よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

山間部の集落-石川県白山市:白峰

2024年09月03日 | 石川
Shiramine, Hakusan City, Ishikawa Pref.

さてさて、石川県白山市の山あいにある白峰温泉に宿泊したワタクシ達なのですが、
今回、白山の下山後にここに泊まったのには大きな理由があったんですよ。
と言うのは、白峰温泉がある白山市白峰地区は、山間部の狭隘な河岸段丘上に形成された特色ある集落の姿をしており、
豪雪という気候風土や養蚕という生業に即して発展した地方色豊かな伝統的建造物群がよく残っており、
厳しい自然環境にある山村集落の歴史的な風景をよく残しているために重要伝統的建造物群保存地区に選定されているんです。
そんな集落をゆっくり散策したいというのが、今回ここ白峰温泉に宿をとった大きな理由なんです


前日の夜、ワタクシ達はよく食べてよく飲みましたが、この日(8月8日)の朝は6時に起床しました。
お宿の朝食前に集落を散策し、散策後は宿の温泉で汗を流し、そして朝食を食べようというのがこの日の朝の計画です。
この建物は「白峰温泉総湯」という日帰り温泉で、ワタクシ達は前日にここのお風呂も堪能していたんです


白峰の民家の特徴なのですが、主屋は二階建もしくは三階建になっています。
上層階を養蚕の場とするために、江戸時代からすでに多層階の主屋が普及していたんですね。
また、雪下ろしの作業のために屋根にあがる大はしごが常設されているのも大きな特徴なんです


ワタクシはこのブログで、重要伝統的建造物保存地区を訪問した様子をよくアップしていますが、
今回の白峰で66ヶ所目の重伝建の訪問となるんです。いつの間にかたくさんの重伝建を訪ねたものです


ちなみに重要伝統的建造物保存地区は全国に129ヶ所あるんですが、山形県、東京都、神奈川県、熊本県には一ヶ所もありません。
東京と神奈川はともかく、山形と熊本に一ヶ所も無いというのはちょっと意外な気がします


一方、重要伝統的建造物保存地区の数が多いのはどこだと思われますか。実は一番多いのが、ここ石川県なんですよ。
石川県は金沢市内に4ヶ所、金沢市以外に4ヶ所の計8ヶ所も重伝建があるんです。
あと、長野県も今年新たに1ヶ所が新たに選定されて県内に8ヶ所の重伝建があることになり、石川県と並んで1位なんですね


朝の6時30分ですので観光客なんて誰も歩いていません。歩いているのはワタクシ達と地元の方だけです。
「おはようございます」と声を交わすのが、ワタクシにはなんとも気持ちがいいんです


八坂神社という神社がありました。記録によると永平寺門前の大工が棟梁となり、1822年に建立されたようです


こちらにも立派な建物がありました。屋根に上がる大ハシゴが印象に残りますね。
ではでは、白峰の集落の散策を続けて行くとしましょうか。

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


ここ白峰はかつての重要な産業が養蚕でした。私は信州や岐阜の山あいの地域に行くことがよくあったのですが、
養蚕業が盛んだった集落を数多く見てきました。かつては蚕の餌となる桑を育てる桑畑も、周囲にはたくさんあったのでしょうね。
世界遺産となった群馬の富岡製糸場をはじめ、信州の諏訪地方にも大きな製糸場が作られ、生糸は日本の重要な輸出品でした。
そういったことも、歴史の授業の中でしっかりと教えてほしいんですよね。


ブログランキングに登録しています。こちらをクリックしたいただくと嬉しい限りです。

にほんブログ村 写真ブログ 写真日記へにほんブログ村