はる風かわら版

たかぎはるみつ の ぼやき・意見・主張・勝手コメント・コラム、投稿、原稿などの綴り箱です。・・・

地域を発信するポータルサイト

2006-08-31 17:46:40 | NPO活動全般
ポータルサイトばやりの昨今ですが、小さな町村をまるごと上手に地域発信しているHPはあまり見かけません。

現在、自然学校のホームページは、夏は200件、通常月で100件以上のアクセスが毎日あります。 私のブログも、同様です。ブログは、ひとりが一日に5回開いても1件と勘定されますので、一日100数十人が見ていただいているわけですので、どうでしょう・・・時々ウォッチしてくれる方を含めて・・、500人とか600人くらいが読者なのでしょうか・・・。 1年に1回でも見てくれた人がいても・・、そう大人数ではないでしょう。

つまり・・、自然学校や私の身の回りのことを情報発信しても、「黒松内」という地域に人々が興味を持ってもらうためには、限界があるのです。 もう少し、地域情報のコンテンツを多くし、地域全体を広報する必要性を感じています。

札幌のシビックメディアというNPOが、「ようこそさっぽろ」というHPを作っています。 これは良く出来ていて、札幌情報を観光の観点から、暮らしの観点からと縦横無尽に、とはいえとても整理して発信しています。  その田舎版を作りたいと思うのですが・・・

何を情報発信するか、このコンセプト、そしてコンテンツ(内容)も、大都市からのものとは異なるでしょう。
このHPづくりが、この秋から冬への大きな課題です。

地域情報の発信

2006-08-21 23:12:57 | NPO活動全般
 黒松内町の人口が3400人を割りそうになっている・・・。
昨年冬に、「どうなるDOする黒松内」春先に「小さな地域の小さな起業」をテーマに車座学習会を実施しました。 黒松内に居を移し6年目。 自然学校を拠点に都市と農山村との交流事業を、あまり背伸びをしないで、身の丈に合わせて作ってきました。現在では、年間延べ人数で5000人ほどが訪れるようになりました。まったくゼロからのスタートですから、私自身としては、満足しているわけではありませんが、良くやっているなあ・・とたまには、自分をほめてやってます。しかし、町全体の活力に貢献しているとは言えない・・とも冷静に自己評価しています。 

 公共交通機関も限られている我地に人が訪れるためには、仕掛けが必要です。そう考え、若者の人材養成と子どもの体験活動をメーンテーマに仕組みづくりをしてきました。 それも・・・そろそろ限界かなと感じ、昨年から学習会を開いたりしているわけです。

 大きな観光資源があるわけではないので、外からの取材に頼るような情報発信はできません。 人が訪れてみたいと好奇心と期待を持ってもらうように、自らが外に向けて、「私の地域」を発信する必要性を強く感じています。 

 そんな折、インターンによる情報発信の仕組みづくりという提案に、農林水産省が支援をしてくれることになりました。 まだ、ぼやーっとした計画なのですが、地域情報を丁寧に発信する方法を具体的に探りたいと思います。

風が見える、風と遊ぶ

2006-08-20 19:12:34 | NPO活動全般
 今日も朱太川に沿って南風が吹いている。この風を「寿都吹き出し」という。寿都湾への山風だ。風に名前がついていることがとても新鮮に感じられる。

黒松内に来てから、風がとても身近な存在になった。ビルの谷間や住宅の街中に住んでいると、天候が変わらない限りは風を感じることができない。職員室の窓から校庭を見ると、畑を囲むイタドリの葉が踊り、桜やトドマツ達がにぎやかにおしゃべりをしている。その様子を見るのが楽しみになった。

 身が吹き飛ばされるほどではないが、風は強い。ゴールデンウィークに泳がせていた鯉のぼりは、毎日疲れることなく泳ぎ過ぎて疲労し、合わせ目がほぐれて平たく「開き」になってしまった。 夏になると、ヒマワリは、風圧で斜めになりながらも太陽の方向へ首をかしげて懸命に咲いている。いい風があるにもかかわらず洗濯物を干すにはひと苦労する。ハンガーに掛けてもハンガーごと飛んでしまうし、はては台そのものが倒れてしまったりするので、いろいろ工夫をしている。

 黒松内町を挟むようにある太平洋と日本海の直線距離は、わずか20数Kmしかない。日本で一番、両海が接近している場所なのだ。その地に「黒松内低地帯」と呼ばれる標高数百の丘から六、七百mほどの小山に囲まれた浅い谷間がある。夏は太平洋側の気圧が高いので「吹き出し風」が現れる。だから、風の通り道なのだ。ここ作開(さっかい)は、その吹き出し口に位置している。

 この風が舞い遊ぶ自然学校で、今年も「子ども長期自然体験村」が夏休みいっぱい開催された。子ども達が作る「旗」は、風の中を力強くはためき続ける!

風と往き来し、雲からエネルギーを取れ!

(月刊Fagas 0308寄稿改編)


NPO事業組合総会

2006-08-06 08:35:53 | NPO活動全般
NPOの運営を資金的にバックアップする仕組みづくりの一環として、NPOバンク事業者組合が結成されて○年を経過しました。この間、当初は、市中金融機関から貸付対象と見なされなかったNPOも、理事者による理事会決定事項や事業収入の見通しがある契約書を添付すれば、貸付を受けられる団体も現れるようになり、さらには、信用保証の対象にする方向を持った検討が関係機関で始まっているとの話も聞こえて来ます。 社会活動に経済性をしっかりと持たせ、「お金」をマネージメントできる団体も増えて来たので、NPOへの融資環境は、今やっと変わりつつあると思えます。

 一方、社会的に意義のある活動を目指して、組織化をはかる団体の数多くの団体は、実績が伴わないと、資金調達が市中金融機関からは、今だ難しい状況が続いています。その支援はもちろん必要ですが、活動ミッションがこれまで以上に多様となり、貸付対象、内容を審査する困難性も高まっているとも言えるでしょう。また、実績のある団体であっても、人材の養成や将来の事業開発に対する「投資」的な運用に使われる資金を借りることは、現在でも不可能です。

 これらを鑑みると、NPOが作り出したNPOのためのNPOによる金融システムの役割は、時代のニーズに合わせながら変化・変容させてゆく必要があると考えられます。

 本総会では、年度報告はもとより、今後のNPO活動の相互支援に事業組合として何ができるか、論議ができることを期待しております。

NPO事業組合 理事長  高木晴光
(2006年度 NPO事業組合総会 挨拶)