民宿半兵衛のおやじのひとり言

民宿半兵衛を営む鉄道好きおやじのひとり言。鉄道以外の情報もありますよ。

平成24年3月22日に書きました

2011-12-25 23:10:33 | その他
自分の大怪我…記録してもと思ってましたが、やはり残しといた方が良いのかな?と思うようになり
振りかえって思い出すと辛いけど書いておくことにしました。

2011.12.25…クリスマスの日曜日です。
この日は夜に「クリスマスの約束」があり楽しみな日でした。
職場では行事があり、その日はシフト外の勤務で色々役割があった…
何だか眠れなかった夜で、妻にもそのことを告げ出勤
外は水分を多く含んだ雪が30センチほど積もっている
職場に着くと案の定雪掻きはしてない…
上の方は毎年外部の方に頼むとのことで言われてるが、なかなかそんな手配もして頂けなく、今年も臨時で頼んでいる職員がされるとのこと…
今まで8年ほど言い続けてきてけれど自分や隣の部署の男性職員となんとかしてきた分、それが何とかすると言うことになってしまったんだろうか?
大雪の日は自分の地区の方のショベルカーを借りてかいたりもしてきたし…
こちらの負担が多いと…

そんな感情もはいってしまったんだろうか?
出勤後上司に30分ほど雪かきをさせてもらうことを告げ、機械の所へ
除雪を始めるとかなり水分の多い雪で雪の吹き飛ばす口が直ぐに詰まって雪がかけなくなる…
何度も水道のホースを伸ばし雪を溶かしたり、金属の棒で突っついたりしていた…
そして入口付近の除雪が出来て、今度は中の駐車スペースの除雪、やはり雪が詰まる…
何度も水道の所へ戻り雪を溶かすが…時間が掛かる
もう少し奥ばった所の除雪…やはり何度も詰まるが水道ホースや金属棒の置いてる所から遠い…
除雪動力を止めて雪の詰まりを取ろうと2~3回吹き出しの穴に手を突っ込んだ途端雪が取れて
バリッと音がした瞬間手が…
クラッチベルトが壊れていて通常は止まってるはずのなのに、惰性で雪飛ばし口奥にある回転羽がまだ動いていた…
そのバリッで惰性だった回転は止まったけど下に青い防水手袋の指部分が落ちていて、自分の
指が切れたことに気が付き…人差し指が…
何かその時は落ちてた手袋先を持って「指が~ぁ」と玄関の方に向かったようです。

そこから女子職員の凄さ?を感じました。止血する職員、体をも毛布で覆い体温の下がるのを防ぎ励ます職員、切れた指を手袋から出し氷に入れてくれる職員…あわててたけど自分のために本当に良く動いていただきました。
その時は指の切断より、いつも人に注意を促している失敗を自分がしてしまったという情けなさとこれから皆に迷惑かけると言う方の思いが強かったように思います。

そして救急車が到着、その頃妻も職場に到着…救急隊員は切れた指のほかに親指も危ないと患者の聞こえる声で言っているし…
救急車は添乗はあったけど自分が患者は初めての乗車…何度も血圧の測定…
丹後に指の切断の専門医が居るとのことで連絡されるが医師不在…豊岡病院内の但馬救命救急センターに行くことに
ここはドクターヘリもあるけれど雪のこの日は飛べない…
結局30分ほどの豊岡病院ですが雪のために1時間以上かかり到着
直ぐに血圧、心電図測り、血液採取…体が冷えているので腕から取れず足の付け根から採取
そして着ている衣類を切っても良いかの問いに良いですと応えると看護師さんがハサミで切り取り…

朝ダウンにしようか普通のにしようか迷ったけど普通のジャンバーをカッパの下に着てたんで羽だらけにならなくて良かったのかも…
そして点滴や感染防止などで妻が同意書いて血液製剤?注射
そして日曜日だったけど形成外科部長の先生が当直でレントゲン後直ぐに手術をして頂くことになりました。
指は親指が腹から爪の所までの裂傷で切断寸前と2か所骨折、人差し指は半分切断、中指は裂傷と骨折、薬指は裂傷と打撲…小指だけは何とか無事でした。
この怪我でしたが妻が「手だけで済んで良かった…もっと大変なことにならなくて良かった」と冷静に対応していたのには驚きましたが、後で聞くと職場から怪我をしたとの電話から結構動揺してたけど、今夜のお客さんどうしよう…?とのことが頭にあって見た目、割に冷静に対応できたと…

病院に運ばれたのが何時か分からなかったけど手術は12時20分から開始…
体が冷えていて分からなかったけどこのころから、かなりの尿意出てきて手術が始まったころ看護師さんにお願いして尿器をしていただく。人には使ったことあるけど中々出るものではないね。
右手の脇から麻酔をして途中でまた経過や対応の話をしますからと右腕だけの麻酔で手術開始、途中先生と看護師さんの会話が良く聞こえてくる…家族の話、病院の事情?
途中ドリル?の先が外れるような音がしたり、時間が経って先生が、切れた部分の人差し指ですが大変損傷が激しく骨も数か所折れ、血管なども無かったり伸びてたりで、付けてもプランプランの指になるか、腐ってはずすことになるか付けるのは難しいと…
その時点で自分も何故かあきらめが早く、直ぐに分かりましたと返事…
先生も出来るだけ長くなるようにするし親指、中指は治しますとのことで納得しました。

そうして15時半頃手術は終わり病室へ…
看護師さんも対応良く、妻も上がってきて夕方には親戚や職場の方が来てくれて、皆に大変心配掛けたことをあらためて実感しました。
その夜は4人部屋に1人だったんで看護師さんも好きなようにテレビも見てと…
お言葉に甘え腕を高いところからぶら下げながらクリ約を終わりまで見させていただきました。
入院翌日から家族、親戚、職場、地域の皆さんが次々に見舞いに来て下さり心配掛けてる思いと感謝で一杯になりました。

また入院中も点滴とガーゼ交換があり、手全体をくるんだ包帯の中から手を出してもらい
それを見るのが怖かったです。まだ血だらけでどうなってるか分からない指でしたが親指の骨折がひどくワイヤーが3本刺してありました。
入院はお正月前で看護師さん方はお正月もここで過ごすことになりますね…と言われてましたが、主治医の手術していただいた先生がお正月は家に帰りたいかな?と聞かれ5日間の入院でお正月前に退院…右手は包帯でドラえもんのような手で腕の通せる服がなくて妻がお店でさがしたり苦労してました。

お正月に帰省してきた息子と娘も弟家族もそして家族もやはり気持ちのこと考えてくれていて、皆が普通の対応でにいつも通りのお正月を迎えました。

1月からの仕事療養中も通院を続けながら徐々に指の包帯も少なくなって2月には指それぞれで動かせるようになりました。そして2月下旬には親指の3本あったワイヤーの最後の1本を抜いて、リハビリを始めるよう指示を受けました。

今も曲げる練習をしてますが寒い時期は思うように曲がらないし冷えると指の色も悪くなり、長いスパンで考えて治すことになりますね。
人間の体、みんな大事なところばかりです。たとえ指1本でも無くなっても大きな痛手です。自分の心の焦りもありましたし、除雪にもっと負担のかからない対応も職場には是非願いたいです。これから先の人生でホントに大きな痛手ですが、この怪我が自分にも職場にも良い意味で対応や状況が変わってゆけばと思ったりしてます。

これからも今まで通りとは行きませんが、残った指を大切に頑張ってゆきたいです。

最後にこの怪我で色々助けてくれている家族、そして職場、地域の皆さんにも感謝です。
またお見舞いの言葉をかけていただいたブログを見て下さってる皆さんも本当にありがとうございます。


追記:3月29日(木)
昨日病院受診してきました。指の切断のことで今後のリスクのことも考え、税金とか交通機関とか割引の制度などが出来る身体障害者認定について周囲の方から聞いていました。町役場に6級より発行される障害者手帳の発行が出来るか事前に尋ねたところ一覧表を確認されるとやはり手指は、親指なら1本でも障害者認定できるが、1本は人差し指を含めもう1本に切断や著しく機能が失われるという条件がありました。町の職員さんは状況的には無理なようですが、後はお医者さんの診断ですとの返事でした。

そして昨日の受診で先生にそのこと聞いてみると、やはり無理とのことでしたが、逆に障害者にならなくて喜ばないといけませんよ…との+のお言葉でした。

受診は今後も続きますが、この手術もしていただいた主治医の先生は春の異動で天理の方へ行かれるそうでこの日が最後の診察となりました。

でも最後の言葉「障害者にならなくて喜ばないと…」印象深く受け止めました。忘れません
本当にありがとうございました。

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4 コメント

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ありがとうございます (はんべえ)
2012-04-04 23:53:54
みやこ草さんへ

いつもありがとうございます。
4月1日からなんとか仕事に復帰しました。

事故のこと、あいまいに書いてもハッキリ分からないんで、やはりさかのぼって書き残すことにしました。入院時の手の写真は携帯で撮れたのですが、思い出したく無いことになるだろうと撮影しませんでした。丁度ドラえもんの手のように包帯がグルグル巻いてありましたんで撮ってたらここに載せていたのかも知れません。

本音、今は指それぞれで機能するようになりましたがやはり見た目、1本さみしいです。

家族さんの麻痺も大変でしたね。機能回復と簡単に思ってましたが、たとえ指でもそして右腕でも曲げる機能や握力、腕の力…思ってたほど戻りませんね。
でも今までに近づくように頑張ります。
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お大事になさってください (みやこ草)
2012-04-03 23:25:00
はんべえさん、
ほんとに大変な事故だったんですね。
いつもほんわかムードのなんべえさんなので
ケガされた事を知ってもここまでだとは
イメージしていませんでした。

私の家族も左手麻痺を経験した事がありますので、指先の感覚を戻すことは容易ではないことの想像が付きます。
リハビリは焦らず、忍耐強く頑張ってください。

お仕事復帰されても無理せずに
たまには”甘えるオヤジ”になってください。
皆さん助けてくれますよ。
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ありがとうございます (はんべえ)
2012-03-24 08:51:17
kakoさんへ

ありがとうございます。チョッとリアルな感じで書いてごめんなさい…

これから先思い出したくないけど、やはりどんな状況だったかということ、残しておこうと思いました。一応PCにもワードにして同じもの残しました。

やはり色々想定すると、もっとひどいことに事になっていた可能性もあるんで、このくらいで済んで良かったんだと思い、これから頑張ってもとに近づくように頑張りたいです。

また外観はシルキャップなんかもあるんでその辺も考えてゆきたいです。
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Unknown (kako)
2012-03-22 23:56:08
はんべえさん、
改めて、お見舞い申しあげます。

ホントにひどい事故だったんですね。
まさか、こんなに大怪我だとは思っていませんでした(^_^;)
さぞかし、痛くて、怖かったことでしょう。
わたしは読んでいて、なんどもゾクゾクと鳥肌がたちました(^_^;)

指のことはとても残念ですが、命に別状なかったことが救いです。奥さんもさぞ心配だったことでしょうが、ブログ読んでると、しっかりされていて感心しました。
後はリハビリがんばって、出来るだけ元の生活ができるように祈ってます。

しかしあの、クリ約の日に、こんな目にあっていたなんて・・・(>_<)
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