ハナママゴンの雑記帳

ひとり上手で面倒臭がりで出不精だけれど旅行は好きな兼業主婦が、書きたいことを気ままに書かせていただいております。

『恐怖の館』のその後

2014-02-25 22:24:50 | 事件

先週グロスターに行った際、ブロガーとしての使命感から(?)ある住所を訪れました。

グロスターの、クロムウェル街。 (この名を覚えている方は私と同様、推理小説や犯罪事件に興味のある方とみた。)

  

 

        以前はこの ↓ 21番地に隣接して、23番地と25番地がありました。(イギリスでは通常、通りの片側に奇数番地、反対側に偶数番地が並びます。)

                                  

 

        今から20年前の1994年に発覚して世界を震撼させた連続殺人事件の、主な舞台が25番地だったのです。

         

25番地の表札はやがて、野次馬の一人に『戦利品』として盗み去られたそうです。 ≪2月27日追記: 別の情報源によると鉄製の表札は、盗難を怖れた警察によって、ほど近い空軍基地に運ばれ破棄されたそうです。どちらの情報が正しいのかは不明。≫

  

 

事件発覚までここに住んでいたのは、フレデリック・ウエストと妻のローズ(下左)でした。 (狂気そのものの二人の犯罪についてはこちらに詳しいです。 注:残虐な記述が含まれています。)

クロムウェル街25番地の家宅捜索が始まったのは、ちょうど20年前の昨日―――1994年2月24日だったそうです。

 

    12件の殺人を認めたフレデリック・ウエスト。この住所の地下室や庭から、合計で9体の遺体(うち3体は損壊されていた)が発見されました。

      

    

                  注: 下中は写真ではなく、地下室の想像図です。丸印は、遺体が埋められていた場所を示します。

               

 

                    犠牲になった女性たちの一部。二人は自分たちの間に生まれた娘すら虐待・拷問のうえ殺害しました。

                     

 

25番地と23番地の解体・撤去作業は、1996年10月に始まりました。野次馬に『記念品』として持ち出されないよう、すべてのレンガは砕かれ、木材は焼却されたそうです。

 

跡地は遊歩道となり、現在に至ります。

 

 

クロムウェル街は、グロスターの駅からもショッピング・ストリートのおヘソ(下の地図の青のポッチ、薄青部分はホコ天)からも、歩いて5分ほどという近さです。以前通りかかったときに偶然見つけ、タウン・センターからこんなに近かったのかと驚きました。

                           

 

私は1993年の夏にオットーと結婚し、秋から引越しのため家探しを始めました。売家を見てまわっていた頃、フレデリック・ウエストが生まれたというマッチ・マークル(Much Marcle)村の近くも通った覚えがあります。翌年3月に今住んでいるダーズリーのこの家に引越してきたので、1994年2月というと、引越しの準備で忙しくしていた頃かと。この事件がニュースで報道されたとき、度肝を抜かれたのを覚えています。

イギリスはおろか世界の凶悪犯罪史に永遠に残る事件でした。被害者たちのご冥福をお祈りします。 ・・・・・

 

 

《 ローズ・ウエストの今 につづく 》

 

 

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