季刊ねおす 0802 MISSION コラム
地域協働とおせっかい
ねおすの事業の柱のひとつに「地域協働」がある. それは1998年に、黒松内町からの委託事業「黒松内ぶなの森自然学校のビジョンづくり」から始まったと言ってよいだろう。翌年に開校は自然を案内するガイドの人材養成が大きなテーマとなり、外部の講師を招いたプログラムが多く、地域住民との関わりは少なかった。当時はまだ行政用語としても「協働」は登場しておらず、私達も「地域との連携」はおろか、自らの自己実現の域でしかなかったように思う。
2003年、環境省の補助事業とも位置づけられていた養成事業が終わり、傍と立止まった時、地域とのつながりが薄かったことに気づかされた。そして、改めて「地域と共に」というキーワードを加え、「地域あってこその自然学校(地域立脚)」を目指し始めた。しかし、足元を良く見ると、それまでには気がつかなかった様々な社会問題が見えてきた。グローバル経済に飲み込まれる農業問題であり、漁業や林業が抱える社会構造的や環境に左右された問題、高齢、子育て等の福祉、行財政のひっ迫、雇用問題などである。
これ等を知れば知るほど、「地域と共に」というキーワードは、生やさしいものではないことがわかってきた。自然学校そのものが地域に持続するためには、それ相応の「役割」を果たさなければならないことを日々痛感している。しかし、物を生産するのではなく、行政サービスを提供するのでもない私達が地域に果たせる「役割」は何か!?
それは・・・
地域に嫌がれないように、「おせっかい」をすることだと思う。これがあったら、こうしたら、地域にとっても「いいんでないかい」「たのしいんでないかい」程度におせっかいを続ける事だと思う。
「おまえらが、居てくれてよかったよ」という言葉が地域住民より聞えてくることを評価として、これからも、勝手に「地域協働」を提案し続けてゆきたい。
NPO法人ねおす 理事長 高木晴光
地域協働とおせっかい
ねおすの事業の柱のひとつに「地域協働」がある. それは1998年に、黒松内町からの委託事業「黒松内ぶなの森自然学校のビジョンづくり」から始まったと言ってよいだろう。翌年に開校は自然を案内するガイドの人材養成が大きなテーマとなり、外部の講師を招いたプログラムが多く、地域住民との関わりは少なかった。当時はまだ行政用語としても「協働」は登場しておらず、私達も「地域との連携」はおろか、自らの自己実現の域でしかなかったように思う。
2003年、環境省の補助事業とも位置づけられていた養成事業が終わり、傍と立止まった時、地域とのつながりが薄かったことに気づかされた。そして、改めて「地域と共に」というキーワードを加え、「地域あってこその自然学校(地域立脚)」を目指し始めた。しかし、足元を良く見ると、それまでには気がつかなかった様々な社会問題が見えてきた。グローバル経済に飲み込まれる農業問題であり、漁業や林業が抱える社会構造的や環境に左右された問題、高齢、子育て等の福祉、行財政のひっ迫、雇用問題などである。
これ等を知れば知るほど、「地域と共に」というキーワードは、生やさしいものではないことがわかってきた。自然学校そのものが地域に持続するためには、それ相応の「役割」を果たさなければならないことを日々痛感している。しかし、物を生産するのではなく、行政サービスを提供するのでもない私達が地域に果たせる「役割」は何か!?
それは・・・
地域に嫌がれないように、「おせっかい」をすることだと思う。これがあったら、こうしたら、地域にとっても「いいんでないかい」「たのしいんでないかい」程度におせっかいを続ける事だと思う。
「おまえらが、居てくれてよかったよ」という言葉が地域住民より聞えてくることを評価として、これからも、勝手に「地域協働」を提案し続けてゆきたい。
NPO法人ねおす 理事長 高木晴光