YouTube をダラ見していて であれこれ視聴を楽しんでいて、このビデオにたどり着きました。
日本人のこの行動のために、イギリスの有名なメディアBBCが特集放送を行う状況 - MJGA/YouTube
「私は全世界50ヶ国以上を旅行しましたが、こんなにも不便なくすべての施設を利用できた場所は
初めて日本だったと言えます。」
『彼の努力のおかげで、BBCでは日本の障害者福祉に関する特集番組が放送されるに至りました。』
「障害者向けの便利で良い施設がある場所は日本以外にもあるかもしれない。しかし、全ての国民が
見知らぬ人に思いやり、高い市民意識を持っているのは日本だけだ。」
「現在、アメリカ、イギリス、ドイツなど先進国であると主張する国は多いですが、私の考えでは、
そのような主張をする資格があるのは日本だけだと思います。」
ビデオに登場していたのは、最近テレビをほとんど見ない私でも見覚えのある、BBCのプレゼンターでした。
2020東京パラリンピックの解説者として来日されていたんですね。
(オットーも私もスポーツにはまったく興味がないので、知りませんでした。)
スティーブ・ブラウンさんは、1981年6月2日生まれの、現在42歳。
旅行社のエリア・マネージャーとしてヨーロッパで働いていた23歳のとき、2階(ビデオでは7階と言っていましたが・・・ )の
バルコニーから誤って転落し、首と頸椎を損傷し、病院に搬送され、首を安定させるための緊急手術を受けました。
「自分で動かせるのは肩と首と肘だけだった」そうです。3週間後スティーブさんは、飛行機で英国に戻り、
ストーク・マンデヴィル病院(*)でリハビリを開始(*参: パラリンピックの父)。そこで視聴した車椅子ラグビーが、
彼の進路を決めました。退院後彼は、ロンドン車椅子ラグビー・クラブの訓練に参加し、初めてプレイ。
めきめきと頭角を現し、2007年の欧州杯では、金賞を獲得したGBチームのメンバーでした。
しかし残念ながら、2008年の北京パラリンピック・チームには、惜しくも選出を逃しました。
(ビデオではスティーブさんが北京パラリンピック・チームに含まれていたと言っていましたが・・・ )
それがスティーブさんの闘志に火をつけ、2012年のロンドン・パラリンピックでは、キャプテンとしてGBチームを率いました。
その後は車椅子ラグビーを続けつつも、国際試合からは引退し、テレビ・ラジオ・雑誌にしばしば登場、
パブリック・スピーカーとしても活躍しています。
(以上、英語版ウィキとスティーブさんのウェブページから拙訳させていただきました。)
(スティーブ・ブラウンさんのお名前は、この記事のため調べて初めて知りました。が、お顔は、BBC の Countryfile や
Escape to the Country などで何度も拝見しておりました。)
23歳の若さで、事故により車椅子生活に・・・ そのときの絶望感は、想像すらできません。
でもその人生をひっくり返すような出来事から這い上がり、車椅子ラグビーに情熱を傾け、さらには
パブリック・スピーカーやTVプレゼンターとして活躍するとは、・・・ただもう、素晴らしいの一言ですね。
スティーブさんの存在が広く認知されることで、同じような境遇に陥った人たちも、
勇気づけられるのではないでしょうか。スティーブさんの末長い活躍を、お祈りします。
さて、上記ビデオによると、2020東京オリンピックのため来日したスティーブさんは、日本の福祉レベルの高さと
日本人の親切さ・思いやりに感動し、ベタ褒めしてくださったようです。
とくに、上記ビデオの中で言われていた
「彼の努力のおかげで、BBCでは日本の障害者福祉に関する特集番組が放送されるに至りました。」
という部分に興味が沸いたので、私もその番組を見たくなり、 YouTube で探してみました。
が、私の探し方が下手なのか、見つかったのは、これだけでした。
BBC Travel Show - Standing out in Japan - BBC Travel Show/YouTube
BBC Travel Show というのは BBC NEWS 24 のチャンネルで定期的(毎週だったかな?)に放送されている、
プレゼンターが世界各地を訪れ、ちょっと変わった視点からその土地や文化をレポートするという、30分弱の番組です。
スティーブさんは、このビデオの中で、たしかに日本滞在を楽しまれているようですが、日本の障害者福祉や日本人が格段に素晴らしいとは、
おっしゃられていません。なので、この Travel Show は 「日本の障害者福祉に関する特集番組」 ではないものと思われます。
う~ん、見たいな~、その番組・・・
(実在しますよね?ユーレイ番組じゃありませんよね?)
どなたか、その番組を見た方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひ内容を教えてくださいませ!
* * *
スティーブさんとは全然関係ないですが、こんな実験ビデオもあって、興味深く拝見しました。
イギリス人男性が、日本で財布をわざと50回も落として、何が起こるかを撮影したものです。
すでに一千万回近く再生されていますね!
50 Dropped WALLETS in JAPAN (Tokyo Social Experiment) - Jason Ray Flake/YouTube
「ただ持ち主に返すっていうのを当たり前と思えるように育ててくれた親や社会に感謝」
というコメントに、心の底から賛同です・・・