雲上のお花畑-長野県駒ケ根市：千畳敷カール

Senjoujiki Kar, Komagane City, Nagano Pref.

さてさて、昨日は長野県駒ケ根市の千畳敷カールに咲く、可憐な高山植物の花々をブログで見ていただきました。
本当にこの日は快晴に恵まれ、満開の高山植物を楽しむことが出来たんですよねぇ。


抜けるような青い空、残雪を抱く岩稜、そして満開のお花畑…夏山の魅力を凝縮したような光景が広がっておりました。


小学校の時にアルプス一万尺という歌を習いました。皆さんも歌ったことがあろうかと思います。
「アルプス一万尺　小槍の上で　アルペン踊りを　踊りましょ」というやつですよね。


あの歌に「お花畑で　昼寝をすれば　蝶々が飛んできて　キスをする」という歌詞があるのですが
小学生だったワタクシは、高山帯のお花畑を知る由もなく、お花畑といえば学校の花壇の大きいものぐらいに考えていたんですよ。
実際に自分が山に登るようになって、初めてあの歌の「お花畑」の意味がわかったんですよねぇ。
ところで皆さん、「アルプス一万尺」の歌って29番まであるのってご存知ですか。


ちなみに「お花畑…」の歌詞は4番でありまして、昔の山男たちはテントの中などでこの歌を歌ったのでしょうな。


ワタクシの大好きなコイワカガミが岩場の中にひっそりと咲いておりました。
可憐で、清楚で、抱きしめたくなるように可愛い花なんですよ。


千畳敷カールにはいろんな人がいます。
１－大きな登山ザックを背負い、中央アルプスを縦走する人。
２－日帰り用のザックを背負い、木曽駒ヶ岳や宝剣岳まで登って下山してくる人。ワタクシ達はここですな。
３－観光でロープウエーに乗って来て、平坦なカールの中の遊歩道は歩こうとする人。
４－ロープウエーで降りて、その場からの景色だけを見て歩こうとしない人。


上の１や２に分類される人は、ある程度は山の常識をわきまえているので問題はないのですが
３や４の人たちは高山植物の貴重さを十分に理解していないからでしょうね。
あちらこちらに「高山植物を持ち帰らないでください」「ロープを超えてお花を踏まないようにしてください」などと
立て看板が立てられてあるのはちょっと残念でありましたが、仕方のないことですね。


ではでは、千畳敷のカールを一周しましたので、稜線を目指して登るとしましょうかね。

使用したカメラ：FUJIFILM X-T1


最近は携帯電話の電波状況がよくなったんですねぇ。こんな場所でも、携帯電話の電波が届いているようでした。
まあ、緊急の時に連絡を取れるのはいいことだとは思うのですが、こんな所まで来てLINEをしていたり、ゲームをしている人もいました。
便利さと引き換えに、失ったものも多いんじゃないかなぁと思わずにはいられませんでした。


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