない。同僚が私に言った。
「成績上げてるからな～、いいよね～」

上司が求めていたのは、まじめな報告ではない。成果の報告に尽きたのだ。


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