ハナママゴンの雑記帳

ひとり上手で面倒臭がりで出不精だけれど旅行は好きな兼業主婦が、書きたいことを気ままに書かせていただいております。

名前の由来

2010-12-18 22:28:33 | ケイトーの思い出
1994年3月21日に今の家に引越してきたオットーと私。犬を飼いたいと意見が一致していたので、荷ほどきが終わって落ち着いた5月末から犬を求めてアニマル・シェルター通いを始めました。

数回目に行った5月27日(金)。二日前に来たばかりという生後5ヶ月のボーダー・コリーがいました。見物人が近づくとほとんどの犬は元気よく吠えるのですが、そのボーダー・コリーは檻の奥の方に引込んで、《運命の急転にとまどってどうしたらいいかわからないですぅオーラ》を全身から発していました。私たちが檻の前にしゃがむとこちらにやってきて檻に体を押し付け、上目遣いに私たちを見上げて手をペロペロ。

係の人に頼んで一緒に中庭を散歩したら、そのワンコってば、落ちていたウサギの糞チを食べるじゃありませんか 私は(やだ、なにこの犬~)と引いちゃいましたが、オットーによるとそれは犬には珍しいことではないとか。オットーが離れたところに立ってワンコに「おいで!」と言うと、私がリードを外すなりワンコはオットーのもとに嬉しそうに駆けていってペロペロ。「人懐こいし性格良さそうだからこの犬にしよう」。こうしてこのボーダー・コリーがうちのコになることになりました

さて名前ですが。何と名付けようか考えていたある日、テレビで『ピンク・パンサー2』が放映されたんです。主人公のクルーゾー警部が帰宅する時、中国人の召使ケイトーはいつも隠れていて警部に襲いかかります。警部もそれを予期しているので、自分の家だというのにものすごく警戒しながら忍びこむように入ってきます。主人にさえも襲いかかるようならいい番犬になるだろう?というよくわからない理由で、名前は『ケイトー』に決まりました。スペルはその日のテレビガイドで見たとおり、Kato。あとになってこれは誤植で、Catoの間違いだったとわかりました。が、ケイトーは別に気にしないだろうと思い、Katoで通すことにしました。

去勢手術をしてもらって、6月1日にケイトーを迎えに。私の手帳日記によるとその日のケイトーは、『車に乗るのを少し嫌がっただけで何事もなく家に無事到着。庭をかぎまわり、エサを食べる。二度下痢便し、二階の階段の突き当たりでオシッコしてしまう。とてもおとなしくなつこく素直な犬。』だったそうです。

昔のカメラで撮った、我家での初めての写真です。ちょっとボケててすみません。



こちらは、ケイトーと一緒についてきた『予防注射記録カード』。ケイトーの前の名前は『デューク(公爵)』だったことが判明しました。公爵から召使に転落・・・なんて運のないコ!? 

ケイトーの旧住所は修正液で消してありましたが、まだかろうじて読めて、そのアニマル・シェルターから車で15分ほどの小さな町だったことがわかりました。前の飼主は「面倒を見てやれないから」とケイトーを手放したそうです。
(ちなみにケイトー引き取りにかかった費用ですが、引き取り手数料と去勢手術費で合計60ポンド、約7700円でした。現在はその倍以上かかるようです。)

こうして二人と一匹の生活が始まりました 

コメント    この記事についてブログを書く
« ドイツのクリスマスの飾り物② | トップ | ローテンブルクで泊まったところ »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ケイトーの思い出」カテゴリの最新記事