ハナママゴンの雑記帳

ひとり上手で面倒臭がりで出不精だけれど旅行は好きな兼業主婦が、書きたいことを気ままに書かせていただいております。

パンケーキ・デイ

2012-02-25 22:33:50 | 暮らし・生活
・・・という俗称の方が通りがよくなりつつあるように思いますが、今週の火曜日(2月21日)は、懺悔の火曜日 (Shrove Tuesday)でした。
イギリスではこの日、各地でパンケーキ・レースが催されます。

リーズの小学生たち。
 

イーリーの教会の聖歌隊の少年たち。
      

国会議事堂の外でも、議員さんたちやニュース・レポーターが、童心に返って?元気に走ります 
 

レースに勝った女性議員。ここまで熱中できるって、すばらしい (日本の代議士のオジサマ方も、このくらいの遊び心があるといいのでは。)
           

歌手のスーザン・ボイルも、エジンバラの小学校を訪れて子供たちとパンケーキ作りに挑戦。
                 

私は火曜日は遅番だったので、パンケーキ作りは土曜日まで延期、とムスメと約束してました。
それで土曜日で仕事もオフだった今日、夕食はパンケーキと相成りました 

私は小麦粉・卵・牛乳・水から作った生地を使いました。メープル風味のシロップで食べたら美味しかったです 
  

ムスメは「一度使ってみたかった」という、水を足してシェイクするだけの『ナマケモノ用パンケーキ・ミックス』を使用。
    

『ナマケモノ用』の方がもちもち感が強かったけれど、どっちもおいしかったです 
イギリスのパンケーキは薄くて、日本で言うホットケーキよりもクレープに近い感じでは?
レモン汁をぱぱっと絞りかけ、軽く砂糖を振っていただくのがイギリス式らしいですよ。

さてここで、毎年調べるけど覚えられないパンケーキ・デイ・・・ じゃなかった、懺悔の火曜日の意味をおさらいしてみましょう。
懺悔の火曜日(Shrove Tuesday) は 灰の水曜日(Ash Wednesday)の前日で、謝肉祭(Carnival)の最終日にあたります。
謝肉祭は四旬節(Lent)前の約1週間のことで、灰の水曜日は四旬節の初日を指し、四旬節とは復活祭前の46日間のこと。
四旬とは40日のことですが、日曜日を除いて40日を数えるので46日となるのだそうです。
(あーっ何て複雑なんだ! 来年の今頃にはすべて忘れていてまた調べること請け合い・・・
以下、大雑把なウィキペディアからの引用です。

“四旬節では伝統的に食事の節制と祝宴の自粛が行われ、償いの業が奨励されてきた。
 四旬節中には厳格な断食をなすという習慣は、古代末期から中世にかけて確立する。
 肉はもちろん卵、乳製品の摂取が禁じられており、一日一度しか十分な食事を摂ることができないとされた。”

四旬節に入る前に卵や牛乳を使い切ろうとしたことから、懺悔の火曜日にパンケーキを焼く習慣が生まれました。
ではなぜそれがパンケーキ・レースに発展したかというと・・・
1445年の懺悔の火曜日のこと。バッキンガムシャー州オルニー(Olney)に住んでいたある主婦は、忙しくパンケーキを焼いていた。
時間を忘れてパンケーキ焼きに没頭していた彼女の耳に、礼拝の時間を告げる鐘の音が聞こえてきた。
慌てた彼女は、スカーフとエプロンを着けパンケーキが入ったフライパンを片手に持ったまま、教会へと走った。
この出来事から、フライパンに入ったパンケーキをひっくり返しながら駆けっこをするという習わしができたそうです。

≪資料画像: ドイツのカーニバル≫
 
 
   

ところでイギリスでは、謝肉祭の行事は何もありません。ロンドンのノッティング・ヒルのカーニバルは有名だけれど、開催されるのは8月だし。
日本でと同様、本来の意味から外れて『華やかなパレード』を意味するようになったと思われます。
でもドイツでは、カーニバルは今でも伝統的な行事みたい。
義父の従姉妹のアグネスは、住んでいる町の『カーニバル委員会』のメンバーで、毎年この時期のカーニバルに向けて念入りに準備し、大いに楽しみます。
同じヨーロッパでも、けっこう違いがあって面白いですね 

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