風に吹かれて

人生、ちょっと一服。日々の見たこと聞いたこと。

その2 友と山種美術館

2008-09-28 13:22:06 | Weblog

 

学生時代からの友人Nさんが,横浜から芦屋に移り住み、久々に東京に出向くとのことで声がかかりました。

お互い主人と2人暮らし。日頃の暮らし方ももう少し工夫したいと考えている私はいろいろと参考意見も聞きたくてその日を楽しみにしていました。

先ず、山種美術館で小倉遊亀、奥村土牛、片山珠子画伯の絵を鑑賞。いづれも長寿で晩年まで活躍された画家達。小倉遊亀さんの作品をもう少し見たかったのですが・・・。奥村土牛さんの作品が多く、「静」の画からは力強さが伝わり鑑賞して心が落ち着きました。

日比谷公園のスズカケの樹の下で、つかの間?3時間おしゃべりを楽しみました。都心の喧騒から逃れて心地よい風と大きな樹木の下の木陰のベンチはとても過ごしやすかったです。昼食を「松本楼」でと思っていたのが、あいにくイベントがあり満席で入れなく、売店のおにぎり弁当に決まり。何よりも実のある3時間のおしゃべりは、いい時が過ごせてとても嬉しかったです。

実は彼女、11月に大手術をすることになっています。耳の後ろに腫瘍が出来それが聴力を弱めているので頭部から開き取り除かねばなりません。なかなか難しい手術になるとのことで、元気でしっかりしている今を大切にと、「思っていることに悔いが残らないよう色んなことに挑戦」してきた1年でした。きっと気持ちの片隅には不安もあるかと思うのですが、いつも前向きな生き方にはずーっと感心してきました。

東京へ来た少しの時間を割いて声をかけてくれたのが、ほんと嬉しかった。思い返せば彼女ともお互い主人の転勤やら何やらで、近くに住んだり、離れたりしながら、子育てや洋裁、手仕事、旅行等をとうして学生時代から40年近くものお付き合い。もう空気ほど慣れた存在です。スポーツマンでいつも明るく冷静な行動派。本当に手術が必要なの?と思うくらいの元気さですが、本人でなければ苦痛はわかりません。

お大切にと手術の大成功を祈り、快復して元気になったらYさんも誘って旅に出ようねと約束して別れました。 

 


芸術の秋 1

2008-09-27 13:59:09 | Weblog

9月中旬の お茶。水引草が二輪床の間にさりげなく生けられ、時の自然を演出していた。「四靜道」といって「竹の清きを切り、水の清きを盛り、花の清きを入れ、心の清きを楽しむ」という言葉どうり、このひと時を楽しんでいます。わずかな時の流れの中に、生命のうつろいの美しさをたたえている・・・というのが茶花、何も珍花でなくとも亭主の心を映したお花がいいとされています。

お茶の先生は、自然友の会で知り合った同年のMさん。 生徒も同じ会の人が多く、お茶の合間に始まる花談義はつきることがありません。その日の話題は今 横浜美術館でやっている「源氏物語展」(私はまだ行っていなかったので、その後すぐに出かけました)ところどころのお話しか知らないのですが、昨年は石山寺にも出かけたことですし、今一度読み返すのもいいかな?というきっかけにもなりました。

美術館では源氏物語の場面、場面の絵や書が室町、鎌倉、江戸時代から今に至るまでその時代の名だたる絵師や画家、書家の手によって描かれて、その流れや対比が面白く、興味深かったです。

そして話題は「夕顔」や「箒木」となり物語からグーンと飛び離れて皆で競って育てた花に移っていきました。またまた止まるところがありません。  どちらも友人から種を頂き育て、その時は多分物語を意識して思い出しながら育てたものです。

「夕顔」は丁度9月の終わり頃、黄昏時に白い大きな花が開き、日が昇るにつれて淡雪が解けるように萎んでしまうはかなさを感じる花でした。この実が大きくなって干瓢になるというのを知ったのは数年前。そしてそんな大きな実になるのを見届けていなかったのか、途中で整理してしまったのか定かではありませんが、もしかして朝鮮朝顔(これは なす科 実は猛毒とあった)を植えていたのかも??と思い始めています。同じウリ科で瓢箪なんかともよく似ていますしね。

「箒木」 ほうきくさとも言ってこれは形もいいし秋にあちらこちらの庭でも真赤に大きく育っているのは見事です。古く中国から草箒用として渡来していたようです。秋田ではこの実をトンブリといって食用にしています。物語では、ははきぎ を情があるらしく見せて実のない人にたとえていますが・・・。

 1000年も昔に書かれたという古典、秋の夜長に現代訳で楽しく今一度その世界に浸るのもいいと思うのですが、54帖もの長編 読破出来る自信がないな~。

   ムラサキシキブ(クマツヅラ科)    王朝の才女にあやかり有名になりました 高貴な色紫は、草木染では果実ではなく葉が用いられるそうです。

  

追記  源氏物語五十四帖の巻の中で植物の名前がついた巻は

    「箒木」 「夕顔」 [末摘花」 [葵」 「朝顔」 「藤袴」 「紅梅」 「早蕨」など

     


つきぬけて天上の紺曼珠沙華  山口誓子

2008-09-19 21:28:38 | Weblog

 

公園では早、彼岸花が見ごろとなりたくさんの人が訪れています。各所でカメラに収めようと人がきが出来ています。

秋の草花を撮りたくて、萬葉草花苑の中にも開門を待って再び中に入ってみることにしました。 待つ間の少しの時間辺りを散策してみました。

ご覧のように公園のそこかしこには、彼岸花が燃えるような怪しげな不思議な色で咲き競っています。

 萬葉草花苑開門です。中はしっとりと山野草で植えつくされています。立て札に万葉集の歌そして足元にその草花があるのですが、時に立て札と離れて顔をだす植物もあって、要注意なのです。

ケイトウ

          ススキ、オミナエシ、オトコエシ

  ダンギク

 

ツリフネソウ

 以前我が家でも育てて楽しんだ懐かしい秋の草花が、楚々と咲いていて落ち着いた雰囲気がとても気に入っています。(前の家は、和風の庭で70代だった頃の母と一緒に山野草を集めたり、押し花をしたりして楽しみ、見る花ひとつ、ひとつに当時の思い出があります。)

我が家の庭の秋草はまだこれからです。

 

 ホトトギス

今年もアップに耐えられる?くらいきれいに咲いてくれるといいのですが・・・ 

  (先日のカワセミの後ろ姿をもう1度)

 


秋・初めての・・・

2008-09-18 16:50:35 | Weblog

9月14日 ひんやりとした夕暮れ、曇り。「今日は散歩に出るべきだ。」と主人。まだやることを残していた私は出渋っていた。

しかし熱のこもった声で主人が、「今日はいるぞ!」

   ほんとに!!!            いました   いました      

どきどきしながら息をとめてシャッターを夢中できりました。何枚も何枚も・・・まわりにいつの間にか数人のカメラマンが集まっていました。「フラッシュ 止めてください。」 「フラッシュ止めてください」  そんな声にも気付かないで超望遠の域までズームを伸ばしてパチリ、パチパチ。 

フラッシュの犯人は私でした。

一眼レフ持参でお目当てのカワセミとの思いがけない遭遇にしばらくは上気したまますぐには怖くてその場で出来栄チェックも出来ませんでした。カワセミが水面すれすれに飛び去るのを見届けました。

気を静めようと花を探しました。

 

 もう夕暮れせまる公園の斜面には紅白の彼岸花が咲き初めていました。

9月15日

今日は主人の1日遅れの誕生会。皆でお祝いに集まって来てくれるとのこと。遼君も初めて我が家に来てくれました。私は、もう出尽くして先が余り無いレシピの中から精出してお料理作り。

皆と楽しく食卓を囲むことができて、主人共々幸せを感じました。

 

2か月にまだ満たないのに、遼君はやはり大きい!!これから重くてお守も大変そう!です。


9月となりました。

2008-09-05 15:17:35 | Weblog

 8月末から9月の1週目は、関東のみならず全国各地で大雨、大洪水、雷雨とすさまじい天候の日々でした。

いつ雨が来るか判らないながらも、合い間を見つけて散歩に出ました。ひぐらしの声もいつしか力なく聞こえ今夏も終わりを感じます。夕方4時を過ぎると薬師公園も誰とも会わない静けさの中で、小さな滝の音だけがサラサラと響いています。テンナンショウの赤い実が目にとまりました。

 

遼君は今日はどうしているかな?  お姉ちゃんが居ない午後はやっぱり気持ちよさそうに寝ていました。

9月6日、遼君のお宮参りをすることになりました。近くの神社で両家が集まって質素ながら気持ちは晴れ晴れとまずまずの天候の中で無事終えることが出来ました

。こういう行事は、孫たちの無事成長を願うのと節目節目の成長過程を皆揃って見守ることができるとてもいい機会でもあるので大切にしたいと思っています。

当日の2人の様子。遼君も今日は賑やかでお目目パッチリ。大きくしっかりしてきました。カメラの方を見ているようです。

 

 

 

 主人が退職後、何も予定を組まない1ヶ月が過ぎ、9月の声を聞きますとそろそろお互いに自分の時間を大切にしなくては・・・・ということで、今月はそれぞれに好きなことをやる日を設けました。主人が使うということで、新たに電子辞書が購入されました。(私も前から欲しかった!)手紙を書く時漢字がすらすらと出てこなく困ったり、すぐに言葉の意味が知りたい時、そばに置いて、大変重宝させてもらっています。

 

庭仕事もそろそろスタート。大変ですが、先ず草取り。そして植木屋さんに年に1度の剪定をお願いしてさっぱりしたところで、以前試しに作ったことのある にんにく を植えつけました。写真のようにして1粒づつ置いて5センチくらい土を被せます。これでOK。来年梅雨前に収穫しますが、簡単で立派なにんにくが育ってくれます。