歴史とドラマをめぐる冒険

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麒麟がくる・放送されない後半を予想する

2020-05-06 | 麒麟がくる
桶狭間の戦いの放映も難しいようです。ということで、後半を妄想的に予想します。史実と妄想が入り混じっています。

1、光秀越前に行って苦労するの巻

発表によれば、越前の朝倉義景は光秀を「いいように利用する」そうです。相変わらず使い走りの日々。これまでの傾向では貧乏ですが、今回は「衣装華やか」が基本なのでそれなりに収入はあるのでしょう。正式の家臣ではなく、客分扱いでしょうか。
正直、光秀に関してこの越前での10年間で活躍場所はありません。でも主人公ですから、尾張に行ったり、京都に行ったりするのでしょう。特に将軍家とは深いつながりを築くと思います。10年いるかもわかりません。途中で将軍家の家臣になるかも知れません。

2、信長、弟の信勝を殺す

この弟、一回目の謀反は許されますが、二回目は許されません。仮病の信長を見舞って、暗殺されます。高政の手口と同じです。さて信長が主体となってやるのか、それとも帰蝶か。この過程で柴田勝家が信長派になります。殺すというのは「尾張統一」の一過程です。信長というのは「信秀の全勢力さえ継承しなかった」男です。身分は奉行です。それが尾張を統一し、美濃も盗る。「下剋上の典型」ともいえるのですが、なぜか言われません。信秀が尾張守護だと勘違いされており、信長がその全勢力を継承したと思われているせいかと思います。

3、桶狭間の戦い

1560年です。長良川の戦いは1556年なので4年後です。ここで注目すべきは「今川義元を馬に乗せるか否か」「誰が義元の陣所を伝えるのか」「人間五十年を舞うのか」「奇襲とするのか」といったところです。
流れからすると、今川の情報は東庵がつかんで光秀経由で信長帰蝶でしょうか。光秀が桶狭間にいてはいけない理由はありません。何の史料もないのでいてもいいのです。

信長の勝因は松平元康の裏切りでしょう。今までの流れからするとそうなります。元康と信長をつなぐのは菊丸でしょう。信長は人間五十年を舞わないでしょう。史料では舞います。でも染谷信長がいきなり舞を舞うとは思えませんし、そういうイメージは排除すると思います。ちなみに桶狭間の前に信長は京都に旅行して義輝に会います。麒麟という言葉を信長は聞くのでしょう。もっとも光秀、ちっとも麒麟を探しているようには見えませんが。信長は義輝に会った後、麒麟の花押を使うようになります。実際そうなのです。ただし6年後です。だから義輝と関係あるとは思えませんが、ドラマでは当然義輝の影響とされるでしょう。

4、美濃の攻略

桶狭間段階でも美濃は攻略してません。それどころか尾張だって完全に統一してはいません。美濃攻略は1567年です。桶狭間の7年後です。長良川の戦い段階で、つまりドラマの今の段階で信長22歳ぐらい。光秀30歳ぐらいです。高政も30歳ぐらいです。ドラマの今の5年後、桶狭間の次の年1561年に斎藤高政は35歳で急死します。きっと帰蝶が暗殺するのでしょう。
そして斎藤龍興が継ぎますが、それでも美濃はおちません。ここで普通であれば藤吉郎と竹中半兵衛が活躍して美濃はおちますが、竹中半兵衛の役割を光秀がするのかも知れません。具体的には稲葉良通を裏切らせるのです。村田さん。裏切らせるではせこいから、稲葉山城への秘密のルートを教えるのかも知れません。定番では竹中半兵衛の役割りです。意地でも定番は使わないからなーー。と書いてもいいのですが、結構使ってます。ただ角度を変えて描くので定番に見えないのです。

でも真面目な光秀は高政の子を裏切らないかも知れない。藤吉郎に美濃の勢力図を教える程度かも知れません。
そして美濃を落として、信長は稲葉山城を岐阜城に変えます。石高も尾張+美濃で120万石の大大名です。この勢力で京都に近い。この地理的優位性が信長の強みです。

ここいらで「天下布武の印」が出てきます。「天下とは畿内」とか言って「最新研究をとりいれている」とか一部の人が喜びます。私はそれは違うと思っています。ただし学者じゃないので、根拠はありません。でも鎌倉の天下草創の場合、天下は日本です。天上天下唯我独尊の天下が畿内のわけもありません。まあこういうこと書くと物知りさんに馬鹿にされるのですが、本音を言えば、日本を指さないとつまらないという思いもあります。いやその思いが主です。

さて信長が家督を継ぐのが18歳。それから30年の人生。48歳で本能寺。前半15年が尾張統一美濃攻略。後半15年が天下とりの戦いです。

5、足利義輝の死と義昭の行動

美濃攻略の2年前、将軍義輝が松永久秀の息子らに襲撃されて死にます。史実じゃありませんが、足利の名刀をとっかえひっかえ、何人も斬り倒して壮絶な最後です。死ぬのは史実ですよ。名刀がどうやら後世の作り話らしいのです。三淵とか細川は生き残ります。で足利義昭が将軍候補となります。この義昭を光秀と細川らが越前に逃がします。

6、信長の上洛

越前を見限った義昭は、光秀、細川、三淵らとともに信長を頼ります。上洛の邪魔となるのは、伊勢の国、近江の六角、浅井です。今までは何なく六角は敗れますが、多少時間を使うのかな、でもそんなことやってると回数が膨らみます。
上洛後、光秀は京都奉行になります。そうして「本圀寺の合戦、変」で三好勢を撃退します。この三好は三好長慶でなく、長慶は死んでおり、家臣の三好三人衆です。でも三好三人衆はきっと注目されません。注目されるのは光秀を攻める側に回った「高政の子」、つまり前美濃国主の斎藤龍興です。

で、次が越前攻め。お市の旦那である浅井長政が越前につき、有名な金ケ崎の戦いが起こります。光秀と藤吉郎大活躍で、信長を逃がします。義昭が暗躍します。きっと。でも暗躍しないかも知れない。もっと素直な善人の義昭。それはそれで面白いかも知れない。

7、比叡山焼き討ち

光秀は焼き討ちに積極的に加担したというのが最近の説です。同時に「そもそもたいして焼いていない」という説もあります。どっちを選択するのか。がんがん焼き討ちしても流れとしては大丈夫です。なにしろサムライ大将のクビ2つと叫びながら戦っていた光秀です。暴走癖もあるからです。まあ無難に光秀が主体となって焼いたが、たいして焼いていないとなるのかなと思います。


越前での光秀にはこれといって活躍の場がないのですが、桶狭間とか将軍暗殺とか事件があって、光秀があっちこっちに行って、子供も生まれて、そして10年過ぎるのでしょう。で信長の家臣となり色々あって本能寺、そして山崎の戦い。ここで終わりなのか、すると麒麟はまだ来ません。

いや豊臣の平和はくるのか。無理ですね。小巻長久手から四国、九州、北条と大戦ばかりです。でもうまいこと麒麟が降臨するのでしょう。そこはプロの作家が考えることで、小生が及ぶところではありません。なんかつまらなそうな書きかたしてますが、それは私が氷のように燃えるタイプの人間だからで、このドラマ、人生の楽しみの一つです。

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