『けいおん！』の聖地-滋賀県豊郷町：豊郷小学校旧校舎群

Toyosato Old School Buildings, Toyosato Town, Shiga Pref.

さてさて、豊郷小学校旧校舎群を訪ねたワタクシ達は、「白亜の教育殿堂」とも呼ばれた校舎の素晴らしさを堪能していました。


続いて向かったのは、正面玄関から向かって右の端に位置する講堂です。この講堂がまた素晴らしいのです。


教会のような高い天井に大きな窓、緩やかな勾配に配置された木製のチャーチベンチが特徴です。
舞台の左側にピアノが見えますが、このピアノは1928年に豊郷出身の実業家、堤辰次郎により寄贈されたスタンウェイのピアノです。
なんとこのピアノは今も現役だそうです。 今も昔と変わらないその音色を講堂に響かせているそうなんですよ。


講堂は、現在でも豊郷小学校の卒業式など式典行事などに使われているんですよ。子どもたちが羨ましい気がしますね。
式典の際はこの位置に校長先生が立つ訳ですな。


ワタクシはヴォーリズの建築物が好きなのですが、ヴォーリズ建築の大きな特徴の一つが「自然の光が溢れるように造られている」ことです。
窓から差し込む柔らかな光、高い天井…ワタクシは教会の中にいるような気分でした。


続いて敷地の左の端に位置する酬徳（しゅうとく）記念館（旧図書館）に行ってみました。
現在、1階は豊郷町観光協会案内所、2階は町民ギャラリーとして活用されているのですが、ここも立派な建物です。
ところで、皆さんは「けいおん！」というアニメをご存知でしょうか。
女子高生がバンドを組み、ゼロから軽音楽部を作っていくという物語だそうなのですが、このアニメで彼女達が通う高校の建物は
豊郷小学校旧校舎群をモデルにしているんです。そのことから、ここ豊郷小学校旧校舎群は「けいおん！」の聖地とされまして、
全国から「けいおん！」のファン達が集まる場所にもなったんですよ。


旧図書館の2階には、ファンから寄贈された「けいおん！」ゆかりのグッズ、楽器などが所狭しと飾られているんですよ。


ワタクシはそのアニメを見ていないので、特別な感慨は何も無いのですが、ファンというのはすごいものですね。


サンバーストカラーのギブソンレスポール。ワタクシはこのギターを見ると、レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジを連想します。


この校舎を訪れ、古川鉄治郎という人がこの校舎に込めた思いに触れるたびに、「教育とは何か」ということを考えます。
日本のように国土が狭く、資源に恵まれない国にとって、一番大切なことは人材の育成です。
初等教育、中等教育を充実させ、将来の日本を支えていく人材を育てること。それこそが日本の緊急課題かと感じます。
しかし、今や日本の教育は「先生が不足する」などという信じ難い状況に陥っています。
ワタクシは日本の未来、日本の将来を憂いたくはないのですが、どうしても憂いてしまうのですよ。

使用したカメラ：FUJIFILM X-Pro2


私は特別にアニメファンというわけでもないので、「アニメの聖地巡礼」なんていうのは「ふーん。そんなことする人がおるんや」と
さほど興味もなく思っていただけでした。しかし、日本のアニメや漫画がクールジャパン・コンテンツとして世界的に注目され、
既に海外には多くのファンが存在します。 こうした全世界のファンが来日の際は「アニメ聖地」に訪問したいというニーズが
急激に高まりを見せているとなると、アニメが持つ経済効果はすごいなぁと思いますわ。


ブログランキングに登録しています。こちらをクリックしたいただくと嬉しい限りです。

写真日記ランキング
面倒ですが紋をクリックした後は、ブログランキングのページが開くまでお待ちくださいね