はる風かわら版

たかぎはるみつ の ぼやき・意見・主張・勝手コメント・コラム、投稿、原稿などの綴り箱です。・・・

青年よ! 田舎へ来たれ!

2006-06-07 20:59:35 | ツーリズム
 北海道の南、渡島半島の付け根に位置する人口3400人あまりの小さな町、黒松内町に私自身の活動拠点を移して6年目となる。元小学校であった施設を利用し、黒松内ぶなの森自然学校を運営し、地域に根ざした自然体験活動を展開している。
 私達は、都市と自然豊かな地との交流と教育活動=エコツーリズムを旗印にし、道東・弟子屈町川湯温泉、道央・大雪山の麓の東川町、道南の登別、そして黒松内にスタッフが居住する拠点活動に力を入れている。都市から人々を送り出し、エコツアーを実施するだけはなく、ツアーの受け地(エコサイト)づくりにエコツーリズムの実践を試みている。

◆自然体験活動は地域づくりに貢献できるか
 北海道ばかりではなく、日本の各地の田舎は過疎化が進んでいる。一見のどかでのんびりとした風景が広がっていても、そこに生活する人々の暮らしは厳しい。しかし、豊かさとは何かと考えたとき、お金では買えない都会にないものが田舎にはたくさんある。例えば、それは人と人との密な関係性であったり、自然の移ろいの中で身をおける安らぎであったりする。ところが、高齢、少子は都会に比してかなりの高率であり、三人に一人は高齢者、子ども達も一学年20名ほどしかいない地域は少なくない。地方交付税も激減し、町村財政は逼迫している。このままでは、田舎から人はますます減ってゆくだろう。過疎化の先にあるものは、国力の基盤である自然豊かな地、第一次産業地域の崩壊である。 
 その解決の方向は、地域内外の人々の交流を生み出すことにある。新しい出会いこそが、新しい関係性を生み、新しい地域創造のきっかけになると思う。そのとき、その出会いを演出できる手段となるのが、誰でも参加しやすい中身のある自然体験活動である。

◆青年よ! 田舎に来たれ!
◆ 何でもある都会に比べると田舎暮らしは不便かもしれない。しかし、何が不便かと言った所で
映画が見られない、可愛い服が買えない・・、所詮そんなものだろう。要はライフスタイルの問題でしかない。どちらのライフスタイルが格好いいのかに過ぎない。
 時代は、そろそろ、ルーラルライフ(田舎暮らし)の方が、ヤバクナイ?

(NPO法人自然体験活動推進協議会への コラム寄稿)