《 長い一日〈前編〉 からのつづき 》
テュークスビュリーを12:10に出発したオットーと私。
我が町ダーズリーまでは片道35分ほどなので、午後1時前には余裕で帰宅できるはずでした。
ところがところが! M5高速道路に乗ってしばらく走ったとき、突然車が咳をしたあとヘンになりました。
オットーによると、「アクセルが利かない」 と・・・
それと同時に警告ランプが点灯、コイルみたいな形のやつで、私がスマホでググると、
Engine Management warning light とのこと。
そのままどんどん減速していって停止してしまうわけではなさそうでしたが、かといって加速もできず。
そんな状態ではいつまで走れるかわかりません。
ちょうど1kmほどの距離にサービスエリアがあったので、そこに滑り込みました。
(日本で言うサービスエリア(SA)は英国英語では Motorway Service Station ですが、短くて便利なのでここではSAとします。)
ここはわりと新しいSAで、ウィキによると北方向側が2014年5月、私たちが入った南方向側が2015年5月にオープンしたんですね。
建設中だった当時は私は無資格ナース(=ヘルスケア・アシスタント)としてチェルトナム南郊の高齢者専門病院で働いていたので、
高速道路を走行しながら建設状況をちらちらと見守ったものです。
環境に配慮して屋根が草葺きになっていたり、全国的チェーン店を一切入れなかったり、地元産の新鮮食材を販売したり、
グロスター市民の雇用促進に貢献したりして、他とは違うSAと注目を集めました。(ウェブサイトはこちら。)
2019年の『高速道路SA利用客調査』では、グロスター・サービスの南方向側は、利用客の満足度において、
全国のSAのうちのトップ5に入ったそうです。また2021年には 『全国1位に選ばれた』 なんて記事も。
'Fabulous' Gloucester Services named best motorway service stations in Britain - GloucestershireLive
私たちはそう遠くない所に住んでいるので、車が故障しなければ、このSAに入ることはおそらくなかったでしょう。
車を駐車し、今後の対策を練るため店内をぶらつきました。
FARM SHOP には少しばかり野菜も売っていましたが、大半は生活用品や衣類など他の品々で、小さなデパートみたいでした。
そして・・・お高い!
ラズベリー150gが3.40ポンド(551円)、イチゴ400gが3.95ポンド(640円)、チェリー500gが5.95ポンド(964円)って・・・
いくら地元産とはいえ、手が出ませんでしたよ。
普通の丸いケーキもこの値段・・・ だったら自分で焼きますっ! チョコレートも高かった!
ペットのおもちゃや生活雑貨も売っていました。
パンやデーニッシュも高いです。近所のスーパーで買うのの倍以上のお値段。
そのぶん美味しいのかもしれませんが、私は味オンチなので、近所のスーパーので十分なのです。
とまぁ、そんな風に店内をひやかして歩きながら、今後の方針を固めました。
というか、私は車に関しては無知なのでオットーが方針を固めたのですが、
「次のジャンクション(インターチェンジ)がわりとすぐだから、そこで高速を下りて普通の道路を使って、行けるところまで行ってみよう」 と。
実はですね~、オットーの車には、ブレークダウン・カバーはかけていなかったのですよ。
自営のイラストレーターとして家で仕事をしているので、車を使うのは主に母親(94歳)を医者・歯医者・病院などに
連れて行くためで、長距離を走ることはめったになかったからです。
(ちなみに私はブレークダウン・カバーかけてます。住み込みに行くため車を使っているし、タイヤがパンクしたとき来てもらいたいですからね。)
車のエンジンをスタートさせ、SAの駐車場を出ました。が、すぐに 「やっぱりこりゃアカン」 となりました。
「高速道路に乗っても、次のジャンクションまでとてももちそうにない」 と。
そこで高速道路への合流レーンの付け根にあったガソリンスタンドに避難。
これがちょうど午後1時頃のことでした。
お店の人に事情を話して隅っこに駐車させてもらい、いつも使っている修理工場に電話してアドバイスをもらいました。
修理工場では町の外にある故障車の牽引や搬送はしないそうですが、代わりにそういったサービスを提供する
Green Flag の電話番号を教えてくれたので、そこに電話して搬送を依頼。
質疑応答し、カード払いして、手配が完了したのが13:39。
ちなみに搬送の費用は、ぴったり150ポンド(24,300円)でした。
Green Flag から最初に来たメッセージでは、「我々のテクニシャンは14:39までに到着します」 とのことでした。
ところが14:37にまたメッセージが来、「到着予定時刻のアップデートです、16:20までに到着します」 ・・・。
その16:20も過ぎ、17時も過ぎたので Green Flag のオフィスに電話したところ、「あと11分で到着します」 という返事でしたが、
結局それから25分後の17:37、搬送の手配が完了してからじつに4時間後に、ようやくテクニシャンが到着・・・!
テクニシャン氏はオットーの車のコンピューター系統?に小さいタブレットみたいなのを繋いで故障の原因を探ろうとしましたが、
埒が明かず、結局ダーズリーまで搬送してもらうことになりました。
高速道路の場合は牽引は危険度が増すので、トラックによる搬送の方が一般的なようです。
オットーと私は搬送トラックの後部座席に納まりました。
ガソリンスタンドを出発できたのは、17:58。こんな非日常はめったにないので、前方と後方を写真に撮りました。
オットーの故障車は、我家まで運んでもらっても今度は修理を頼むのに困るので、一計を案じ、義母宅に運んでもらいました。
私たちが使う修理工場は、偶然義母宅から徒歩2分の距離にあるからです。
テクニシャン氏にお礼を言ってお別れしたのが、18:24。
義母と少しおしゃべりし、翌日がゴミの日だったのでゴミを外に出し、お暇し、2kmの道のりを歩いて帰宅したのが、19:26。
午後1時前には余裕で帰宅できるはずが、思いがけず6時間半も多くかかってしまいました。
でも高速道路で立ち往生した場合は車外に出て救助を待たなければならないのですから、それを思えばずっとマシ!
車内に座ってひたすら待てばいいだけでしたし、SAでトイレを借り、食べもの飲み物を買ってくることもできましたからね。
乗っていたのが私たちで、義母をチェルトナムの病院に連れて行った帰りなどではなかったのも幸いでした。
何よりも、誰かが怪我したなんてこともありませんでしたから。
150ポンドは痛かったけれど、お金で済むことなら(よほどの大金でない限りは)それに越したことはありません。
終わりよければすべてよし、です。
オットーが次の日に修理工場に出向いて話をしたところ、修理工場の人が、義母宅から車を修理工場に移動してくれました。
新型コロナ感染のため今人手不足だけれど、時間ができ次第故障原因を調べて連絡してくれるそうです。
幸いオットーは自分のためにはほとんど車を必要としないし、今は私が充電中で家にいるので私の車もありますから、
焦らず修理工場からの連絡を待てるのでよかったです。
そんなわけで、突然の車の故障のため、思いがけず長~い一日を送った私たちでした。
じっと座っていることしかできず、遅々として進まない時間を何度もチェックしては、ウンザリ・・・
この感覚はちょうど、日本に行く飛行機の中にいるときみたいだな~と、懐かしく?思い出しました。
いや~故障って、忘れたころにやって来るものですね~。
どうか皆様も、くれぐれもご用心を!
でも怪我がなくて本当によかったですね。
突然の出費は痛いですが、お金で解決できるのであればそれは大きな問題ではないと思うようにしています。(毎回しつこいですが。。)
食べ物、美味しそうですね。でもお高い。。。😅
充電期間なんですね。
私も8月末までお休みにしました。
休息は本当に大事ですよね。じゃないといつか壊れてしまいますから。。
お互いにゆっくりと暑い夏を乗りきりましょう❗
自営業のオットーと充電中の私なので、時間的にも余裕がありましたし。
SAの食料品の高さにはビックリです。サンドイッチとお水という、必要最少限の品しか買いませんでした。
チビままさんも今月末まで仕事をお休みされるんですね。
そうそう、休めるときは休まないと!人間ロボットとは違いますから、ときにはお休みも必要です。
メリハリをつけてリフレッシュすることで、仕事に対する意欲も増すでしょうし。
今週は毎日暑いですね、体調に気をつけて過ごしましょうね!