ハナママゴンの雑記帳

ひとり上手で面倒臭がりで出不精だけれど旅行は好きな兼業主婦が、書きたいことを気ままに書かせていただいております。

ケイトーとのお別れ ①

2011-04-19 22:06:43 | ケイトーの思い出
去年私は、3月17日(水)から4月4日(土)まで一人で里帰りした。
母のケアマネさんが決まり、デイセンター通所も始まり、忙しくてとうとう父のお墓参りに行く時間もなかったけれど、充実した気分で帰国できた。
日々変化する母のニーズに対応しながら仕事もこなさなければならない兄と比べたら、私のしたことなんて取るに足りないことだけれど。

16歳になっていたケイトーのことは、里帰り中に何かあったらともちろん心配だった。前年の秋から歩くスピードが急に落ち始めたケイトー。疲れた様子も見せるようになってきたため、年が明けてからは散歩の距離を少しずつ短くせざるを得なくなっていた。

それで、もし里帰り中にケイトーが、

・・・逝ってしまったら、それは私の悲しむ姿を見たくなかったから。・・・

・・・無事でいて私を迎えてくれたら、それはもう一度私と会えるのを待っていてくれたから。

こう思うようにして出かけた。

幸いケイトーは無事でいてくれ、平日は午前8時から午後5時40分頃までキッチンで一人だったにもかかわらず、粗相もほとんどなかったそうだ。
日本から電話した時、ムスメに「マミィがいるときより元気みたいだよ。散歩に連れ出されすぎてウンザリしてたんじゃない?」と冗談を言われるほどだった。
週末はムスメが近所の散歩道にケイトーを連れ出して短い散歩をさせてくれたらしい。下の2枚は、私の里帰り中にムスメが撮った写真。

私が帰国した週末からムスメの2週間のイースター・ホリデーがスタート。私は平日もちょこちょこ仕事が入っていたが、半日以下の仕事しか入れないようにしていたので、帰国翌日の4月5日(日)から毎日ケイトーを散歩に連れ出せた。といってももうその頃は、近所を軽~く一周するせいぜい800m(600mかも)の散歩になっていたけれど。

そして去年の今日、4月19日(月)。ムスメの学校が始まり、普段の生活に戻った最初の日だった。

午前中、いつもの通りゆーっくり歩くケイトーと、ご近所一周の散歩に出た。途中でウンチスタイルになったケイトー。ちょぴっとウンチしたと思ったらその格好から立ち上がれなくなり、よろけてゆっくり横倒しになってしまった。ウンチを片付け、ケイトーに慌てず休むよう撫でながら話しかけた。近くで車に乗り込もうとしていた人が心配して来てくれ、車で運ぼうか?と声をかけて下さったが、何とかなると思い、ありがたくお断りした。
数分してから体を支えて手伝ってやったらゆっくり立ち上がることができたので、そこからはそれまでの半分くらいのスピードでゆっくり帰宅。ところがそれ以降歩行困難に陥り、トイレのため庭に出るのもままならなくなってしまった。

様子を見ていたが良くなる気配がないので、21日(水)朝、獣医に電話。私一人ではケイトーを運べないので、迎えに来てもらった。バンを運転してきたナースを手伝ってケイトーを布団ごとバンの後部に載せ、私は自分の車で後をついて行き、話を聞いた。
獣医さんによると、右の後脚の神経がやられてしまっているようだ、とのこと。
2、3日入院してもらってできるだけのことはするが、良くならなかった場合は安楽死も・・・とほのめかされてしまった。・・・

その頃はバスで帰宅したムスメを近所のスーパーから拾っていたのだが、車の中でそれを聞いたムスメもすすり泣き。午後5時頃、ムスメと二人でケイトーのゴハンを持って面会に。
「食べ慣れている餌を持ってきますから、餌をあげる必要はありません」と言ってあったにもかかわらずもうゴハンをもらっていたので、あまり食べなかった。
でも私達を見ると嬉しそうな顔でシッポを振ってくれた。立ち上がることはできなかったけれど。

(つづく)


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