心の扉 神戸カウンセリング花時計

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雷帝

2021年07月31日 | 人物

 

16世紀ロシアのイヴァン4世(通称・イヴァン雷帝)は、

嫁選びに適齢期の娘を1500人集めて、

その中から后を選びました。

 

しかし、そうして選んだ2人の后に先立たれ

3人目の后も挙式後わずか16日後に亡くなりました。

 

 

イヴァン4世(通称・イワン雷帝)は、

少なくとも6人の女性と離別、死別していて

8人の子供がいましたが、

その殆どが若くして亡くなっています。

 

イヴァン4世は、統治する側に生まれて

3歳でモスクワ大公に即位してからだと約50年間、

16歳で皇帝に即位してからだと約37年間ですか、

 

専制政治のトップとして君臨し、権力も資金もお后も選び放題、

大抵のことは望めば叶えられる魔法使い状態だと思うのですが、

そんな彼の生涯を覗かせてもらうと

幸せって何だろうと考えさせられます。

 

 

彼が僅か3歳の時に父親が亡くなったことで

モスクワ公国の大公となったのですが、

3歳で国を治めることは出来るはずも無く

実権を握っていたのは貴族階級の有力者達で

また有力貴族達は権力闘争を繰り広げていました。

 

16歳の時に自ら皇帝と称して戴冠式を行い

実権を握っていた大貴族を次々と抑え

反対勢力を駆逐していき専制的な支配を行い

雷帝と呼ばれ怖れられました。

 

彼は3歳の時に父親を亡くし、8歳の時に孤児になり、

頼りにする貴族達の権力争いの陰謀が渦巻くドロドロした世界を

見て育ったことで猜疑心が強い人間となったようです。

 

彼の振舞いは一種の人格破壊者とも取れる酷い行動をしていて

宮廷では重要な地位にあった人や聖職者でさえも

陰謀事件や外敵との通謀や疑い、ちょっとした不敬などの罪をきさせて

残虐な処刑としていたようです。

 

またノヴゴロド市が敵に通じていると疑い、

親衛隊によって市民3万人以上を殺害し、

晩年には、我が子の皇太子を棍棒で何度も殴りつけて

殺害もしているようです。

 

こうした所業からイヴァン4世は、

流血を見るのが何より好きだったとする人もいますが、

人への猜疑心が強く、誰も信じられず、

また当時は、暗殺や毒殺も横行していたようなので

心休まることのない常に怯えた生活をしており

恐怖心からの行動であったと考える人もいます。

 

イヴァン4世の妻や子供達の殆どが若くして亡くなっているのは、

医療がまだ現代より未熟だとしても不自然ではあるので

自分がしてきた所業に対する神の罰と言う人もいますが、

 

当時は、暗殺や毒殺が横行していたので

何者かによって毒殺された可能性は十分あります。

 

1996年のイヴァン4世の妻や子供の遺体調査結果では、

毛髪から大量の水銀が見つかっているのですが、

当時は水銀は治療薬としても使われていたようなので

毒殺なのかどうかは断定できないようです。

 

また1584年にイヴァン4世は亡くなっているのですが、

1963年の遺体調査では、やはり砒素と大量の水銀が検出されていて

こちらも暗殺説もあるものの断定はされていません。

 

人間の数だけ価値観や想いがあるので

集団が大きくなればなるほど歪やズレも

大きくなってもおかしくありませんし、

人類の歴史を見ても集団が離合集散を繰り返すのは常ですが、

その際に血が流れるのが一番残念なことです。

 

こんだけの時間が流れても

私達人間は、何も学べていないかのように

今日も世界のどこかで血が流れています。

 

分からないんですけど、今この瞬間思うのは

自分一人が幸せだと感じられるだけでは

本当の幸せではないように思うんですよね。

 

 

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