NPOの原理 その1 権限と責任
4、5年前までは、本当に考えられなかったが、意外なことに・・、行政職員の研修会へ講師として呼ばれることが多くなってきた。先日も大きな市の新採用者の後期研修なるもので、NPOや協働をテーマにお話をさせて頂いた。私達の活動に参加する市民の方でであっても、「普段は何をしてるのですか?」と質問されることが多いのだから、行政職員にとっては、NPOの専従として仕事をする「生身」の存在そのものを目の前にすること自体がとても珍しいようで、真剣に話を聞いて頂けた、と思う・・。
研修に先立ち、「今の職場、仕事についての感想・意見」を求める調査があった。社会人1年生であるから、これまでの学生生活と異なる環境による、当たり前と言えば当たり前な不満が相当数あった。それは、例えば「職場の雰囲気や上下関係について」の不満であり、「市民からの苦情に対応する苦労・悩み」であるのだが、いつの時代も変わる事がない悩みだなと思うとともに、いささか、時代遅れな感じもした。
第一に、行政職員に意識づけられていないことは、「法による公共サービスの実行権限(権力)が現在は、行政側に相当数ある」という事実だ。だからこそ、役場内の上下・左右間の指揮命令系統が厳格であり、自分勝手な判断、答弁はできないのであり、そのために市民から苦情も来るのだ。このことをまずしっかりと認識しないと、市民と協働という概念形成はできない。つまり、権力行使の方法を変容させてゆくことは、個人の意思ではできないのだ。
組織を持って活動する限り、NPOであっても組織上の上位者の権限と責任というものは、あってしかるべきである。しかし、これからの時代に求められるのは、権限と責任のバランスである。より現場(市民生活)に近いところに事業遂行の権限を委譲するが、そのリスクを含めて上位者が責任を持つ「裁量」が必要とされるのではないだろうか?
てなことを思案しつつ、そろそろ、来年に向けての組織のあり方や体制を考えなければならない時期だなあと思うのでした・・・。
(えぬぴおん0401 NPO的経営談義 改編集)
4、5年前までは、本当に考えられなかったが、意外なことに・・、行政職員の研修会へ講師として呼ばれることが多くなってきた。先日も大きな市の新採用者の後期研修なるもので、NPOや協働をテーマにお話をさせて頂いた。私達の活動に参加する市民の方でであっても、「普段は何をしてるのですか?」と質問されることが多いのだから、行政職員にとっては、NPOの専従として仕事をする「生身」の存在そのものを目の前にすること自体がとても珍しいようで、真剣に話を聞いて頂けた、と思う・・。
研修に先立ち、「今の職場、仕事についての感想・意見」を求める調査があった。社会人1年生であるから、これまでの学生生活と異なる環境による、当たり前と言えば当たり前な不満が相当数あった。それは、例えば「職場の雰囲気や上下関係について」の不満であり、「市民からの苦情に対応する苦労・悩み」であるのだが、いつの時代も変わる事がない悩みだなと思うとともに、いささか、時代遅れな感じもした。
第一に、行政職員に意識づけられていないことは、「法による公共サービスの実行権限(権力)が現在は、行政側に相当数ある」という事実だ。だからこそ、役場内の上下・左右間の指揮命令系統が厳格であり、自分勝手な判断、答弁はできないのであり、そのために市民から苦情も来るのだ。このことをまずしっかりと認識しないと、市民と協働という概念形成はできない。つまり、権力行使の方法を変容させてゆくことは、個人の意思ではできないのだ。
組織を持って活動する限り、NPOであっても組織上の上位者の権限と責任というものは、あってしかるべきである。しかし、これからの時代に求められるのは、権限と責任のバランスである。より現場(市民生活)に近いところに事業遂行の権限を委譲するが、そのリスクを含めて上位者が責任を持つ「裁量」が必要とされるのではないだろうか?
てなことを思案しつつ、そろそろ、来年に向けての組織のあり方や体制を考えなければならない時期だなあと思うのでした・・・。
(えぬぴおん0401 NPO的経営談義 改編集)