10月。家の垣根の金木犀がさわやかに香おる好季節となりました。
何となく体を動かしてみたい! 何か変化を求めて1日を過ごしたい!そんな気分にさせてくれる季節の到来です。
お茶の会の友人から「三菱が夢見た美術館」という入場券を頂き、東京駅近くの三菱一号館美術館へ岩崎家と三菱ゆかりのコレクションを3人で観賞に出かけました。
千代田線1本で「二重橋」下車、地上に出るとそこは、重要文化財となっている明治生命本社ビルの前。前方に岸田劉生の麗子像の旗が目に入ってきました。都内をあまりじっくり見学するという目的で来たことがない私は、おのぼりさん同然です。古いビルが立ち並び、彫刻が施されて、街路樹が美しく何だか外国の街角に立っているようにも思えるこの丸の内界隈。テレビの大河ドラマ「龍馬伝」に登場するあの岩崎弥太郎でお馴染、岩崎家が政府から当時128万円で買い取った草原、三菱村といわれたところだそうです。
美術館のチケットの絵が、岸田劉生の童女像(麗子花を持てる)となっていたので、他はどんな絵が観れるのか楽しみにでかけました。
建物の中に入り先ずピカピカに磨き上げられた上質の木の廊下にびっくり。高い天井、階段の手すりや各所の太い柱等中は立派な太い木材で建てられていました。そして、美術品は、まだ行ったことがない世田谷の静嘉堂文庫保管の東洋の品々、室町江戸時代の古文書、茶器など。それに加えて黒田清輝、山本芳翆、藤島武二画伯達の油絵・・・・・。三菱の2代目弥之助、3代目小弥太による美術品の蒐集のすごさに驚きました。
このビルの一画で昼食。レストランも天井が高くゆったりとして、外国のおしゃれなレストランを思わせるいい雰囲気でした。
テレビの大河ドラマの中の岩崎弥太郎、あの粗野な人物の演出がどうなのかわかりませんが、書もきちんとした字に思えたし、これほどまでの三菱財閥のもととなった人とは想像がつきません。そんなことをあれこれ思い巡らせながら・・・・・・・
またまた、せっかく出てきたのだからと午後はすぐ近くの今人気の「スカイバス」に乗ってみることにしました。
(写真は新丸ビルとスカイバス)
真っ赤な2階建てバス。天井はありません。丸の内界隈、皇居、国会議事堂、銀座・・・・と走り抜けます。道行く人達に手を振られ
照れくさい場面もありました。 街路樹の銀杏の葉や実が頭上を撫で、風も心地よく、空は秋の空。今日も一枚の絵から以外な
楽しい1日を過ごすことが出来ました。
皇居とペニンシュラホテル日比谷