ハルムの動く日記

「はるむ職品工房」子狐はるむの日記というかアニメ・特撮メインの感想及びツッコミ。休止期間を抜けてぼちぼち再開中。

「機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者」

2005年06月16日 | 映画観ましたよ
HG UNIVERSAL CENTURY 1/144 ギャプラン ORX-005

バンダイ

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 映像度☆☆☆ 新作挿入タイミング度☆ ハロ度☆
 オススメ度☆☆☆

 この劇場版・・というか、劇場にかけるために新作部分を入れた総集編(「ガンダムSEED」で言うスペシャルエディション)の目的は、気軽に「Zガンダム」に触れられる、俯瞰できる、MSの活躍シーンをチェックできる、ようにしておく、といった定番DVDなり放送素材を作って周辺商品の安定需要を図るものである・・・ので、まぁたいして期待はしなかった。
 
 結果・・まぁ、押さえてるトコは押さえてる。押さえてないトコは押さえてないな・・・と。

 TV版「Zガンダム」は最初からカミーユを主役たるべし、という視点で作られていた。
劇場版「Zガンダム」その1の主役は、クワトロ大尉、いやシャアであった。

 「アムロ・シャア サーガ」第二章として再構成、かなと読んでいる。

 シャア篇だという根拠は以下の通り。
○キャストのクレジットがクワトロではなくシャア。
○序盤のカミーユを印象づけるエピソードがかなり後になって薄く伝えられるだけで、カミーユを主役として印象づけない演出になっている。
○「シャア・アズナブルという人物を・・」シーンの全面新作化
○カミーユがカイを通じてクワトロの正体を知る新作シーン
○ラストシーン。
 ラストシーンは、カミーユが一年戦争のエースだったアムロと邂逅するシーンでは無く、アムロとシャアが再会するのにカミーユが立ち会っているシーンであった。
 映画は、ここで一旦終わる。

 最初にシャア。ラストはアムロとシャア。
じゃカミーユの立場は・・・今のところ、アムロとシャアを観る立場に居ることのできる、視点キャラである。なんつっても、アムロが地上でカミーユを感じるシーン(TVでは確かアムロ初登場シーン)がカットされている。カミーユを軸にしているのでは無いのだ。
 
 次作はカミーユが軸になってもらわないと・・とは思うが、次回予告ではフォウと一緒にベルトーチカ並んでたしなぁ。アムロ篇か?(汗)

 
 まとめ方としてはかなりエウーゴ・ティターンズの動き方を解りやすくやってくれたと思う。LDでまとめて観た時も、今、何のためにどこへ向かっているのかがイマイチ分かりづらかったが、劇場版ではだいたい解るし。

 惜しむらくは新作シーンの演出としての付け方。いくつかのブロックでは新作の長いシーンがあったが、キャラの初登場シーンで新作カットが入ってたのはバスク・オムくらいでは無かったか?(あ、ロザミアとかもそうか)
 サービス、というか見せ場として、初登場に新作カットをマメに入れればかなり締まった印象になるんじゃないかと。アムロとか、ヒドいやん。

 あと、シーンごとでなく、カットだけちょこちょこ新作カットに変わったり戻ったりというシーンはちょっと酷かったなぁ。
 それと、序盤に出番の多い割りに酷い作画がそのまま残ってたブレックス・フォーラ准将も、もちっと書き直してヤレ。

 ちなみに、一番気に入った新作シーンは「尻をなで回すクワトロ(爆)」
次点「ハヤトと口げんかするカイ」。

 声優もちょこちょこ差し変わってましたが、オイラ的にはハロが荘真由美じゃないのが無念。まぁ、他の役の予定があるのかもしれんが・・(TV当時、荘真由美は番組レギュラーとしてゲストキャラやら色々演ってたんですわ)

 後は改変じゃないが、オッサン方、死ぬときに女のコト考えすぎですぜ(笑)


「ガンダム」と「Zガンダム」の違いというのは「人の意志」で、「ガンダム」では自分達の意志ではままならない戦争を生き抜いていくことが描かれていたのに対し、「Zガンダム」では自分達の意志で戦乱に参加する者が多く、逆に強化人間は意志を奪われる悲しみを描かれる。そうした「意志」があのラストへと向かうワケだが・・まぁ、先のコトはまた。


 サブタイトルの元ネタは
星を継ぐもの

東京創元社

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なんと赤い宇宙服から事件が始まるSFです。いやホント。
 ちなみに「ナディア」でもサブタイトルの元ネタになっとります。

 「Zガンダム」劇場第二作のサブタイトルは「恋人たち」
こちらもフィリップ・ホセ・ファーマーの同名タイトルのSF小説が元ネタかと。
コメント (5)
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