心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

トルストイ夫人

2021年03月10日 | 人物

 

「戦争と平和」の作者、

ロシアの文豪トルストイの夫人は、

トルストイを慕い集まってくる人々を

夫は留守である。」「病気だ。」と伝えて

訪問者を追っ払っていたのだそうです。

 

トルストイ夫人にとって訪問者は、

害虫に等しい排除すべき存在だったようです。

 

 

トルストイの妻「ソフィア・トルストイ」は

悪妻として知られ、ソクラテスの妻、

モーツァルトの妻と共に

世界三大悪妻とも言われているのだそうです。

 

 

ただ妻のソフィア側に立った人達の意見を見ると

トルストイが宗教や社会活動に傾倒して

家庭を顧みなかったり、

 

作品の印税や所有する地代の受け取りを

拒否しようとしたり、

著作権や遺産をロシア国民に移譲する

遺言状を作製しようとしていたようです。

 

十数人の子供を養う生活を

全く考えていないかのような

数々のトルストイの態度に対して

妻であるソフィアが強い怒りを感じたとしても

おかしくないとのことですし、

子供達の生活を守るために

頑張っていた姿なのかも知れません。

 

 

優先する順位は、私、あなた、彼らであり、

まずは自分の身体的、精神的に安定を確立し、

自分の生活の安定を確保して

 

その確立後に生み出したゆとり分で

次のあなた、親や妻や子供などの

近しい人達に貢献し、

 

余力がまだあるようなら

その他の人達や集団との関係に

貢献するのが普通です。

 

優先順位の一番目と二番目を疎かにして

優先順位の三番目を最優先順位にしてしまうと

砂上の楼閣のようになり

本当の安定を得られません。

 

他人がするべき仕事を受けて

自分は残業残業、頼んだ本人は家族と遊園地。

 

自分の気持ちを殺して

他人に合わせてばかり。

 

自分の喜びやしたいことではなくて

他人が納得したり他人の気分を

害さないことを最優先。

 

優先順位三番目を重要視することで

間接的に一番目の自己の安定安心を

確立しようとしているのだと思うのですが、

わざわざ遠回りをする必要はありません。

 

それが怖さや不安を遠ざけるためだとしたら

仮初の安全や安心は手に入るかも知れませんが、

はたして喜びや楽しみや生き甲斐を

手に入れることが出来るのか疑問です。

 

一番目を大切にするのは良いのですが、

願わくば「あなた」「かれら」を

軽視したものではなく彼らにも理解してもらえる

態度や行動であれば尚良しかと。

 

また大きな集団のリーダー的立場の人の

優先順位一位はまた違ってきて、

 

『常に民に先立って国のことを心配し、

 民が楽しんだ後に自分が楽しむこと。』

 

岡山後楽園の名前の元になった為政者の心得、

『先憂後楽』が言い表しています。

 

 

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