ハナママゴンの雑記帳

ひとり上手で面倒臭がりで出不精だけれど旅行は好きな兼業主婦が、書きたいことを気ままに書かせていただいております。

チェルトナムのバンクシー

2014-04-30 21:13:47 | イギリスのあれこれ

イギリス人なら大半の人が知っている、正体未確認の覆面アーティストのバンクシー。 どうやら今月、チェルトナムに活動に来たもようですよ。

4月13日(日)の朝、彼のものらしい壁画が突如出現!

あはは~面白い! 公衆電話を使った人が、まるでスパイされているかのように見えるわけね。 

 

トレンチ・コートに中折れ帽。 古風な、冷戦時代のスパイ風の男性三人が描かれています。 手にした盗聴・録音機器もレトロ。 ・・・これだけ大っぴらじゃあ盗聴にはならないか。

 

 

グーグル・マップにカタカナでスペースなしで「イギリスチェルトナムレイトンロード1」と入れ、ストリートビューでぐるっと回ると、この公衆電話と背後の壁が見られますよ。 もちろん壁にはバンクシーの壁画はありませんが。 ここはタウン・センターからは300mくらい離れた、近所には観光スポットも何もない区域で、私も数えるほどしか車で通ったことがありません。

                  

 

この家に住むのは、5人の子の母カレン・スミスさん(48歳)。 

「日曜日の朝7時半頃起きたら、外に停まったヴァンに、男の人たちが大きなシートを片付けて積み込んでいるところだったの。 何か事件があって、警察が来ていたのかとはじめは思ったわ。 夜の間に物音や話し声はしたけれど、この辺りはいつも賑やかだから別に気にしなかった。 外に人々が立っていて何かを見ているので私も出てみて、はじめて壁画に気づいたの。 とてもいいと思うわ。 この辺りを活気づけてくれそう。」

 

ロンドンで発見された、バンクシーによって描かれた似たような壁画は、最近50万ポンド(8600万円!)で売れたそうです。 カレンさんはこの家を賃借しているので、家の所有者は別にいるとのこと。 そうなると、この壁画の行方を握るのは、そのオーナーさんということになります。

 

            この壁画がチェルトナムに描かれた理由は・・・  GCHQ(政府通信本部)がチェルトナムにあるからに違いありません。

           

ちなみにバンクシーの正体と思われているのは、ロビン・ガニンガム。 なるほど彼の Facebook のページには、4月13日付でチェルトナムのスパイたちの壁画が投稿されています。

 

いずれにせよ、せっかくのバンクシーの壁画、落書きでいたずらされたりしませんように。 そりゃバンクシーの壁画も最初は落書きとしてスタートしたんですが、ユーモアがあったりメッセージ性があったり風刺や皮肉がきいていたりして、ただの落書きとは大違いですからね。 それが世間に愛される理由なのでしょう。

ついでながら、去年10月のニュースです。 ニューヨークはブルックリンに現れたバンクシーの壁画は、日本がテーマでした。 が、“公開”されて一時間もしないうちに、心ないアホ男が黒のスプレー・ペイントで壁画を台無しに。 スプレー・ペイントなど持っていたところをみると、この男もたぶん落書き屋。

 

そこに登場した、このビルの警備員。

 

けしからんアホ男は歩道にのされ、見物人のさらしものになりましたとさ。 自業自得。  バンクシーの壁画は、良き落書きアーティスト2名が修復にとりかかったそうです。

 

                                                          どうかチェルトナムのスパイたちが、いたずらされませんように ・・・・・  

 

             バンクシーの作品でこれまでで一番高く売れたのはこれ ↓ で、タイトルは “Keep It Spotless” というそうです。 

   

デミアン・ハーストとバンクシーがコラボした2m x 3mあるこの巨大な絵は、U2のボノとハーストが2008年に主催したチャリティー・オークションに出品され、187万ドル(1ドル100円として、・・・1億8700万円っ!)で落札されました。 この値は、オークション前の予想の6倍だったそうです。 2008年のバレンタイン・デーにマンハッタンで開催された『レッド・オークション(RED AUCTION)』は、エイズ撲滅のための資金集めが目的で、総額4250万ドル(42億5千万円)を集めたそうです。

すごいなぁ・・・ ただのグラフィティから始まったのに・・・ 才能があるから世間が放っておかなかったということですね。

その才能を、チャリティーのために使ってくれたバンクシー(+他)に感謝! 

 

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